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Yamareco

記録ID: 3990436
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積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

土坂峠から長者森を経て白見山へ

2022年02月11日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:41
距離
11.9km
登り
741m
下り
740m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:14
休憩
0:26
合計
6:40
8:06
113
9:59
9:59
113
11:52
12:10
83
13:33
13:41
65
14:46
土坂峠
天候 曇り時々雪
過去天気図(気象庁) 2022年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
入山地点の土坂峠までは全線除雪済み。路面に雪なし。峠には数台の駐車スペースがあり除雪もされていた。
コース状況/
危険箇所等
危険な場所は特に無いが視界不良時は道迷い注意。
その他周辺情報 帰りに横沢温泉を利用。冷鉱泉の沸かし湯のはずだったが、なんと源泉凍結のため井戸水で代替されていた…。残念。源泉が溶けた頃、再訪しなくては。
https://genkisha.com/seihouen
土坂峠から入山。
土坂峠から入山。
広い尾根を登っていく。時々ピンクテープが現れるのだが、登山のためのものなのか、林業用の目印なのか今ひとつはっきりしない。
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広い尾根を登っていく。時々ピンクテープが現れるのだが、登山のためのものなのか、林業用の目印なのか今ひとつはっきりしない。
いきなり進む方向を間違ってしまったので方向修正する。左側が意外と切れた地形だったので右に寄りすぎたようで巻くはずの小ピークに登ってしまった。
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いきなり進む方向を間違ってしまったので方向修正する。左側が意外と切れた地形だったので右に寄りすぎたようで巻くはずの小ピークに登ってしまった。
鞍部に向かって下降する。灌木に阻まれ遠望が効かないため方角を意識しながら進むよう心がけた。
鞍部に向かって下降する。灌木に阻まれ遠望が効かないため方角を意識しながら進むよう心がけた。
想定していたラインに復帰すると、なんとなく道っぽい感じになった。偶然かもしれないが。
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想定していたラインに復帰すると、なんとなく道っぽい感じになった。偶然かもしれないが。
なにせその道っぽいものを忠実に辿っていっても突然枯れヤブに突入したりする。まともな「道」ではなさそう。昔の作業道とかだろうか。
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なにせその道っぽいものを忠実に辿っていっても突然枯れヤブに突入したりする。まともな「道」ではなさそう。昔の作業道とかだろうか。
ひと登りして長者森のピークを踏む。ここまでで全行程の6分の1。スタートから2時間近く経過していた。あれ?このペースだとヤバくね?
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ひと登りして長者森のピークを踏む。ここまでで全行程の6分の1。スタートから2時間近く経過していた。あれ?このペースだとヤバくね?
思ったより進めていない。休憩もそこそこに白見山を目指して出発する。
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思ったより進めていない。休憩もそこそこに白見山を目指して出発する。
長者森を過ぎると金属の杭が現れた。足元には有刺鉄線が残っている場所もあり注意が必要。
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長者森を過ぎると金属の杭が現れた。足元には有刺鉄線が残っている場所もあり注意が必要。
その杭をたどっていくと不意に視界が開ける。かつて放牧場があった跡地のようだ。有刺鉄線の柵が壊れたままになっているので今は放牧には使われていない様子。
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その杭をたどっていくと不意に視界が開ける。かつて放牧場があった跡地のようだ。有刺鉄線の柵が壊れたままになっているので今は放牧には使われていない様子。
牧野跡を横切って白見山の下部に取り付く。このあたりで単独の登山者に追い抜かれた。まさかこんなところで人に会うとは思わなかったので驚いた。
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牧野跡を横切って白見山の下部に取り付く。このあたりで単独の登山者に追い抜かれた。まさかこんなところで人に会うとは思わなかったので驚いた。
牧野から先は急な登り坂が続く。グラニュー糖のような雪質でスノーシューの爪も効きづらい。三歩進んで二歩下がるを地で行くような苦しい登りになった。
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牧野から先は急な登り坂が続く。グラニュー糖のような雪質でスノーシューの爪も効きづらい。三歩進んで二歩下がるを地で行くような苦しい登りになった。
うぎょ!っというカエルが潰れたような声が聞こえてきたと思ったらツートンが転がっていた。
ツ「勢い余って雪中ダイブしてしまったっぺ…」
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うぎょ!っというカエルが潰れたような声が聞こえてきたと思ったらツートンが転がっていた。
ツ「勢い余って雪中ダイブしてしまったっぺ…」
追い越していった登山者のトレースを使わせてもらったのでなんとか登ることができたが、我々だけだったら挫けて回れ右したかもしれない。
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追い越していった登山者のトレースを使わせてもらったのでなんとか登ることができたが、我々だけだったら挫けて回れ右したかもしれない。
グラニュー糖激坂を登りきった。時間的にも体力的にもギリギリだが、これで何とか山頂まで到達できそうな気がしてきた。
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グラニュー糖激坂を登りきった。時間的にも体力的にもギリギリだが、これで何とか山頂まで到達できそうな気がしてきた。
だがしかし、そこはまだ山頂ではなかった。比較的平坦ではあるが尾根筋を500m程度歩かなければゴールにはたどり着けない。
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だがしかし、そこはまだ山頂ではなかった。比較的平坦ではあるが尾根筋を500m程度歩かなければゴールにはたどり着けない。
写真では分かりづらいが、吹き溜まりと雪の上に頭を出している笹のミックスに苦しめられる。最後まで楽はさせてもらえないようだ。
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写真では分かりづらいが、吹き溜まりと雪の上に頭を出している笹のミックスに苦しめられる。最後まで楽はさせてもらえないようだ。
笹の下にできた空洞に落ちること数回…。無駄に体力が奪われる。
ツ「落ちるのはちゃってぃだけなんだけどね。もうちょい体重落としたら?」
ち「…体力も一緒に落ちるんだよね…」
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笹の下にできた空洞に落ちること数回…。無駄に体力が奪われる。
ツ「落ちるのはちゃってぃだけなんだけどね。もうちょい体重落としたら?」
ち「…体力も一緒に落ちるんだよね…」
ハァハァ、そろそろ山頂に着いてもいいんじゃね?
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ハァハァ、そろそろ山頂に着いてもいいんじゃね?
違った! そして下るんかーい! 勘弁してぇ!
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違った! そして下るんかーい! 勘弁してぇ!
今度こそ山頂だよな? そうだと言ってくれ!
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今度こそ山頂だよな? そうだと言ってくれ!
キタァァァ!
なんだか平坦すぎて山頂らしくないが、間違いなく白見山の山頂に到着した。
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キタァァァ!
なんだか平坦すぎて山頂らしくないが、間違いなく白見山の山頂に到着した。
苦労しただけに感慨もひとしお。藪山プレートをバックに記念写真を撮る。
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苦労しただけに感慨もひとしお。藪山プレートをバックに記念写真を撮る。
しかし天候は悪化の一途。視界不良では厄介な場所なので休憩もそこそこに退散する。
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しかし天候は悪化の一途。視界不良では厄介な場所なので休憩もそこそこに退散する。
何やら文字が彫られた石を見つけた。古くから人が入っていた場所でもあるらしい。
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何やら文字が彫られた石を見つけた。古くから人が入っていた場所でもあるらしい。
登りで苦労した激坂も下りはあっという間。
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登りで苦労した激坂も下りはあっという間。
重力と勢いにまかせてトレースを荒らしてしまったが…まぁ、誰も来ないだろうからいいか。
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重力と勢いにまかせてトレースを荒らしてしまったが…まぁ、誰も来ないだろうからいいか。
牧野跡まで戻ってきた。長者森が遠い。ゴールはまだまだ先だ。
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牧野跡まで戻ってきた。長者森が遠い。ゴールはまだまだ先だ。
登り返し…
再び長者森のピーク。すでにぐったり(笑
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再び長者森のピーク。すでにぐったり(笑
行きで間違って登ったピークは帰りは巻いていく。
行きで間違って登ったピークは帰りは巻いていく。
こちらからたどる分には分かりやすい道型がついている。ピンクテープもちょこちょこある。
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こちらからたどる分には分かりやすい道型がついている。ピンクテープもちょこちょこある。
無事に行きのトレースと合流した。楽だった…。
無事に行きのトレースと合流した。楽だった…。
土坂峠に戻ってきた。なんだか晴れてきたな。悔しいがこればかりは仕方がない。お疲れさまでした。
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土坂峠に戻ってきた。なんだか晴れてきたな。悔しいがこればかりは仕方がない。お疲れさまでした。

