中央本線下河原支線(廃線)跡

2022年03月02日(水) [日帰り]

• GPS: 02:31
• 距離: 11.6km
• 登り: 8m
• 下り: 20m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:29
• 休憩: 0:41
• 合計: 3:10

11:30 国分寺駅
11:49 11:49 姿見の池緑地
12:30 12:31 北府中駅
12:50 13:30 ランチタイム
14:19 14:19 府中市郷土の森博物館
14:40 中河原駅

中央本線下河原支線跡の廃線探訪を楽しみました。

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

国分寺駅北口付近のコインパーキングに駐車(12時間最大:1,000円)。

京王線下河原駅→分倍河原駅→府中本町駅→西国分寺駅→国分寺駅(京王線 IC:126円、JR IC:168円)

コース状況／危険箇所等

全行程公道につき交通ルールを遵守されたい。

その他周辺情報

《ランチ》札幌ラーメンどさん娘 府中寿町店 ※｢日が沈む前に飲む酒はウマい｣ブログ
https://blog.goo.ne.jp/shiyoudayuuji/e/abc90d0a3b7591cf32a0c991ea78b721

《入浴》埼玉スポーツセンター天然温泉
http://www.esta.co.jp/mizuho/index.html

写真

本日は、中央本線下河原支線の廃線跡を探訪します。

3/2 11:30

国分寺駅から廃線探訪スタートです。

3/2 11:34

花沢橋から国分寺駅構内を撮影。東京競馬場駅へ向かう旅客ホームは、国分寺駅南端(写真右端)にあったそうです。

3/2 11:34

花沢橋から八王子方面を撮影。写真左端のスペースが廃線跡。

3/2 11:37

遅ればせながら、本日も奥様が同行します。なお、奥様は起伏のある街を歩くと必ず「素敵な街だね」と感動します。

3/2 11:45

西武鉄道国分寺線が北方向に別れた付近を撮影。手前のスペースが廃線跡。

3/2 11:47

どうやら下河原支線は、その辺りから中央本線と別れて南方向に大きくカーブしていたようです。

3/2 11:53

廃線跡に建つ写真右の大きな建物。この建物の裏を武蔵野線が通っています。

3/2 11:55

廃線跡は、この辺りで現在の武蔵野線に合流していた模様。

3/2 11:59

都道145号線の武蔵野線を跨ぐ橋梁から南方向を撮影。右側のスペースが廃線跡か？

3/2 12:05

国分寺市の重要文化財「伝鎌倉街道」。ここを登って「尼寺北方の塚」へ。

3/2 12:06

「尼寺北方の塚」には工部省の境界杭がありました。
※解説しよう！工部省とは、明治時代の殖産興業政策を担った官庁で、鉱山、製鉄、造船、鉄道、電信などの官営事業を推進したのだ。

3/2 12:08

武蔵国分尼寺跡から桃太郎ことEF210型電気機関車に牽引された貨物列車を撮影。分かりづらいですが、DD200型ディーゼル機関車も牽引されています。

3/2 12:09

武蔵国分尼寺跡は、国分寺市最初の市立歴史公園として平成15年4月に開園したそうです。写真は、尼坊の柱位置に設置された石。

3/2 12:22

昭和の三億円事件で有名な府中刑務所の前を通って北府中駅へ向かいます。昔は刑務所内にも引込線が伸びていたようです。

3/2 12:25

北府中駅構内に留置されていたED31-3号機。芝浦製作所(現在の東芝)が大正12(1923)年に製造、近江鉄道で解体されそうだったが、一転里帰り保存された幸運機です。

3/2 12:25

さらにEF65-535号機だよ！ヤバイ！萌え死にしそう！
昭和42(1967)年にEF65-77号機として東京芝浦電気(現東芝)府中事業所にて製造され、翌年にはブルートレインを牽引する目的で500番台P型に改造されました。約10年に亘ってブルートレインを牽引した輝かしい経歴の機関車で、現在は東芝府中で保存されています。

