祖母山
- GPS
- 03:23
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 757m
- 下り
- 757m
コースタイム
3'20(6.5km)
天候 | 大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> あまり時間がなかったので、山頂まで最短距離の風穴コースをスタートコースとする。残念ながら大雨。風穴までは沢沿いのコースに雨も重なってかなり滑りやすかった。また、ところどころに大きな岩があり、はしご場やくさり場も何箇所かあった。本当に滑りやすかったので、かなりの恐怖でした(笑)。風穴コースは道標もほとんどなし。どうやら上級者コースらしい。下山はおそらくメインである千間平コースに変更し、安全性を重視したつもりだった。しかし、このコースが思いのほか荒れており、かなりの悪戦苦闘を強いられた。粘土質のうえ中央部分がえぐれて泥の川みたいになっていたので、かなり滑った。ていうか嫌になるくらい滑ってコケタ(怒)。ちなみに山頂付近の分岐も分かりにくい。 <アクセス> 車を利用。北谷登山口に20台ほどの無料駐車場あり。 <登山口> トイレ・水場・登山ポスト・洗い場有り。 <道中> 基本的にはなし。 <下山後の温泉> 今回は利用せず。 |
写真
感想
百名山チャレンジの9座目は祖母山。宮崎県最高峰制覇6/47。
ゴールデンウィークに家族3人で大分のくじゅうやまなみキャンプ村でオートキャンプ。そのオートキャンプの3日目に、九州の百名山の2つ目として祖母山に挑む。大雨だったため本当の良さは分かってないのかもしれないが、非常に暗いイメージで、今までで一番辛い山行になってしまった。
本当はキャンプ初日の阿蘇山に引き続き、2日目に祖母山に挑戦するつもりだった。しかし、2日目の5月3日は雨がきつく、天気予報ではGWの後半に天気が回復する予定だったため一日伸ばして様子を見ることにする。しかも5月3日はうちの娘の5歳の誕生日だったため、家族揃ってのんびりキャンプで休養をとることにした。ちなみに、くじゅうやまなみキャンプ村がある飯田高原には非常にたくさんの温泉があり、雨の日でも温泉めぐりをするだけで充分に楽しめるのである。
天気の回復を家族総出で祈ったが、3日目の5月4日も結局雨だった(笑)。これ以上、日程を延ばすことができなかったので、雨の祖母山に向かうことにする。
九重連山を横切り、一昨日登った阿蘇山を見ながら、やまなみ街道や阿蘇の麓の大平原を車で走るのはかなり楽しい。バイクのツーリングやキャンピングカーとよくすれ違うのにはうなずける気がする。
飯田高原から2時間くらいで祖母山の麓の五ヶ所というところに到着。ここから今回のスタート地点である北谷登山口に向け、林道みたいなところを通るのだが、この道が、今までの百名山ではあり得ないようなひどい悪路だった。しかも大雨だし(笑)。泥水を跳ね上げ、上下にぐぁんぐぁんと大きく揺れながら何とか北谷登山口に到着したような感じだった。
雨のため子連れでは登れそうにないので、嫁ハンと娘は私が登っている間に前から行きたがっていた宮崎県の高千穂峡(祖母山からはそんなに遠くない)に行くことにしていた。しかし、ここまでの道があまりの悪路だったため、嫁ハンから「私一人では行けへんわ(怒)」と怒られ、仕方なく待ってもらうことになってしまった。
「車で寝てるし、いいよ」と言われても、待ってもらうことにかなり気が引けたので、当初予定していたやや距離のある千間平コースから最短距離の風穴コースに急きょ切り替えることにする。
スタート時点からレインウェアを着て出発するのは初めてだった。もちろん今までなら、朝から雨の時は登山自体を止めにする軟弱者?だったことは言うまでもないが・・・(笑)。ただ、京都からこんな九州くんだりまで来て、さすがに雨ごときで止めるわけにもいかず、気持ちを奮い立たせて頑張ることにする。雨にもかかわらず駐車場にはかなりの車が止まっており、大半の人はメインと思われる千間平コースから登っていくようだった。
風穴コースは沢沿いの道がスタートコースになっている。本来なら沢沿いの道は好きなのだが、今回のような雨ではさすがに滑りやすく、かなり辛い道に感じた。しかも雨の時には最悪の大岩も多いし(笑)。
なので、急ぎながらも慎重に進む。
風穴の近くのはしご場まで到着。しかし、この名も無いはしご場がかなりの難関だった(笑)。はしご場の下までが急斜面にだったことに加え、足元がひどくぬかるんでいたため、はしごに手を掛けようにも滑って前に進めないのだ。例えるならランニングマシーンの上を歩いているような感じだ(笑)。一向に埒が明かないので、ジャンプに切り替える。3回目くらいでようやくキャッチ(笑)。ぬかるみのせいでの敗退はかなり格好悪いので、助かったと正直思ってしまうくらいであった(笑)。
このはしごを登るとすぐに風穴があった。洞窟の類は結構好きなので、行けるとこまで行きたいという願望はあった。ただ、この雨で滑りやすくなっていることに加え、このコースにはほとんど人がいなかったため、大岩を下りていって一人で戻れなくなったら嫌だなと思い、結局止めておくことにする(笑)。
風穴を越えて更に先に進む。少し進んだ辺りから大岩が増えてきて、はしご場や鎖場がところどころ出てくるようになる。普段ならなんてことない鎖場でも雨の岩場となるとやはり怖い(笑)。
道標がほとんどないので、登山道と高度感を頼りにどんどん進む。下から見ているとあれがピークかなぁと思うようなところが何度かあったが、2〜3回裏切られたのち、やっと山頂に到着!頑張った結果、1時間半ほどで山頂に到着することができた。
三角点も確認!
