九重山


- GPS
- 03:52
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 705m
- 下り
- 704m
コースタイム
3'50(10.5km)
天候 | くもり〜雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> メインコースである牧ノ戸登山口からをスタートコースとする。ハイカーもたくさん登る人気の山なので整備状況は非常に良い。しかし粘土質のため雨が降ると非常に滑りやすくなるので注意も必要だ。勾配もあまりなく、途中西千里ヶ浜と呼ばれる草原などもあり、非常に歩きやすい。ハイキングにも最適である。久住分れから久住山間はガレ場になっているが、割と歩きやすい。ペンキ印も多数ありルートも明瞭だ。 <アクセス> 車を利用。牧ノ戸峠に無料駐車場が多数あり。 <登山口> 売店・トイレ・水場・登山ポスト・洗い場有り。 <道中> 久住避難小屋にトイレあり。 <下山後の温泉> 九重連山付近は温泉が多数あり。今回は長者原温泉を利用。 |
写真
感想
百名山チャレンジの10座目は九重山。大分県最高峰制覇(中岳)7/47。
ゴールデンウィークに家族3人で大分のくじゅうやまなみキャンプ村でオートキャンプ。そのオートキャンプの4日目に、九州の百名山の3つ目として九重山に挑む。途中から雨になり少し寒かったが、非常に雰囲気のある良い山だと思った。正直また来たいと思う。
結局ほとんど雨だったが楽しかった飯田高原でのオートキャンプの締めくくりとして、本当は家族3人で九重山に登るはずだった。しかし、昨日に引き続きまたもや天候が不安定で、今にも雨が降りそうだったので、結局一人で登ることに・・・。嫁ハンと娘は長者原辺りで土産を買ったり、ぶらぶらしたりするそうだ。前日の祖母山に引き続きまたもや待ってもらうことになってしまったので、スピードアップを余儀なくされることになりそうだ・・・(笑)。
11時過ぎに登山口と駐車場のある牧ノ戸峠に到着。キャンプの撤収で出遅れていたこともあり、すでに駐車場は一杯だった。しかし、嫁ハンと娘はそのまま長者原に戻るということなので、一時停車でなんとかなった。こんな雨が降りそうな日でも非常に多くの人がいたので、さすが人気の山だなと妙に感心してしまった。
いざ登山口からスタート。最初のコンクリートの坂になぜか非常に親切さを感じる。階段じゃないところがウレシイのかも(笑)。
10分くらいで最初の展望台に到着。ここから九重連山や飯田高原が良く見えた。天気は良くなかったが、ちょっとだけ感動。ただ、ここでもう引き返すハイカーさんがいたのには、少々驚いた(笑)。
どんどん進むと、沓掛山辺り?(道標やポイントとなるものを見逃したようなので確認できず)に到着。この辺りから登山道らしくなってくる。ちょっとした岩場があることと非常にたくさんの人がいるので、いきなり渋滞になる。勝手ながら急いでいるので、少しだけイラツク(笑)。
丁重に声を掛けながら、少しずつ抜かさせてもらう。余談ではあるが、今回の九重山では、たぶん百人以上の人を抜いたと思う(笑)。今までではもちろん最高記録だが、おそらくこの先でも記録が塗り変わることは無いだろう(笑)。
先ほどの岩場など狭いところも多少あるが、基本的には道幅も広くなだらかなので非常に歩きやすい。ほとんどハイキングコースといった感じだ。だからなのか、小さい子供からご年配の方まで、非常にたくさんの人が歩いている。こんなにたくさんの人を山で見たのは初めてだったので、登山は意外と人気があるんやなと錯覚してしまうくらいだった(笑)。
扇ヶ鼻の分岐に向かう途中で、悲しいかな雨がぽつぽつと降り出してくる。
扇ヶ鼻の分岐を越え、星生山の分岐に到着。いわゆる西千里ヶ浜というところだ。かなり広い草原でなんとも気持ちがいい。阿蘇山と同じく九重山にもミヤマキリシマが群生するようなので、もう少し遅い時期ならもっと気持ちよかっただろう。
星生山にも寄りたかったが、先を急ぐのでそのまま進む。西千里ヶ浜はほとんど平らだったので、ここぞとばかりに走って、たくさんの人を抜きまくる(笑)。
ここから久住山避難小屋までは、小高い丘のような岩場になっていたが、雨の中でも特に問題はなし。ただ渋滞しているだけ(笑)。
九重山避難小屋に到着。休憩するほどでもなかったので、そのまま進む。
