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Yamareco

記録ID: 3848965
全員に公開
ハイキング
甲信越

金ヶ岳(2回目)〜茅ヶ岳(2回目)

2021年12月19日(日) [日帰り]
 - 拍手
1986marilyn その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:03
距離
10.6km
登り
997m
下り
982m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:34
休憩
1:22
合計
8:56
7:13
14
10:20
11:12
15
11:27
11:27
2
11:29
11:30
45
12:15
12:19
25
12:44
13:07
10
13:17
13:17
99
14:56
14:56
24
15:56
15:56
13
16:09
ゴール地点
○金ヶ岳手前の痩せ尾根の登りは岩場もあり、写真も撮るので、案外時間がかかった。
○金ヶ岳〜茅ヶ岳間で友人がルートを間違ってしまったので20分のロス。
○茅ヶ岳から大机(千本桜)へ下る尾根の1404mピーク前後は小さなアップダウンと岩場を繰り返すので案外時間がかかった。
○大机(千本桜)の手前の急坂で友人が踏ん張りが効かず苦戦し、時間を要してしまった。
ということで“歩くペース”が「1.4〜1.5」となってしまった。いくら足の速くない私でもこんな数値は初めてだ。
天候 快晴。午後から風強し。
過去天気図(気象庁) 2021年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
明野ふれあいの里の道路脇のスペースにとめさせていただいた。
コース状況/
危険箇所等
○金ヶ岳手前の尾根は痩せていて小さな岩場やお助けロープがあるが少し難儀した。
○金ヶ岳〜茅ヶ岳の稜線には消え残りの雪が薄く残っていた。金ヶ岳南峰の北側と茅ヶ岳の北側はその雪が凍結していて、少し滑りやすかった。
○茅ヶ岳から大机(千本桜と)へ至る尾根の1404mピークを過ぎてからの急斜面の下りは落ち葉と柔らかい土で踏ん張りが効かずずるずると滑った。
その他周辺情報 周辺に温泉複数あり。
7時前に明野ふれあいの里に到着。道路脇のスペースに車をとめさせていただいた。
2021年12月19日 07:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 7:01
7時前に明野ふれあいの里に到着。道路脇のスペースに車をとめさせていただいた。
道路脇の展望台から見た雪雲に覆われた南アルプス。
2021年12月19日 07:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 7:10
道路脇の展望台から見た雪雲に覆われた南アルプス。
キャンプ場横から歩き始める。
2021年12月19日 07:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 7:13
キャンプ場横から歩き始める。
キャンプ場横の未舗装林道を進む。
2021年12月19日 07:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 7:24
キャンプ場横の未舗装林道を進む。
前山大明神林道を横断する。
2021年12月19日 07:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 7:25
前山大明神林道を横断する。
前山大明神林道を横断すると、少し左に金ヶ岳へ至る尾根道の入り口がある。
2021年12月19日 07:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 7:27
前山大明神林道を横断すると、少し左に金ヶ岳へ至る尾根道の入り口がある。
上の方に葉のある針葉樹とすっかり落葉した広葉樹の静かな尾根道を進む。
2021年12月19日 07:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/19 7:41
上の方に葉のある針葉樹とすっかり落葉した広葉樹の静かな尾根道を進む。
傾斜が増して急坂の登りになる頃、陽がさしてきた。
2021年12月19日 08:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/19 8:03
傾斜が増して急坂の登りになる頃、陽がさしてきた。
中間部には平坦なところもある。
2021年12月19日 08:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 8:17
中間部には平坦なところもある。
2021年12月19日 09:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 9:21
樹間から富士山が見えていた。
2021年12月19日 09:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 9:22
樹間から富士山が見えていた。
2021年12月19日 09:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 9:37
急坂が終わると痩せ尾根になり、茅ヶ岳と富士山が並んで見えるところがあった。
2021年12月19日 09:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 9:46
急坂が終わると痩せ尾根になり、茅ヶ岳と富士山が並んで見えるところがあった。
金ヶ岳の南峰?
2021年12月19日 09:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 9:47
金ヶ岳の南峰?
お助けロープが現れると岩場も出てきてストックが邪魔になる。
2021年12月19日 09:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 9:50
お助けロープが現れると岩場も出てきてストックが邪魔になる。
この小さな岩場は登るのにちょっとだけ苦労した。
2021年12月19日 09:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 9:52
