矢筈山(1848)
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- GPS
- 10:14
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 1,028m
- 下り
- 1,013m
コースタイム
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 10:14
木地屋橋 6:22 --- 矢筈山 (13:28--14:32) --- 木地屋橋 16:36
天候 | 晴れ 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
■県道赤松木地屋線は通行可だが 林道大惣線は大規模崩壊で 長期的に通行止め。 |
その他周辺情報 | ■木綿麻温泉 美人の湯 ゆうまおんせん びじんのゆ https://www.tsurugi-eetoko.com/yuma ■つるぎの宿 岩戸 https://www.tsurugi-eetoko.com/iwato |
写真
感想
【山頂】
例年 1月-2月にかけて この山域で 一番 深雪となる事が多い 矢筈山。
例年 遅くまで 残雪が残るなど 雪の深さでは 四国の山の中でも とりわけ 雪深いとの定評があり、四国の中でありながら 深い雪で いままでに 数多くの貴重な体験をさせていただいた 冬の矢筈山。
2021-2022年の冬は まずまずの積雪に恵まれているので 2月の矢筈山の積雪具合が とても気になっていた。
■県道赤松木地屋線は通行可だが 林道大惣線は大規模崩壊で 長期的に通行止め。
■木地屋橋に駐車し まだ暗いうちに 出発。
木地屋橋からの 一宇林道は ありがたいことに 野生動物のトレースだけが雪面に残っていた。
今日一日 深雪を味わって 存分に 楽しめそうだ。
2022年1月2日に比べ 雪は増え しかも 南国独特の 重い湿雪。
登っていくと 雪は どんどん増えて きて 歩きのペースは ドぐっと 落ちていく。
1500m付近からの矢筈山北面の 陽のあたりの悪い 急斜面の登り箇所は 下部の雪の支持層の上に 30-40センチの まだ固まらない重湿雪が不安定に乗っていて スッテップが崩れやすく 難渋し、体力を大きく消耗。
今冬 本格的に ラッセルらしい 手強い ラッセルとなった。
■縦走路に出てからは いよいよ 雪庇帯の通過。
昨年 2021年1月2日 山頂手前の 矢筈山 北側稜線で 雪庇崩壊にであい すぐ下の木にぶつかり 足を打撲するという 痛い目にあったので、今回 慎重に行動。
雪庇連続帯を行くと それまで雪面に続いていた 野生動物の足跡が 灌木帯の 側へ迂回していくのが確認でき、西側の灌木帯に迂回路をとるかどうか チョット気になったが そのまま進行してしまった。
慎重に灌木ギリギリラインを進み なんとか雪庇帯の 2021年1月の崩壊地点まできたところ、近づいただけで 目の前で 突然の 雪庇崩壊に出くわす。
人が手前までくると なんの 前触れもなく さっと風が吹いたような感じがして 一気に 大きな雪庇が落下。
すぐに 下に叩き落とされた 雪の音が 下から大きく聞こえ 肝を冷やす。
もともと 疑心暗鬼で 行けるかな どうかな という 気持ちで 行きたい気持ちを セーブしながら じっくり 観察しながらの 慎重行動だったので なんとか 雪庇崩壊に巻き込まれることはなかったものの 間一髪の 危うさだった。
過去 この雪庇帯稜線で 雪庇崩壊に出くわしたのは 何回かあるものの もう 運は使い果たしているかもしれない。
やはり 運の良さだけでは 駄目。
野生動物でも 危険を事前に察知し 避けて 迂回する。
野生動物の アニマルトラックから もっと 多くのことを学ぶべきだったと 猛省。
帰路は もちろん野生動物の教えに従って 崩壊箇所を避けて 灌木帯に 迂回した。
■木地屋橋から 約7時間かかって 矢筈山頂へ。
矢筈山 「マイナス0.4度 北1-2m 晴 曇り 視界良好 日差しあり とても暖かく感じる。剣山 次郎笈 三嶺 西熊山 天狗塚 牛の背 の山並みが 白く輝いて見える。祖谷谷も真っ白。
阿讃山脈の向こうに 遠く 讃岐平野もみえる。 山頂標識もだいぶ埋まってきている。」(累計登頂回数 168回)
■山頂で 眺望を堪能していると たちまち1時間経過。14時半になってしまった。
時間が遅いので 石堂山方面の縦走は断念。
■雪庇崩壊に でくわした だけに 帰路は 素直に 一番 無難な きたみちを帰ることにし きたみちを ゆっくり下り 木地屋橋へ戻る。
■山中では 誰にも会わず、0名。野生動物以外の トレースなし。
■雪崩に巻き込まれたのも 落合峠方面からの矢筈山。(2011年3月 落合峠(1520)から 矢筈山(1848)への途中で雪崩に遭遇)
雪庇崩壊なども 今回 含め 過去 何度も経験。
もう運は 使い果たしたと 多雪地帯ならではの 山の難しさを 今回 また改めて 感じた次第だった。
「良い判断は経験から、経験は悪い判断から得られる」
http://shumiyama.blogspot.com/2012/03/blog-post_1759.html
2022 令和4年2月12日現在
累計山行日数 1971日(内 四国 1581日)
【写真】
flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72177720296646843
【動画】
https://youtu.be/aNtnEoec1xM
【趣深山ブログ】
https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/e9482767c34891505676c72a66b04bf6
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