ここからガレ場にかわるのだが、整備されているので割と歩きやすい。ルートも黄色いペンキでしっかり書かれている。ただ、ガスが出ていたりすると、少し分かりにくいかもしれない。
中岳の分岐に到着。雨が徐々にきつくなってきていたので、ここでどちらを優先するかを少し悩む。と言うのも、九重山とは主峰の久住山なのか最高峰の中岳(九州本土でも最高峰)なのか、ガイド本によりまちまちなので必ず抑えるべきはどちらかが良く分からなかったのだ。
結局、久住山から先に行くことにする。特に意味は無い。雨が更にきつくなっても両方抑えると腹をくくったからだ。
ガレ場だが、サクサク進むことができている。ただ妙に焦っている気がする。やはりこの雨と家族を待たしていることが、影響しているのだろう。
無事に久住山の山頂に到着!三角点も確認!渋滞していた割りには結構早く到着したイメージだ。
休憩もほどほどに次の中岳に向かう。雨が止んできたのでチャンスだ!ここからは下りが多くなるので、慎重になるよう、自分に言い聞かせる。なんと言っても昨日の祖母山の悪夢があるからだ(笑)。
中岳の分岐に戻ってくる。ここに3歳くらいの子供をつれた家族がいて、ちょっと驚く。確かに両親は山達?ぽいが、こんな雨の日なのに大丈夫だろうかと他人事ながら心配になってしまった。
中岳へのルートをどうしようか少し悩む。目の前の天狗ケ城を越える直登ぽいルートかマキ道の御池まわりか。
結局、御池まわりにする。どう考えても天狗ケ城ルートはしんどそう(笑)。御池は、きれいで神秘的な池だったので、やっぱりこっちにして良かった。
中岳に到着!九州本土最高峰にしては、意外と地味(笑)。三角点も見つけられなかった(あったのかどうかも不明)。これほどイージーに登れるのなら、人気が出るはずだと思わず感心してしまった(笑)。
雨も上がっていたので、昼食にする。やっぱりここでも山ラーメン(笑)。今日のような寒い日はあったまります。
昼食を終え、下山準備をしていると、下から女性を含む大学生らしき一群が上がってくる。よく見るとジーパンにスニーカーなど観光地化されている山ならではの軽い姿が多い。晴れの日ならいざ知らず、こんな雨の日に大丈夫かなと思ってしまう。今更格好を注意してもどうにもならないので、「2時を回ると天気が更に不安定になるから、早く下りた方が良いよ」とだけ言ってあげる。しかし、「はぁ?」とよく分かりませんといった感じだった。
私が2時前に下山開始してしばらくすると、ゴロゴロと雷の音がしたと思ったら下からすごいガスが上がってきて雹交じりのすごい雨が降ってきた。私はすでに御池辺りまで来れていたが、あの大学生たちは・・・。
雨がきつくなってきたので、先を急いでいると、中岳の分岐の道標辺りで今度はカップルが、「久住山避難小屋はあっちですか?」と全く逆の方を指して聞いてきた。えっ?って感じだったが、この雨で焦っているのだろうと思い、丁寧に説明してあげた。先ほどの大学生とは違い、非常に感謝されたことが少し可笑しかった(笑)。
久住山避難小屋で雨宿りしている人も多かったが、私は先を急いでいるのでパス。小高い岩場も過ぎ西千里ヶ浜まで戻ってくると、行きとは全然違い誰もいなかったことに少々驚く(笑)。あんなにたくさんいたのに・・・(笑)。
星生山は本当は行くつもりであったが、この雨のためやむなくパス(泣)。
ほとんど小走りに近い状態で元来た道を慎重に進む。九重山も粘土質のところが割にあるので、スリップ注意だ。昨日の祖母山の悪夢が・・・(笑)。
扇ヶ鼻の分岐を越え、沓掛山に向かっていると、今度は小さい女の子とお父さんがずぶぬれになって歩いている。雨が降りそうだったのに雨具も無しになんでこんなとこまで来てるの?と少々イラツク(怒)。女の子が泣いて、寒そうにしているので、お父さんに「カイロをあげましょうか」と言ったが、「大丈夫です」と遠慮されてしまった。仕方が無いのでそのまま進む。後で振り返ると他の人も声を掛けていた。
山は自己責任と言うが、ここまで危なっかしい人たちをたくさん見ると何とかならないものかと正直思う。私みたいな単独行は危険と言われるが、軽い気持ちで山に来る人のほうがもっと危険なのではないか。人気で簡単そうな山ほど啓蒙活動が必要なのではないか。
私自身は無事に下山。駐車場に嫁ハンと娘が待っていてくれた。不思議と雨は上がっていた。
いろいろ考えさせらることも多かったが、個人的にはよい山だと思った。
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