記録ID: 387560
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積雪期ピークハント／縦走
阿蘇・九重
阿蘇山 仙水峡
2013年12月30日(月) [日帰り]
熊本県
RidgeRacer
その他1人 コースタイム
08:30 仙水峡
11:30 中岳経由、高岳
12:00 下山開始
13:00 中岳経由、仙水峡
11:30 中岳経由、高岳
12:00 下山開始
13:00 中岳経由、仙水峡
| 天候 | 曇り。 天候の他、ロープウェイ終点〜中岳取り付きの間に絶え間なく噴煙が発生。 この地点を過ぎると山が噴煙に隠れてしまうため、写真を撮る方は要注意。 気象予測で「○時間毎の雲の動き」をチェックしておくと風が分かるので 強弱、向きを確認しておくと良いかもしれない。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 タクシー
宮地駅~仙水峡 タクシー 1820円 約20分 帰りは徒歩で駅まで。約6.5�辧Ｌ�1時間半。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
低いところほど、雪が氷に変わっている。 よく踏まれていて、かつ降雪を期待しづらい地点は軒並み氷と化している。 あと、雪が黄色い…。よく見ると雲も黄色い。噴煙に含まれる硫黄成分のせいだ。 終わったあと、身体中が温泉の香りに包まれていることだろう。 ※火山ガスが酷いため、山頂西ロープウェイ側は入山禁止中。 http://www.aso.ne.jp/~volcano/html/info131227.html 前泊した阿蘇ユースホステルのおばあちゃんからもらった情報により、 草千里方面からの入山は諦める。 偶然にも同室に阿蘇山を狙っている方がいたため、 タクシー代を折半する事で宮地駅~仙水峡からのアプローチとなった。 阿蘇駅辺りの電車は相当本数が少ないため時間厳守。 10分程度で宮地駅へ。 宮地駅から仙水峡までは20分足らず。 よほどのことがない限り、2000円オーバーにはならない様子。 なお、タクシーは仙水峡には常駐しないため、 帰りを考えている人は事前にタクシー会社の連絡先を調べておくとよい。 仙水峡はロープウェイ跡地の手前に若干凍結区間があり、 運転が怪しかったりレンタカーの方等は手前で路駐するのがいいだろう。 既に路駐されている車があったが、登山口まで概ね300mほどだった。 途中、山頂部を何度見ても上部は雲に覆われ、何も見えない。 雲の流れる方向から、強い西風による吹雪を想像した。 今回はロープウェイ沿いを往復するルートを取った。 特にタクシーの運ちゃんから、高岳東峰側のルートは避けるよう意見があり、 またSさんも特にルートの拘りはないとの事で、ロープウェイ沿いを行くことに。 なお、出発前に単独の方が高岳東峰側のルートに入っていったが、 その後、山頂に長く居たものの、一度も会うことはなかった。 月見小屋に寄っていたとかなら良いが、頂上に滞在していた頃から何時間も ヘリがガスで視界が全く利かない山頂周辺を飛び回っていたのが不気味だった。 阿蘇ユースのおばあちゃんから、数日前にも1名亡くなっている旨の話もあり…。 道は、仙水峡からロープウェイ終点まで、石段の間に雪が張り付いている状況。 その後、遊歩道はたまに路面が露出しているが、概ね積雪で道が覆われている。 ただし、氷化しているわけでもなく、踏み込めばアイゼンが無くても問題ない。 振り返ると九重連山がよく見えるが、あちらも上部は雲に隠れている。 同じく雲が西から流れており、上部では吹雪いているのだろうか。 ロープウェイ終点を過ぎた辺りから風が吹き始め、少しずつ硫黄臭が出てくる。 山頂部を望むも、相変わらず雲が多くて見えない。 何となく、山頂付近に沸く雲と、途中で不自然に沸く雲があるように見える。 まさかアレ噴煙とかじゃないですよね？とSさんと冗談を訊きながら先に進む。 中岳が近づくにつれて、硫黄臭が更にきつくなる。 程度としては、立山の地獄谷周辺と同じくらいに顕著な臭いを感じる。 ふと足元を見ると、雪面が黄色くなっている。 樹氷も黄色くなっており、それをSさんは「天ぷらみたい」と評した。 先ほどの不自然な雲、よく見るとちょっと黄色い？ 硫黄臭がきつく、強く息を吸い込むことができない。 目が痛い。口の中が酸っぱい。 とにかく呼吸を乱さないペースを保って歩き続ける。 時々迂闊にも深呼吸すると、瞬間的に喉を突く痛みに思わず咳き込む。 その後、中岳山頂に向かう螺旋状のルートをトラバース気味に上がっていく。 ここは結構斜度があり、所々雪を削ったステップ以外は火口まで遮るものがなく、 踏み外せばどこまでも落ちていきそうだ。 スキーするには最高だろうなと思う反面、こんな場所に長居はできないな、とも。 中岳辺りから噴煙の流れる方角から外れるため、呼吸のきつさも無くなってくる。 ただ、稜線では風が強い。 中岳からは、ほとんど登るよりもなだらかなスロープを詰めていく感じになる。 背中を押すような風を受けつつ、中岳から600mほどで高岳に到着。 山頂の眺めはあまり良くない。どうやら怪しい雲は火山ガスだったようだ。 外輪山含む周囲の山々から発生する雲と火山ガスが風に乗り、視界は完全になし。 それでも時折雲の隙間を縫って、外輪山や九重山の様子が見え始める。 九重は相変わらず雲の中。 視界が開けた時の雲の具合や気温上昇等から雲が切れるタイミングを見計らい、 お互い撮りたい写真を撮って下山する。おおよそ30分程の滞在。 この頃から、高岳周辺をヘリが飛び回り始める。 中岳に向かう途中から、再び硫黄臭が酷くなる。 中岳の螺旋階段は、登りよりむしろ下りの方が難しそうに感じた。要注意。 中岳を下り、遊歩道に向かう途中でふと振り返ると、 中岳・高岳の視界が晴れて、凄い迫力の画が現れた。 行かれた方は、是非ご覧いただきたいと思う。 ロープウェイ終点でガスから逃れ、ようやく安堵して下山する。 下山時はアイゼンを外して、滑ったり走ったりして下山する。 時折振り向くも、噴煙が邪魔をして山頂が見えない。 その後、登山口に戻って下山時刻を書き込み、Sさんと宮地駅へ歩きだす。 6km程度なのですぐかと思いきや、冬装備もあり、1時間以上かかってしまった。 その後、Sさんは来たばかりの電車で阿蘇駅前の温泉に向かうため乗車して別れた。 宮地駅周辺は、コンビニ、ファミレス等あり、常時食事に困ることはないだろう。 今回は、食べログで阿蘇エリア7位として掲載されていた、宮地駅前の 富士屋レストランにて阿蘇あか牛のフィレステーキをいただいた。 少々お高いが、どこか家庭的な雰囲気がするお店で気楽に食事することができた。 （看板娘さんがとても綺麗な方です） 入浴施設は、宮地駅近辺だとあぜり屋、かんぽの宿(運ちゃん情報)が入浴可。 あとは、Sさんみたく阿蘇の駅前で入浴するのも良いだろう。 |
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