谷川岳・天神尾根ピストン
群馬県
新潟県
nabekuni
その他1人 
体力度について
- GPS
- 06:36
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 850m
- 下り
- 847m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 6:36
| 天候 | 曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
トレースはバッチリで、少々外してもあまり潜る事はありませんでした。視界があればなんてことない天神尾根ですが、ホワイトアウトすると滑落の危険があると思います。熊穴沢避難小屋は完全に埋まっていましたが、入口まで穴が掘ってあり、入れそうでした。肩の小屋は完全に露出していますが、中には入りませんでした。トマの耳〜オキの耳間は巨大な雪庇のヘリを歩くので要注意です。山頂の風速予報は19m/Sでしたが、爆風なのは肩の小屋より上部で、それ以外は時々突風が吹くものの比較的穏やかで、完全冬山装備では暑かったです。 |
| その他周辺情報 | 前泊した「土合山の家」は昨年11月に温泉施設が併設され、ピカピカの温泉に入れました。食事も焼き肉とカニがメインでとても美味しかったです。天気待ちで出発を遅らせたので、土合駅の地下ホームを探検しました。下山後はいつもの「湯テルメ谷川」でしたが、コロナ対策で露天風呂が使用中止なのが残念でした。 |
写真
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当初計画では朝食をおにぎり弁当にしてもらい、7時の始発ロープウェイに乗る予定だったが、午前中の天気予報が悪いので、7時からの朝食を食べる事にして、朝食前に土合駅地下ホームを探検する。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
水筒（保温性）
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
|
|---|---|
| 共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
ツェルト
|
感想
3月11日(金) 晴れ
今回は桂さんと谷川岳。去年4月2日に登ったがガスで何も見えなかったので、積雪期谷川岳の再挑戦だ。
ベースプラザで車中泊しようと思っていたが、桂さんが3/11の15時以降出発可能とのことで土合山の家に前泊することにして振休を取った。
天気予報は「tenki.jp」は終日晴れなのだが、「お天気ナビ」の山頂予報では11時から晴れ、見晴らし予報は13時から「まずまず」16時から「とても良い」なので、出発を遅らせて昼過ぎに山頂に着くようにする。
高井戸ICで降り環八経由で1時間50分で桂さん宅に到着した。桂さんとは昨年5/29の金峰山以来だ。
環八、関越とも渋滞なく順調に走行。明るいうちに水上ICを降りる。インターを出て直ぐの所から谷川岳が見えたので車を停めて写真を撮った。肉眼では判らなかったが、望遠で撮った画像を見ると肩の小屋が見えていた。目の良い人なら肉眼でも見えそうだが、これは意外だった。
水上の街中は雪で真っ白だが道路には雪は無い。土合付近では道路の両側に2〜3mの雪の壁が出来ている。明るいうちに着いたので、ベースプラザまで行ってみた。営業終了後なので誰も居なかった。
谷川岳で遭難死した人の慰霊碑のある「土合霊園地」は完全に雪に埋まっていた。
17:30土合山の家に到着。去年11月にオープンした日帰り温泉施設「湯吹きの湯」が棟続きに出来ていた。土合山の家は2020年3月以来2度目だが、部屋は2年前と同じで6畳間が襖で仕切られた2間続きの部屋で入口も2つあるのでほぼ個室だった。
夕食は18時からなので風呂は食後にしようとしたら、宿の方が夕食は遅れても良いから先に温泉に入った方が良いとのことで、まずは温泉へ。
温泉へは連絡通路で繋がっていて、日帰り入浴利用者も宿の玄関で受付をするようだ。温泉は大きくは無いが、出来たてピカピカで気持ちが良い。露天風呂は雪が多くて利用出来ないとの事でやや残念だ。
18:15から夕食。食堂には我々と同年配の男女3人組の2組のみ。駐車場には車が10台くらいあったので不思議だ。
赤城牛の陶板焼きがメインだが、なんと蟹が付いている。宿の人によると連泊の客がおり、そのおこぼれで蟹が付いたとのこと。豪華な夕食はとても美味しく、これで9,280円は安い。デザートは焼きリンゴが丸々1個付いている。
20:35就寝体勢。
3月12日(土) 曇りのち晴れ
5:30起床。ストーブを消して浴衣で寝たが寒くは無かった。当初は7時の始発ロープウェイに乗るために朝食をおにぎり弁当にして貰うつもりだったが、午前中の天気が悪い予報なので7時からの朝食を食べてから出発する事にした。
部屋にあったインスタントコーヒーを飲んでから土合駅を見に行った。桂さんは初めてなので下り線の地下ホームを探検する。早朝なので観光客は誰も居ないが、待合室でシュラフにくるまって寝ている登山者が1人いた。
ヒートテックを着ていったので486段の階段を下って登ったら汗をかいてしまった。これは失敗だった。丁度上り列車が停車する時間だったので上りホームに行ってみたが、水上行きの列車から登山者とスキーヤーが1人ずつ降りてきた。
山の家に戻ると夕食で一緒だった人が車に乗った犬に餌をあげていた。聞くと雪崩救助の訓練とのこと。天神平で訓練するらしい。ありがたいことだが、お世話にはなりたくない。