3/2 12:30

北府中駅の跨線橋を渡って武蔵野線の西側へ。

3/2 12:31

跨線橋から北方向を撮影。写真左側には東芝府中の側線群。真ん中のスペースが下河原支線の廃線跡。

3/2 12:32

同じく跨線橋から南方向を撮影。写真右側に東芝府中の機回し線、中央のスペースが下河原支線の廃線跡。

3/2 12:34

北府中駅の西側にあるこの通路は、武蔵野線が運行している時間帯に東芝府中の好意によって解放されているとのこと。

3/2 12:38

日本銀行府中分館(電算センター)の巨大な建物を眺めながら迂回。奥様は「お札を刷ってる所かなぁ?」と申しておりましたが、お札を刷っているのは造幣局です。

3/2 12:46

武蔵野線が地下に潜る地点で廃線跡に復帰。萌え〜。

3/2 12:48

廃線跡は、ここから概ね道路および遊歩道となります。

3/2 12:49

お腹が空いたので廃線探訪を中断してランチタイム🎵

3/2 13:06

私は生姜焼き定食。

3/2 13:11

奥様は味噌ラーメン＋ギョウザ＋半ライス。

3/2 13:34

廃線探訪後半スタート。写真は、ここが下河原支線跡であることを今に伝えるモニュメント(公園)。

3/2 13:39

廃線跡は、甲州街道を渡ると遊歩道(下河原緑道)となります。

3/2 13:42

踏切跡には線路が残されていました。萌え〜！

3/2 13:44

下河原緑道では白梅が咲いていました。もう春ですね〜。

3/2 13:45

奥様が「ちはやふる」のマンホールを発見！へぇ、府中が舞台の漫画なんですね〜。

3/2 13:46

南武線をオーバークロスすると緩やかな下り坂となります。
あれ？広瀬すずちゃんかと思ったら奥様でした(爆

3/2 13:51

ここで、左側にカーブする東京競馬場駅へ向かう支線と、真っ直ぐ伸びる下河原支線(本線)に分岐します。

3/2 13:55

まずは東京競馬場駅跡へ。東京競馬場駅構内には「電車ごっこ」の彫刻がありました。

3/2 13:57

武蔵野線 府中本町駅の南側にある東京競馬場駅跡は防災公園になっています。島式ホーム1面2線の地上駅だったようです。写真は折り返し待機する武蔵野線 E231系電車。

3/2 14:08

下河原支線跡に戻ってゴールを目指します。写真は中央高速をアンダーパスするところ。

3/2 14:12

中央フリーウェイ〜🎵写真は、ユーミンの歌詞に登場するサントリー武蔵野ビール工場。

3/2 14:23

中央高速を過ぎると一気に長閑な雰囲気になりました。

3/2 14:31

下河原八幡神社。創建年代等は不詳とのこと。蓮光寺村子名下河原の鎮守社だったそうです。

3/2 14:32

下河原の地名由来の碑がありました。この先が下河原支線の終点です。

3/2 14:35

下河原支線の終点を東に向けて撮影。ここから多摩川に向けて砂利採取線が写真右方向にスイッチバックしていたそうです。

3/2 14:40

京王線 中河原駅にてゴール。

3/2 16:15

埼玉スポーツセンターの天然温泉にて入浴しました。お疲れさまでした〜。

撮影機器：

IXY 200 CANON

感想

kazu5000R🚞

本日は、私が生まれた翌年に廃止された東京競馬場駅を含んで、私が4才の頃に廃線となった中央本線下河原支線の廃線探訪を楽しみました。

中央本線下河原支線は、東京砂利鉄道が多摩川の砂利採取を目的として明治43(1910)年に国分寺駅〜下河原間で開通させた6.16kmの貨物線で、大正3(1914)年に発生した多摩川の大洪水で一時閉鎖となりました。その後、大正5(1916)年に軍用鉄道として復活、大正9(1920)に国有化されました。昭和8(1933)年に東京競馬場開設に伴い引込線が敷設され、翌年より旅客営業を開始しました。昭和19(1944)には不要不急線として廃線となるも、国分寺駅〜東芝前駅(現在の北府中駅)間では東芝に勤務する労働者を運ぶために専用電車が運転されました。終戦後、昭和24(1949)年より国分寺駅〜東京競馬場前駅間の営業運転が再開され、同時期に国分寺駅〜下河原間の貨物輸送も復活したようです。その後、昭和48(1973)年の武蔵野線開通に伴って東京競馬場駅への旅客営業が廃止になり、昭和51(1976)年末には下河原貨物線も廃止となりました。

現在、北府中駅以北の廃線跡は下河原緑道として整備されており、近隣住民の憩いの場所となっています。

本日も同行してくれた奥様に感謝です。