この小さな岩場は登るのにちょっとだけ苦労した。
岩場が繰り返し現れる。
2021年12月19日 10:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 10:06
岩場が繰り返し現れる。
山頂まであとわずか。
2021年12月19日 10:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 10:16
山頂まであとわずか。
金ヶ岳の山頂に到着。
2021年12月19日 10:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 10:18
金ヶ岳の山頂に到着。
2021年12月19日 10:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 10:19
友人が作ってくれた。美味しかった。感謝。
2021年12月19日 10:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 10:47
友人が作ってくれた。美味しかった。感謝。
山頂は樹木に囲まれているが、西側が少しだけ開いていて、南アルプスが見える。
2021年12月19日 11:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 11:05
山頂は樹木に囲まれているが、西側が少しだけ開いていて、南アルプスが見える。
2021年12月19日 11:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 11:12
2021年12月19日 11:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 11:11
2021年12月19日 11:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 11:17
櫛形山と千頭星山か?
2021年12月19日 11:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 11:05
櫛形山と千頭星山か?
金ヶ岳の南峰あたりの平坦な稜線。
2021年12月19日 11:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 11:28
金ヶ岳の南峰あたりの平坦な稜線。
茅ヶ岳への急坂の下りが始まるところ。観音峠への分岐がある。
2021年12月19日 11:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 11:28
茅ヶ岳への急坂の下りが始まるところ。観音峠への分岐がある。
茅ヶ岳へ急坂の下りが始まるところ。観音峠への分岐がある。
2021年12月19日 11:29撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 11:29
茅ヶ岳へ急坂の下りが始まるところ。観音峠への分岐がある。
急坂の下りから見た茅ヶ岳。左下には太刀岡山。
2021年12月19日 11:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 11:58
急坂の下りから見た茅ヶ岳。左下には太刀岡山。
急坂の下りの途中にある大きな岩。岩の上に上れば眺めがとてもよい。
2021年12月19日 12:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:06
急坂の下りの途中にある大きな岩。岩の上に上れば眺めがとてもよい。
大きな岩の上から見た茅ヶ岳。
2021年12月19日 12:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:07
大きな岩の上から見た茅ヶ岳。
大きな岩の上から見た曲岳〜黒富士。
2021年12月19日 12:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:08
大きな岩の上から見た曲岳〜黒富士。
大きな岩の上から見た太刀岡山。
2021年12月19日 12:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:08
大きな岩の上から見た太刀岡山。
石門をくぐる。
2021年12月19日 12:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:16
石門をくぐる。
石門を潜ったところから振り返る。
2021年12月19日 12:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 12:18
石門を潜ったところから振り返る。
2021年12月19日 12:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 12:20
茅ヶ岳への登り。遠目から見たほど急坂ではない。薄く積もった雪が凍って滑りやすい。
2021年12月19日 12:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 12:23
茅ヶ岳への登り。遠目から見たほど急坂ではない。薄く積もった雪が凍って滑りやすい。
茅ヶ岳の山頂に到着。金ヶ岳南峰が頭を出している。
2021年12月19日 13:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 13:01
茅ヶ岳の山頂に到着。金ヶ岳南峰が頭を出している。
茅ヶ岳のだんご標柱と金ヶ岳。金ヶ岳の左には雪雲を被った八ヶ岳。
2021年12月19日 12:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:46
茅ヶ岳のだんご標柱と金ヶ岳。金ヶ岳の左には雪雲を被った八ヶ岳。
茅ヶ岳の標柱と奥秩父の山並み。
2021年12月19日 12:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:46
茅ヶ岳の標柱と奥秩父の山並み。
瑞牆山と金峰山。
