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記録ID: 403964
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雪山ハイキング
中国山地西部

十方山から丸子頭へ

2014年02月01日(土) [日帰り]
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kariogaryu その他2人
GPS
--:--
距離
10.2km
登り
638m
下り
645m
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
十方山(1318.9)に登る


日程:2014年2月1日(土)

天気:晴    展望 霞んで遠くの山々は見えず

コース:広島県安芸太田町 二軒小屋〜十方山登山口〜郡境尾根〜1328m峰(仮称北十

方)〜十方山〜奥三ツ倉(1322)〜丸子頭(1236.3)〜藤本新道〜登山口〜車道

〜二軒小屋(反時計回りの周回コース)

なお広島県では第4の高峰として十方山(1318.9)が挙げられているが、

十方山の北隣で奥三ツ倉から見ると双耳峰のように見える北十方(仮称)

の方が9mさらに奥三ツ倉の方が3m高い。ただし北十方は無雪期にはヤ

ブで登高困難。

メンバー:3名


概略

 2日に予定していたが、予報では雨が降るとのことで前日に変更。

二軒小屋の駐車場に着いたのは9時前。土曜日なので何人かの登山者がいる

かもしれないと思っているとなんと20人近い登山者がひしめきあい、びっ

くり。聞けばJAC広島支部の例会とのこと。一人くらいは知っている人が

いるのではないかと見渡すが、誰もいなかった(おそらく殆どの人が岳連

に加盟していると思うが、新しい人ばかりと言うことか)。

 彼らは二つのパーティに別れ、一つは藤本新道からもう一つは獅子ヶ谷

から十方山に向かい、山中でテント泊するらしい。


彼らが出発した後、しばらくして我々3人組も十方山登山口に向けて出発。

登山口までの十方林道は1m近い積雪。始めのうちはスノーシューや輪か

んじきを着けずに歩いていたが所々足をとられるので途中から着ける。と

ころがかんじき組二人は紐が外れて歩いては立ち止まり、立ち止まっては

歩くの繰り返し。おかげで二軒小屋の駐車場より

登山口まで1時間15分もかかった(無雪期は30分位)



今回は、水越峠から取っ付くと短いながらも急登があるのでこれを避けて

登山口にある大きな案内板の裏手から小尾根に取っ付くことにした。誰も

歩いていないだろうと思っていると思いがけずスノーシューの新しい踏み

跡があったのでびっくりした。おそらく後から追い越した男女二人組では

ないかと思われたが、それにしてもよく知っていたものだ。

緩やかな上りを少しづつ登るとそのうち郡境尾根に達したように思えた。

しかし楽な割には少し時間がかかったような気がした。さらに登ると複数

のわかんの跡が現れて来た。先行のJACのパーティではないかと思っ

た。結局彼らは獅子ヶ谷からと言うよりその途中から郡境へ取っ付いたの

ではないかと思われた。



 このコースは全体的にはなだらかだが、急登は2回ほど。最初のものは

わずか5〜6分余り。この急登が終わると右手に杉(桧かも)の人工林が

現れ、この人工林と接する頃2回目の急登が始まる。比較的広大な斜面で振

り返れば五里山が見えてくる。約10分近く登った所でなだらかとなり、周

囲には天然の杉の大木が目立って来る。さらに緩やかに登ると1328mの北

十方(仮称)である。山頂一帯は天然杉の大木が立ち並び新雪時にはモン

スター状態になるが、無雪期はヤブがひどく近づけない。


この山頂からなだらかで広い山稜を緩やかに下って上れば十方山の山頂で

ある。このあたり一帯も稜線が広いので視界の効かないときは注意を要す

る。我々が山頂に達するとすれ違うかのように先行のJACパーティは奥

三ツ倉方面に向けて下って行った。



 樹木のない広大な山頂は、ここ数日雪が降っていないせいか三角点手前

約5m四方に渡って地肌が現れ、さらにクマザサもわずかばかり顔を覗か

せていた。展望は晴れてはいたものの向かいの市間山や背後の五里山が

うっすり見える程度だった。

 