朝食はベーコンエッグと鯖味噌煮がメインでとても美味しい。食後には美味しいコーヒーも出た。テルモスにお湯を詰めてくれた。
朝食後ゆっくりめに支度をして出発、8:10にベースプラザに到着したが、一番入りやすい6階に駐車出来た。チケットは並ばずに買うことが出来た。天気が良い割には意外に空いている。恐らく始発で上がった人が多いのだろう。往復2,100円のところ、山の家で貰った割引券で1,900円だった。モンベルクラブは2.000円なので、割引券の方がお得だ。
ゴンドラから見える空は青空で、午前中から晴れているではないかと思ったが、着いてみると天神平は晴れているが、谷川岳はガスで全く見えない。やはりお天気ナビが正しかった。登山者もスキーヤーも意外に少ない。山頂駅のトイレが故障で使えないので、レストランのトイレを使用する。
アイゼンを付け、ピッケルを持って出発。ストックの方が歩きやすいが、登り始めの急斜面とその後のトラバースがあるので避難小屋まではピッケルで行こう。ゲレンデの末端にポールがありロープが張ってあって登山者はその外側と表示があるのでポールに沿って登る。
登山者は常時10人くらいが見えている。最初の急斜面を登りきり、トラバースすると天神尾根分岐で稜線に出る。去年の4月2日には岩が露出して固定ロープで下った岩場は完全に雪が着いていてピークを越えるトレースが着いている。
トレースは幅広にバッチリ付いていて全く潜らないので楽に歩ける。天神平から55分で熊穴沢避難小屋に到着。夏道のコースタイムは40分だが、昨年4月は60分だったのでそこそこだろう。避難小屋は完全に雪に埋まっていて屋根の上に付いている棒のような目印?も見えない。積雪は5〜6mだろう。入口まで穴が掘ってあるので入れそうだが、入りはしなかった。
避難小屋手前の西側の急斜面で雪洞を掘っている10人くらいの集団がいた。冬山訓練だろうか？
周囲の谷筋にはデブリが多数あり、クラックも無数に入っている。滑って下るスキーヤーは要注意だ。谷川岳はガスで見えないが、頭上は晴れていてほぼ無風なのでとても暑い。ヒートテック上下は失敗だったかも？
お天気ナビでは山頂は風速20m近い強風の予報だが、稜線に出ても風が無いのが不思議だ。風予報が外れたのかと思いきや、下山してくる人に聞くと「山頂はガスで何も見えず爆風」とのこと。やはりお天気ナビは正しいのだ。天狗の留まり場あたりから上はやや風が出て時々突風が吹いて耐風姿勢を取るようになる。
insta360 ONE X2を持って撮影している人がいた。山の世界でも少しずつ普及しているようだ。天狗の留まり場を過ぎると始発のロープウェイで上がった人達が続々と下ってくる。何も見えなかったようなので、出発を遅らせて正解のようだ。
避難小屋から約1.5時間で肩の小屋に到着。夏道のコースタイム通りで去年4月と同じだ。常時そこそこの風が吹いており、ヒートテック上下を着ていても丁度良い体感だ。小屋の風下で風を避けつつテルモスのお湯でカレーヌードルのランチ。ハラペコだったのでなおさら旨い。
12:55に肩の小屋を出発。この頃には山頂のガスも取れてお天気ナビの予報通りの天気になった。10分でトマの耳に登頂。昨年4月は岩が露出していたが、完全に雪で覆われている。山頂にいる登山者は10人程度で記念撮影の待ち時間は1分も無かった。
ガスが断続的に流れてくるが展望は良い。オキの耳に続く稜線には巨大な雪庇がせり出していて大きなクラックも入っている。クラックは登山ルート沿いに入っているので気持ちが悪い。崩落する瞬間には遭遇したくない。
15分で最高峰のオキの耳に到着。こちらも雪で覆われている。オキの耳から見るトマの耳は非対称山稜が顕著に判り迫力がある。オキの耳は15人くらいの登山者で賑わっているが、記念撮影待ちの行列は無い。周囲の山々は若干霞んでいるが、展望は良い。13時から見晴らしまずまずのお天気ナビ通りだ。
下山を開始して肩の小屋付近でinsta360 ONE X2をザックに着け、ヘルメットにGoProを付けたスキーヤーに出会った。insta360は買ったばかりでスマホで操作できる事を知らなかったので教えてあげた。これから土合口まで滑走するとのこと、気持ちよさそうだ。
脚が疲れているので肩の小屋直下の急斜面は慎重に下る。東を見ると至仏山、武尊山がクリアに見えた。振り返ると谷川岳はピーカンになっていた。
熊穴沢避難小屋では雪洞を作ったカップルが居た。今夜は雪洞泊とのこと。登りで見かけた雪洞堀りの集団も雪洞の前でまったりしている。全員雪洞泊をするようだ。さらに天神尾根分岐付近にはテントが3張あって宴会をしていた。その下では4人の山スキーヤーが雪洞を掘っていた。
天神平に下る最大傾斜のところは脚がヨレヨレで特に慎重に下り、16:10天神平に到着した。肩の小屋から正味1時間45分で夏道コースタイム1時間40分とほぼ同じだったが、結構疲れた。ギリギリではないもののロープウェイ最終の16:30にあまり余裕は無かった。
結局全行程ピッケルで歩いた。ストックの方が楽なのだが、ストックでは滑落停止出来ないし、落ちたあと斜面を這い上がるにもピッケルでないと出来ないので、やはりピッケルが良い。
帰りのお風呂は定番の湯テルメ谷川へ。コロナ対策で露天風呂が休止中なのか残念だが気持ち良かった。谷川岳帰りの登山者も大勢入浴していた。
赤城高原SAで夕食を食べたが、空席が無く屋外席で食べた。あまり寒く無いので良かった。関越の渋滞も解消しており、22:35に我が家に到着した。
今回もお天気ナビのお陰で天気に恵まれ、雪たっぷりの美しい谷川岳を満喫出来て良い山行だった。
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