2021年12月19日 12:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:47
瑞牆山と金峰山。
金峰山。
2021年12月19日 12:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:47
金峰山。
瑞牆山。その右上は小川山。
2021年12月19日 12:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:47
瑞牆山。その右上は小川山。
中景に男山〜天狗山〜御陵山(おみはかやま)。御陵山の後ろに御座山が重なっているのか?
2021年12月19日 12:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 12:48
中景に男山〜天狗山〜御陵山(おみはかやま)。御陵山の後ろに御座山が重なっているのか?
富士山
2021年12月19日 13:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 13:00
富士山
雪雲がかかる南アルプス。
2021年12月19日 13:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 13:00
雪雲がかかる南アルプス。
雪雲がかかる南アルプス。
2021年12月19日 13:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 13:01
雪雲がかかる南アルプス。
大机(千本桜)へ向けて尾根道を下る。
2021年12月19日 13:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 13:13
大机(千本桜)へ向けて尾根道を下る。
分岐を右にとる。
2021年12月19日 13:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 13:17
分岐を右にとる。
落葉とザレの急坂を下る。
2021年12月19日 13:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 13:18
落葉とザレの急坂を下る。
2021年12月19日 13:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 13:31
1404mピーク前後は小さなアップダウンと岩場の繰り返し。
2021年12月19日 13:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 13:47
1404mピーク前後は小さなアップダウンと岩場の繰り返し。
2021年12月19日 14:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 14:10
樹間から見えていた金ヶ岳に分かれを告げて急坂を下る。
2021年12月19日 14:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 14:16
樹間から見えていた金ヶ岳に分かれを告げて急坂を下る。
ここらあたりはまだ緩やかな下り。
2021年12月19日 14:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 14:22
ここらあたりはまだ緩やかな下り。
落葉とザレの急斜面を下る。踏ん張りが効かず、ずるずると滑る。
2021年12月19日 14:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 14:32
落葉とザレの急斜面を下る。踏ん張りが効かず、ずるずると滑る。
2021年12月19日 14:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 14:34
急斜面が終わると嘘のように穏やかな登山道となる。
2021年12月19日 14:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 14:47
急斜面が終わると嘘のように穏やかな登山道となる。
千本桜
2021年12月19日 14:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 14:56
千本桜
千本桜
2021年12月19日 14:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 14:59
千本桜
千本桜を下ると未舗装の林道に出る。
2021年12月19日 15:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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12/19 15:00
千本桜を下ると未舗装の林道に出る。
未舗装の林道をのんびり下る。
2021年12月19日 15:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 15:01
未舗装の林道をのんびり下る。
未舗装の林道の終点で前山大明神林道に出る。
2021年12月19日 15:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 15:19
未舗装の林道の終点で前山大明神林道に出る。
前山大明神林道を金ヶ岳登山口に向けて緩やかに登り返す。
2021年12月19日 15:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 15:31
前山大明神林道を金ヶ岳登山口に向けて緩やかに登り返す。
金ヶ岳登山口に戻ってきた。
2021年12月19日 15:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 15:46
金ヶ岳登山口に戻ってきた。
車をとめたところまで戻ってきた。
2021年12月19日 15:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
12/19 15:57
車をとめたところまで戻ってきた。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ

感想

2021年12月19日(日)【金ヶ岳〜茅ヶ岳】

11月の南アルプス前衛の雨乞岳山行のあと、若干の燃え尽き症候群を覚えてしまい、2週ほど山へ出掛けていなかったが、先週末は友人からお誘いがあったので、私にとっては1991年11月以来30年振り、友人にとっては初めての茅ヶ岳へ行ってきました。

30年前は深田記念公園から茅ヶ岳、金ヶ岳をピストンしたので、今回は明野ふれあいの里から金ヶ岳へ登り、茅ヶ岳へ縦走して、大机(千本桜)へ下って登山口に戻る周回コースにしました。

<山行記録>
韮崎ICを降りて、南アルプスや八ヶ岳は残念ながら雪雲の中で見えないが、晴れていればとても眺めが良さそうな丘陵地帯を走って、明野ふれあいの里に7時前に着いた。道路脇のスペースには車が数台とまっていたが、ハイカーの気配はなかった。

快晴の空のもと、7時過ぎにスタート。朝食の煙たなびくキャンプ場横の林道を通り、前山大明神林道を横断して、金ヶ岳の山頂に至る尾根道に取りついた。

緩やかな尾根道は上の方に葉を付ける針葉樹とすっかり葉を落とした広葉樹に覆われていて、風の音と野鳥のさえずりが時折聞こえるだけでとても静かだった。

登山道の傾斜が増してくる頃には朝陽が当たるようになったが、ただひたすら落ち葉を踏みながらの直登が続いた。

標高1500mあたりになると急坂が終わり、岩場もある痩せ尾根に変わった。ストックが邪魔になる段差の登降もあったり、シルエットになった茅ヶ岳と富士山が並んで見えるところで写真を撮ったりして、予想外に時間がかかった。

10時過ぎに誰もいない金ヶ岳の山頂に着いた。樹木に囲まれて西側だけ少し眺めがあるが、南アルプスには相変わらず雪雲がかかっていた。富士山にも雲がかかり始めていた。

時間はまだ早いが茅ヶ岳の山頂はドロドロが予想されるので、ここでお昼を摂ることにした。お湯を沸かしたりしていると、ハイカーが数人登ってきた。

暖かいカップ麺を食べてお腹も落ち着いたところで、茅ヶ岳へ続く稜線に入った。所々に雪が薄く消え残っていた。金ヶ岳の南峰への登り返しはその雪が凍結していて、少し滑りやすかった。

南峰に眺めはなく、2,3の小さなコブに分かれていて、茅ヶ岳の鞍部への急坂に入るところに、観音峠への分岐があった。友人は先に進んでいるのか、姿がなかったので、私も先に進んだ。

シルエットになった茅ヶ岳を正面に眺めながらの急坂の下りは所々に東西にも眺めがあり、東側には曲岳〜黒富士、太刀岡山などがよく見えた。

先に進んでいるはずの友人の気配がいっこうにないので、誤って観音峠への道標に従って、東へ進んでいるのではという疑念を抱き始めた。そんな時、友人から電話が入り、疑念のとおり、道を間違っていたことが判明し、友人を待つことにした。幸い風は殆どなく、陽がよく当たっていたので、暖かいくらいだった。20分ほどで友人が追いついたので、先に進んだ。

鞍部からの登り返しは急坂の連続ではなかったが、消え残りの雪が凍結していて、滑りやすかった。

茅ヶ岳の山頂には時間が遅くなったせいか、もう誰もいなかった。背の低い灌木?が少し邪魔になるものの、360度の素晴らしい眺めが広がっていた。南アルプスや八ヶ岳は雪雲を被って見えなかったが、雪をまとった金峰山や瑞牆山はよく見えた。

風が出てきて寒いので、写真と動画を撮り終えると、大机(千本桜)へ降るコースに入った。落ち葉と落ち葉の下で霜柱が溶けた黒土はとても滑りやすかった。1404mピークの前後は、殆ど高度が下がらないが、小さなアップダウンと岩場が繰り返し現れて、案外時間がかかった。

樹間からずっと見えていた金ヶ岳に分かれを告げて、再び下りになった。尾根が広がって、さらに傾斜が増すとしっかり踏ん張らないとずるずると滑るような落ち葉と柔らかい土の急坂が続いた。

悪路の急坂を下り切ると嘘のように穏やかな登山道となり、しばらく進むと千本桜と呼ばれる丘に出た。桜の季節は残雪の富士山や南アルプスな眺めとともにさぞかし素晴らしいところだろう。

丘を下ると未舗装の林道に出た。終点まで進むと舗装路の前山大明神林道に出て、緩やかに登り返すと金ヶ岳の登山口に戻った。あとはキャンプ場の横を抜けて車を置いたところまでのんびり下るだけだった。

12月も後半だからだろうか、山中で見かけたハイカーは5,6人ほどで、静かな山旅となった。

おしまい。


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