記録ID: 4067907
全員に公開
山滑走
霊仙・伊吹・藤原
1839跋渉記#33 鈴鹿・藤原岳 かつての藤原スキー場で春スキー
2022年03月11日(金) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 07:17
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,351m
- 下り
- 1,345m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 2:58
- 合計
- 7:16
距離 12.9km
登り 1,351m
下り 1,355m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
鈴鹿山脈東麓、三重県いなべ市から東面が大きく採掘された藤原岳へ向かいます。藤原岳東面は、昭和30年代から小野田セメント(現・太平洋セメント)の石灰石鉱山として開発されてきました。頂上部のなだらかな地形とは全く別の顔を見せるこの姿こそが、現在の藤原岳を象徴する風景と言えます。
聖宝寺からの裏道と合流する八合目。雪崩に注意を促す看板が設置されている通りかつては雪崩事故が多発したようで、1965年にスキーヤー2人が、1981年にも登山者2人が雪崩に巻き込まれ死亡しています。近年は雪崩による事故は無いようですが、かつてはそれだけ積雪が多かったことを物語ります。
出発からちょうど2時間で藤原山荘に到着。途中八合目で10分程休みましたが、昔の藤原スキー場のパンフレットには西藤原駅から「普通一時間四十分位で達します」。いつもこれを目標に登るのですが、駅から登山口までのアドバンテージや当時よりは装備も良くなってスキーも担ぎやすいと思うんですが、今回も"普通"のタイムに及ばず…恐るべし昔のスキーヤーです(笑)。
藤原スキー場は藤原岳山頂部に広がるカルスト地形を利用した天然のスキー場で、当時からリフトはなく、西藤原駅から3.2kmの登山道を上がってきたスキーヤーは、さらにゲレンデを自力で上がってスキーを楽しんでいました。
藤原岳東斜面に広がるかつてのメインゲレンデ。標高1144.8mの山頂から程よく緩んだスロープで春スキーを楽しみます。山頂から底まで滑っても距離はせいぜい250m程ですが、また担いで登り返すことを考えればちょうどいい感じです。
最盛期には1日500人とも1000人とも云われるほど多くのスキーヤーで賑わったそうですが、1960年に同じ鈴鹿山脈の御在所岳にロープウェイでアクセスできるスキー場がオープンすると、やがて不便な藤原スキー場は敬遠されるようになり、登山リフト設置の計画もありましたが結局実現しないまま1970年に閉鎖されてしまいました。
感想
鈴鹿山脈北部の盟主・藤原岳。花の百名山や日本三百名山、関西百名山といくつもの肩書を持ち、かつて山頂部にはなだらかに広がるカルスト地形を利用した天然のスキー場がありました。1931年に開業した関西圏では老舗のスキー場でしたが、1960年に御在所スキー場が開設されると不便な藤原スキー場はやがて敬遠されるようになり、1970年に閉鎖されてしまいました。スキー場としての営業は終えたものの、現在も藤原岳山頂部は適度な斜面が広がり、冬でも手軽に雪山を味わえるとあって1年を通して多くの登山者が訪れる人気の山となっています。そんな藤原岳山頂部に残るかつての藤原スキー場をテレマークスキーで遊んできました。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:165人
コメント
この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
藤原岳 大貝戸道(登山口休憩所〜展望丘〜天狗岩〜登山口休憩所)
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する