雨飾山


- GPS
- 10:10
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,157m
- 下り
- 1,137m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山田旅館向かいの除雪脇に駐車。
スプリットボードで歩き出す。
林道は前日のトレース有り。その上に10cm降雪。
旧小谷温泉スキー場跡を登りショートカット。
トレースはそのまま雨飾キャンプ場の方へ。そこからP2方面へトレースは伸び、おそらく帰りのトレースが大海川から伸びていてそれに合流して上を辿る。
途中でトレースは斜面から降りて来ており(10本くらいはあった)、オレはそのままノートラックの大海川沿いに荒菅沢出合いまで。
荒菅沢、黒沢、大倉沢が合流しており、荒菅沢をそのまま登るか考えたが、降雪が強まってきており、以前のデブリも見えたので、直ぐに荒菅沢と黒沢の間の尾根に登り上げる。
序盤、思ったより急でスプリットクランポンでは無理でスノーシューに履き替える。右に黒沢の滝が見える。
スノーシューだと問題なく登攀可。
尾根上で徐々に白んでくるが空には雲が掛かっている。
しばらくして夏道に合流。ここからさらに急に。
荒菅沢の中はクラックが多く、デブリもあり奇麗ではない。この時点では荒菅沢より、夏道左の沢が面ツルで帰りの第一候補に。
途中、細いリッジの笹の上に薄い雪層が乗った箇所を踏み抜きながら行くのは緊張した。
喘ぎながら笹平手前まで。
この辺りから雲は薄くなり始め、ガスの中から雨飾の山頂がチラリ。対岸の金山、天狗原山が美しい。
荒菅沢源頭へ。
山頂奥からの滑降が理想だが旧雪面が出ているように見えて面白くなさそうだ。手前は雪庇の発達とクラックが出来ており一人ではリスクが高そうだ。
最後の登りの手前で小休止。ボードは滑走モードに。
山頂手前から少し風があったが、山頂越えて奥の尾根上は不思議に無風。
P2から登ってきている跡があり、リッジラインは厳しいようで北側を際どいトラバースをしている。
北アルプスはやや霞んでいるが、素晴らしい景色。
前沢をライトから滑るラインがあるはずだが、事前確認なしでは無理。いつかチャンスはあるか?
さあ、準備して滑降スタート。荒菅沢の下部に新しげなテブリの山が見えたが、平坦な笹平を戻るのが面倒なので、一番緩いとこから荒菅沢へ降りて滑ることに。
が、そこへ向かう途中、雪庇に寄りすぎて急に雪面が崩れて目の前が真っ暗になってマジで!と叫びながら降下。幸い直ぐに止まってクレバスの底。天井は6mほど上に。右膝を打撲しただけで済んだ。
雪庇がヒビ割れて新雪で隠れていた穴に落ちた。前も後ろも出口なし。
瞬時に、おそらく自力で出られるだろうと感じたためそこまで焦りはなかったが、やはり動転した。30秒ほどそのまま辺りを見回しながら考えを巡らせたあと、板からスノーシューに履き替えピッケルを持ち脱出開始。
硬度kの雪壁にピッケルとスノーシューで脚を広げてつっかえながら登る。
上に行くほど両壁の幅が広がり、悲しいかなオレの足では届かなくなり、落ちる。
またグルグル見回し、1番幅の狭そうなところを登って行き、なんとかギリギリ脱出成功。
マジで安堵した。
ピッケルなかったらまず無理やったし、こんなことやってたらいつか死ぬわ。
日が当たっているので雪はモイストになり始めている。
急いで荒菅沢にドロップ。湿雪スラフが落ちるが特に問題なく、北向はドライのままで、思ったより快適バフバフ。
もう2度とクラックに落ちないように気をつけながら、最高の一本。
やはり下部は新しげなテブリの山があるが、脇は滑って行けそう。でも、途中で夏道の尾根へトラバース登り返して夏道沿いの斜面を滑降。ここが楽しくなかった。日射で完全にネトネトで、こんなことなら荒菅沢を下まで滑ったほうがよっぽど良かったと悔やまれた。
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