八丁平2/26 雪と青空の湿原に春の気配
- GPS
- 08:49
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 870m
- 下り
- 871m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
江賀谷分岐(二股)〜p914 急登。二股からの取り付き場所がやや難しい。前回同様右俣側の川を渡って取り付いたが、雪があって斜面をトラバースできず、よじ登る形になった。ダムの下、または左俣側からの方が取り付きやすいかも。 914のすぐ手前まで急登が続き、雪はかなり残っていて、傾斜もあって斜面で雪ごと滑る。 |
写真
感想
季節の変化を楽しもうと毎月のように訪れる八丁平ですが、雪の季節は入山するのに苦労します。1月には江賀谷から八丁平に入ろうとして雪が予想以上に深く途中で撤退しました。2週間前の登山の機会には、皆子山へ行きたかったので、少し迷って八丁平は見送りました。
さてこの日は八丁平へ向けて、がんばって鎌倉山を越えて行くか江賀谷の途中から北側の尾根に登ってみようと思っていました。しかし朝出発前にyamanekoさんの江賀谷越えのレコを見つけたので、江賀谷を歩くことにしました。とりあえず中村入口からまっすぐ林道端の二股まで歩きました。前回よりは雪が少なく、複数のトレースがありツボ足で進めました。
江賀谷分岐(二股)まで来ると、右俣方面にに今日または前日のものと思われる新しいトレースがありました。この方のトレースをたどることを考えましたが、雪の中で渡渉が何度かある水際ルートを歩くのをためらい、yamanekoさんの下りの足跡を逆にたどって中央の尾根を登ることにしました。
砂防ダムの上から取り付きましたが、登りやすいところはなく、覚悟を決めて雪の壁をよじ登りました。尾根はかなりの急登です。一足登ろう登山と雪の中に足をかけても雪ごと滑り落ちて一歩も進めなかったりして、苦戦しました。トレースのおかげでルートに迷うことはありませんでしたが800m近くでとうとう足がつってしまい、休みながら進んだので相当時間がかかりました。
ようやく914ピークに来ると西側に八丁平へ続くフジ谷峠からの道が見えました。景色がいいのでしばらくはここでもyamanekoさんのトレースをたどらせていただきながら尾根を北上し、途中で林道の方に下りました。林道もかなりの雪でもちろんトレースは無く、この先ずっとラッセルとなりました。林道終点から八丁平へ入る登山道も道が全く見えませんでした。湿原南端まで来て、いつも渡る橋と雪に埋もれた標識が見えました。
しばらく休みたいのでそのまま東側のベンチまで来ましたがベンチは無論雪の下で、標識に腰掛けて休憩しました。ここには先程見た右俣を越えて来たらしい方のトレースがありました。湿原の中央を西へ横切って行かれたようでした。
さてこの時点で1時を回り、さらに足はかなりヘトヘトなので峰床山は断念しました。景色を見ながら湿原を周回して帰ろうと再び南端分岐点へ戻り、西側へ回りました。道が見えないので歩きやすそうなところを歩きました。
南西斜面に来たところで、できれば今日一番行きたかった見晴らしの良い場所まで登りたくなりました。それで、足が攣らないように立ち止まりながらゆっくりと登りました。広い斜面まで来て、比良方面の山並を眺めながらまたしばらく休みました。
ここで15分ほど座り込んで過ごしてから斜面を再び下り、周回道に戻りました。雪が深くどこが道かわかりませんでしたが、見覚えのある木を見ながらクラガリ谷分岐を通り、一部ショートカットをして歩き、北端の分岐点まで来ました。ここで既に3時を過ぎていました。
雪が無ければ、ここから中村乗越を経て1時間もあれば下山できるところですが、雪が深いので今日はそうはいきません。ちょっと考えて今回は時間がかかってもより安全と思われる北側の尾根を歩いて下山することにしました。
オグロ坂峠への道(六尺道)も雪が深く、このあたりかな、と思うところを歩きましたが、普段なら5分で登り切るところにも随分時間がかかりました。
昨年2月(→1昨年でした)久多から鎌倉山を経由してここに来た時のことを思い出しました。その時は積雪はこれより少なかったものの雪がとても重くて、今回以上にクタクタになりました。
オグロ坂峠から東へ登り、小さなアップダウンを繰り返しながら尾根を進みました。既に足にかなりきている上にラッセルが続くので牛歩の歩みになり、このペースではおそらく日が暮れると思いましたが、急ぐとまた足がつるので気楽に行こうと決め、ゆっくり歩きました。焦るのをやめると尾根からの景色が楽しめて、右手には伊賀谷山と江賀谷左俣の谷と奥に皆子山、左前方には夕日を浴びる武奈ヶ岳を眺めて歩きました。
900m前後の尾根をしばらく進み、やがて南東方向に尾根を下り始め、どんどん下ると前方下に国道が見えました。最後の下りはちょっと急でしたが、見ると崖にはなっておらず一番下に林道が見えたので、雪に尻をつけてそのまま滑って下りました。林道に出るとすぐ先が登山口でしたが、下山した時はさすがに日が暮れていました。
この日、例年になく雪のまだ深い八丁平でしたが、日差しは暖かくて山中ではキツツキの吃音が響き、木々の冬芽は膨らんでおり春は遠くない感じがしました。
コメント
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私が訪れた時とはわずか3日の違いですが、八丁平の雰囲気はかなり変わっていますね。雪深さは相変わらずですが、小川のせせらぎが春を感じさせるのは水面に反射する青空のせいでしょうか。
p 914への登りは私のトレースが残っていたとはいえ、下りだったのであまりお役にたたなかったのではと思います。普段はアセビやシャクナゲの藪を右に左によけながら登るところですが、これらの藪がすっかり雪に埋もれていたのは驚きましたね。
#39は八丁平への登りのトレースで、#40の右手の谷を再び八丁平に下降して来ました。
最後の夕陽を浴びる山々の美しい景色に出遭えるのはこの時間まで山を歩くmichikusaさんならではですね。
私がお目にかかれなかった春めいた八丁平の景色を見せて下さり、有難うございました。
またどこかで偶然に邂逅できることを期待しております。
レコをご覧くださってありがとうございます。この週末から、京都あたりでは季節が少し動き始めたような気がしました。お会いした時を含めて、この時期の八丁平に何度か来ましたが、積雪量は今回が一番でした。
帰路でまた江賀谷右俣を下ることを考えましたが、雪も今までより多いし、また日が暮れて暗くなるかもと思い北側の尾根から帰りました。実際、前回ここでお会いした時は、下山の途中で暗くなり雪の中の谷を慎重に下ったのを思い出します。
雪の峰床山山頂まで行けなかったのは残念ですが、雪の中、私の脚力ではこのぐらいが限界のようです。
今年も毎月のように八丁平を訪れると思います。
夕暮れの山はきれいですが、本当はもう少し早く来て早く下山するべきですね。また山中でお会いできるのを楽しみにしております。
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