記録ID: 4061741
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積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
上河内岳上千枚尾根(&伊谷山南尾根)
2022年03月05日(土) [日帰り]
体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 16:34
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,400m
- 下り
- 2,407m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 15:45
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 16:23
16:34
ゴール地点
天候 | 晴れ強風→曇り強風→小雨強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・伊谷山南尾根 取り付きは茶臼小屋登山道1号橋を渡った先から。地図通り2000m辺りまで急斜面で、下山時は落石に要注意。薄ら踏み跡があり、見失いながらも適宜利用。樹間は広く見通しは効く。藪は無い。 1500m辺りまでツボ足で通すも、雪深さが40cmを超える急登となりスノーシュー使用。2000m辺りから地図通り勾配は緩くなりある程度快適に山頂へ至った。 ・上河内岳上千枚尾根(伊谷山〜上河内岳) 伊谷山からコルに下りた先の急斜面に大苦戦。この斜面は日が当たり風が当たらないためか全体的に緩く、ハマる場面多数。また、しらびそ灌木が密のため枝を強引に突破する場面多数。本山行の核心部だった。 2550m辺りから尾根はクランク状に曲がる。ここから雪が締まり勾配も緩くなり快適。背丈を超えると言われるハイマツは完全に埋もれていた。以降特に危険無く山頂へ至った。 |
写真
感想
聖岳以来、ようやく納車されて復活しました。
と同時に静岡県への転勤が終了、長野県へ戻ります。実は最後の週末だったので、せっかくなら今後アクセスが悪くなる沼平ゲートへ行こう!って事で上河内岳を選定した経緯です。
しかし、せっかくやるなら例の無いルートをやってみたくなりますよね(もちろん危険は控えたいですが)。
そんな訳で上千枚尾根を考えてみました。永野氏の藪山讃歌にも載っている、(激)藪と聞くルートです。例年より雪が多いとされる今シーズン、藪は雪で埋まってるんじゃな〜い?と。
で、やっぱり無雪期に藪の核心部と言われるハイマツ帯は埋もれていました(^^)ヤッター
しかし雪は藪以上に手強く、無雪期に予想されるよりかなり多くの時間を要しました。
でも南アルプス南部BIG3、深南部、白峰南嶺を眺めながら高度を上げていく森林限界の先の世界はサイコー!!!来た甲斐がありました。
これを知ってしまうと大井川に落ちる多くの東尾根を積雪期に通ってみたくなりますね。それぞれで名峰を左右に感じながら登る想像をするだけで幸せになれます❤️
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ザイル使うような箇所無しといえど体力的には弘法小屋尾根、大唐松尾根に退け取らないハードなルート、藪が雪で埋もれて楽ってそこまでたどり着くのが土木工事並みのラッセル。
私なら2泊3日、ってかやろうって発想にならないです(笑)
上千枚尾根、ヤマレコで冬期にやった人初めてのはず、森林限界越え、ビジュアルは聖東尾根の方がリッジでアルパインムード満点、こちらはのっぺりと優しい感じですが入山者皆無、とても価値あるレコだと思います。
これぞまさに雪山登山、静岡赴任の金字塔ですね。
長野赴任されて南アルプスどんなアプローチされるのか楽しみです。
弘法小屋尾根、大唐松尾根をまだ登っていないので自分の中で比較が取れず申し訳ありませんが、先日登った聖並み(それ以上?)のハードさはありました!もう少しラクだと思ってました(笑) スノーシュー(Lightning Ascent)様様です。
僕自身、もしまだ静岡県が続いていれば、選択肢も沢山ある中でわざわざこのルートに時間を使うことは無かったと思います。今回のチャレンジは、どうしても最後に沼平ゲートスタート!それも記憶に残るハードなヤツを!という強い動機のおかげです。
ルートについては仰る通りでした。そこに行くまでが核心部ですが、森林限界の先は聖東の雪リッジ(想像)や奥聖直下のギャップ(想像)に比べると、とても穏やかで優しく静かな尾根です。つまらないとか書く人もいるかもしれませんが、僕はこれも好きでした♡ この山域のレコで「独り占めが良い」みたいな文を時々目にしますが、今回はその気持ち少し理解できました。誰も行かないバリエーションとあって、感じたことのない気持ちを体験しました。
これから物理的距離は大きくなってしまいますが、沼平ゲートや寸又峡温泉からやりたいルートはまだまだあるので、なんだかんだある程度のペースで通うことにはなりそうです。今後は南アルプス北部や南アルプス伊那谷sideが良くなるので色々と悩ましいですね(笑)
またまた凄い山行ですね。
伊谷山へのあの急坂をラッセルしながら登れるんですね。
私もハイ松が雪に埋もれている残雪期に登ってみたいと思いましたが伊谷山南尾根の雪解けを待ってからと考えてました。
横沢のコルは吹き溜まりのようで猛ラッセルだったと思います。
森林限界に出てからの景色は本当に素晴らしいですね。積雪期はなおさらだったと思います。
素晴らしいレコありがとうございました。
まずはお礼をさせてください。無雪期のレコが大変参考になりました。本当にありがとうございました。
伊谷山の急坂のラッセルはご想像の通りかなり大変でした。一応、全体実績を正確に記述いたしますと、尾根取付き標高1000m地点→1時間で標高1650~1700m地点→1時間で標高1800m地点→1時間で標高2050~2100m地点→1時間で2300m地点→伊谷山ピーク(尾根取付きから4時間40分)、でした。クラストも多かったですが、それでも完全に新雪でなくて助かりました。
横沢のコルについては、積雪量は測れませんがスノーシューで浮くことができたので(?)ご想像より遥かに快適に通過できました。しかし、その先の急坂&ブッシュに大苦戦でした(笑)
森林限界の先は素晴らしい眺望で大興奮でした。この時期の姿を見れて良かったです!!
温かいお言葉ありがとうございます。きっと残雪期も素晴らしい事と思います!
この山行で僕はスノーシューを使っているので、爪のみのラッセルに比して大幅にラクをしていると思います。確かに急登では手で雪を崩して踏み固めて、と繰り返しますが、その他は基本的に足(スノーシュー)で雪を何度も踏み固めれば行けてしまうので、足を回し持ち上げたりバランスを取ったりする筋肉は比較的温存していると思います。
したがって、ラッセルと呼べる区間は無い、強いて言うなら急登だけ、という事になると思います。(手で崩して踏み固めるとは言っても、爪だけの時の苦労とは雲泥(雲雪?)の差だと思います)
僕の体力では爪だけで今回の条件でこのルートの上河内岳は日帰り恐らくできません。
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