 風もあまり無かった三角点あたりで昼食をとり、先行パーティの踏み跡

がしっかり残っていたのでそのまま引き返さず、丸子頭へ向けて出発し

た。おそらく彼らのもう一つのパーティが藤本新道からやって来てるはず

なのでその踏み跡を使わせてもらえば、難なく下山できるはず。もし踏み

跡がなく足が雪に捕られて歩きにくいようであれば、十方山まで」引き返

して登ってきた道をそのまま引き返すつもりであったが、結局踏み跡が

しっかり残っていたので、それを使わせてもらい丸子頭から藤本新道経由

で下山した。


 JACグループは奥三ツ倉を少し下った平坦地で2パーティが合流して

5張位のテントを張っていた。まだ13時過ぎだったのでおそらく山に登る

というより雪上でのテント生活が主目的ではなかったのか。



 奥三ツ倉から藤本新道分かれまでも山稜が広いので例え晴れていても

ルートは分かりにくい。奥三ツ倉から中三ツ倉へは西側の支尾根に迷い込

まないこと。那須への分岐でもある中三ツ倉から丸子頭へは平坦地をしば

らく歩くと下りに狭い雪原があり、天気が良ければ正面に深入山が見え

る。この斜面を下ると緩やかな鞍部に達し、ここからさらに落葉した灌木

帯の中の切り開きを緩やかに下ると丸子頭手前の鞍部に達する。ここか

ら10分足らず緩やかに登ると丸子頭への分岐であるが、このルートは夏道

より西側にとられることが多い(昨年登った時がそうであった)。


 分岐から西へわずか2分ばかりで丸子頭へ。ここはほとんど展望がきかな

いのでさらに西へ5分ほど下って上れば丸子頭より少し低い小ピークへ。こ

こからは展望良好で恐羅漢山をはじめ、砥石郷山や深入山がよく見え、わ

ざわざ来るだけの価値は十分ある。


丸子頭への分岐から藤本新道分れまでも山稜が広いのでここも例え晴れて

いてもルートはわかりにくい。とくに東面の那須側の谷や尾根は傾斜が緩

いので迷い込み易いので注意が必要。

 また丸子頭分岐から藤本新道分れまでは大きな下りが2か所ある。最初

の下りはさほど急ではないが、ここは西側の横川川(よこごうがわ)方面

へ下りやすい。2回目は1152mからの下りである。1152mのピークはど

こがピークか分からないような、なだらかで小さなピーク。このピークか

ら北に向かって緩やかに下っていると右手の斜め前方下に雪原が樹間から

見え、進路を東に変え始めると急な下りが始まる。十方山からの縦走路

では一番急な下りだが、わずか5分の下りだった。これを下りきると左に

桧の人工林が現れ、低い小さなピークを越えた所(カサゴヤキビレの手

前)が藤本新道分岐。



 ここで内黒峠への縦走路と分かれ、左に折れる。しばらく人工林と自然

林との境の小尾根をどんどん下る。そのうち左手の人工林と別れて両側と

も自然林となる。とにかく下り一方で意外と急(上りは大変)。車道がち

らっと見え出すとこの新道最大の急斜が現れる。この急斜を下り切ると十

方山への登山口でもある内黒峠への車道は指呼の間。

車道から二軒小屋の駐車場までは10分ばかり。



(参考タイム)

 二軒小屋駐車場 (林道歩き 0.50位) 十方山登山口 (郡境尾根 

1.15位)北十方(仮称)(0.10) 十方山 (0.23) 奥三ツ倉 (0.18) 

中三ツ倉 (0.35) 丸子頭分岐 (0.28) 藤本新道分かれ (0.30) 登

山口(車道歩き 0.10)二軒小屋駐車場


 追)丸子頭分岐より丸子頭まで往復4分 さらに西のピークまでは丸子

頭から往復10分位


従って

 上り 二軒小屋駐車場〜十方山 約2時間15分

 下り 十方山〜丸子頭〜藤本新道〜車道登山口 約2時間10分


(注)積雪は多い所で1.5m前後? 全コース 踏み跡あり
 

北十方(仮称)山頂付近。新雪が積もると杉の大木がモンスターとなる。
2014年02月01日 00:24撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
2/1 0:24
北十方(仮称)山頂付近。新雪が積もると杉の大木がモンスターとなる。
北十方から十方山への稜線。広くてなだらか。
2014年02月01日 00:32撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
2/1 0:32
北十方から十方山への稜線。広くてなだらか。
丸子頭の西峰からの展望。目の前に砥石郷山や中山が見える。この日は晴れていたもののかすんではっきり見えず。
2014年02月01日 02:35撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
2/1 2:35
丸子頭の西峰からの展望。目の前に砥石郷山や中山が見える。この日は晴れていたもののかすんではっきり見えず。
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