ただ、山頂に着いてから今まで以上の大雨になる。休憩するのも嫌になるくらいだった。
なので休憩なしで山頂を出発(笑)。また風穴コースを戻れば早そうだったが、さすがに下りは心底嫌だなと思ったので、メインルートと思われる千間平コースに切り替える。しかし、メインのはずの千間平コースの入り口がよくわからず、危うく違うルートに入るとこだった。それを防いでくれたのが、山頂にいたわずかの間にしゃべったおじさんだった(笑)。わざわざ「道、間違ってるよ」と追いかけてくれたのだ。地図もちゃんと見ていたつもりだったが、この雨でかなり焦っていたのであろう。あのまま行っていれば傾山まで行ってしまうとこだった(笑)。あのおじさんにはたいへん感謝である。
家族を待たしているので、下りはスピードを上げてサッサと下りるつもりだった。しかも千間平コースは距離がある分なだらかなので走れるかもしれないとも思っていた。しかし、それはかなり甘かった(笑)。
登山道の整備状況が悪いのか道の真ん中がえぐれた上に粘土質のため泥の川のようになっており、慎重に下りないとかなりすべるのだ。加えて、こんな雨なのに下からどんどん団体が上がって来て、離合するのも大変なのだ。
そんな団体もかいくぐり、えぐれてないところを選んで歩いて行く。順調に進めているわと思った矢先、ステーンとこける(1回目)。ただ、この時点では、まあ仕方ないやろと冷静だった。しかし、こんな道が延々と続きそうなのでだんだんイライラしてくる。
国観峠の手前くらいまで来たところで、ちょっとした不注意なのか、またステーンとこける(2回目)。しかし、この時もまだ冷静だった。
だんだん気も焦ってきて慎重さを欠いたのか、なんてことのないなだらかな斜面でステーンとこける(3回目)。立ち上がろうとしてまたこける(4回目)。今度こそはと慎重に立ち上がったつもりなのに、またまたこける(5回目)。しかもストックの上。何とかストックは無事だったものの、同じところで3回もこける屈辱に叫びたくなる(怒)!こんなことスキーを始めた年以来の20年間で初めてだ(怒)!!また、今までの山行すべてにお供してくれた「白馬乗鞍 若栗温泉」の純白のタオルが泥まみれになっている(怒)!更に、まだ2回しか使っていないレインウェアの袖の部分がなぜか破れている(怒)!!あまりのやるせなさに無言で怒りわなないてしまった。
気を取り直すこともできないまま、一刻も早く下りたい一心で先に進む。途中、三県境や千間平などもあったが、あまりに地味なため意識に入らず。
三合目辺りまで戻ってきたところで、行きの駐車場にいた4人家族に会う。中高生くらいの姉妹も悪戦苦闘だったらしく、結構泥まみれになっている。特に妹からは怒りのオーラが出まくっていた(笑)。
何とか怪我はなく戻ってこれたが、惨敗感で一杯だ。靴もレインウェアも泥だらけでひどいものだった。ただ、今まで雨を避けてきただけに、こんな日もあるわと前向きに捉えるようにすると、よい経験になったと思うことができる。
ちなみに、家族への罪滅ぼしとして、高千穂峡にはこの後行きました(笑)。
さらにわが盟友の初代若栗温泉タオルは洗濯しても汚れがとれずご臨終となりました(泣)。今は2代目の若栗温泉タオルが頑張っています(笑)。
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