感想

雪が締まってきたであろう頃合いを見計らって久々のロングルートに挑んできた。大槌と宮古(旧川井村地区)の境を成す土坂峠から長者森を経て白見山を目指すコースだ。地図に夏道の表記は無く、残されている山行記録も多くはない。静かな山行が楽しめるはずだ。
晴れの予報を信じて現着したのだが、なんだか空はどんよりと曇り時折ガスとも小雪ともつかない白いものが通り過ぎていくという残念な天気の中土坂峠をスタート。
想定したコースはなだらかで広い尾根上をゆくのだが、大槌側の斜面は思ったより切れ落ちていた。雪崩はともかくクラックが怖いので知らず識らずのうちに右へ右へと進んだようで、気がつけば登る予定ではなかった無名の小ピークに登ってしまっていた。顕著な地形が少ないなだらかな場所なので漫然と歩いていると簡単にルートを外してしまう。
雪質は最初はバキバキの硬モナカ。進むにつれサラサラのグラニュー糖のようなものに変わっていった。硬モナカは踏み抜かない限り歩きやすいのだが、一旦踏み抜いた時のダメージが大きい。一方、グラニュー糖は平坦地では歩きやすいのだが、一度登り斜面になると爪は立たない、踏ん張りは効かないの蟻地獄を出現させる。このコンディションに大いに苦しめられた。途中で追い抜いていった方のトレースに助けられ山頂を踏むことができたが、そうでなければおそらく途中敗退だっただろう。まさか応援が来るとは思っていなかった(笑
あいにくの天気だったので景色はいまいちだったように思うが、晴れていれば落葉樹の森なので青空と雪のコントラストが綺麗だったことだろう。牧野跡からの景色も北上山地の広々とした情景で一見の価値があったはずだ。この点は残念だった。機会があれば晴れた日に再訪したいものだ。

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