王子ヶ岳(新割山)☆山上の桜の園と瀬戸内の海景


- GPS
- 01:51
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 272m
- 下り
- 269m
コースタイム
- 山行
- 1:47
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 1:51
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
この日は仕事を少し早くに切り上げて家内と家内と待ち合わせて児島に移動する。倉敷のあたりでも桜が満開のようだ。児島で桜の名所といえば真っ先に思いつくのが王子ヶ岳の山上の桜園地だ。この日は寒の戻りのせいで風があり、肌寒く感じられる。王子ヶ岳の山頂までは道路が続いているが勿論のこと登山口から登るに限る。
登山口までは約1時間に1本ほどバスがあるが、何故か瀬戸大橋線に接続してない。マリンライナーで児島駅に降り立つと次のバスまでは30分以上待つことになるので、タクシーで登山口まで向かうことにした。王子ヶ岳の広々とした西側の緩斜面には桜色に染まっているのが遠目にも見える。
王子ヶ岳の登山口にも桜の樹々があり、いずれもほぼ満開だ。登山道に入ると、擬木の階段が続いているが山上まで1200段あるらしい。登山道沿いではコバノミツバツツジが色鮮やかな赤紫色の花を咲かせている。階段を登って行くと中腹をトラバースして向かう道が分岐する。トラバース道に入ると早速にも瀬戸内海と瀬戸大橋の展望が大きく広がる。
桜園地に至ると舗装された遊歩道が現れる。遊歩道の脇には満開の桜の樹が続き、なんとも華やかな雰囲気となる。勿論、自然に生えたものではなく植樹されたものである。案内板によると山梨県 武川村の実相寺境内にある樹齢2000年の山高神代桜と知られるエドヒガンザクラの苗木を植樹されたもので、王子が岳神代桜と命名されているとのこと。植樹されたのは平成四年と意外とその歴史は浅いようだ。
豪勢なホテルがあるが、廃墟となっており、窓ガラスもほとんど割れている。王子アルカディアリゾートホテルの廃墟らしい。このホテルは一度も営業されたことはなく、建設途中でバブルが崩壊し、未完のまま20年以上も放置されているらしい。ホテルからは瀬戸内海の綺麗がさぞかし綺麗なことだろう。ホテルの前にも数多くの桜が咲いている。
王子ヶ岳の山頂は360度の展望が広がる。空気が澄んでいるからだろう。対岸の四国山地が綺麗に見える。東側には少し先に一際存在感のある大きな岩がある。ニコニコ岩と呼ばれる岩だ。この日は夕陽を期待していたが、残念ながら太陽は西の空にかかる雲の中に入っていってしまう。
パークセンターの前の広場ではウェディング・ドレスを着た花嫁とタキシード姿の花婿が写真撮影をしている。南の岩場に至るとここでもが別の花嫁と花婿が岩場の上で撮影をしておられる。カメラを担当するのは若い女性でありカメラマンではなくカメラウーマンと呼ぶべきか。
岩場に立ってみると山麓まで多くの岩が続き、壮観だ。ふと気がつくと岩と岩の間にはセメントで固定されているようだ。岩が転落していないようにしてあるのだろう。
下山は行者道と呼ばれるルートを下降する。急斜面ではあるが九十九折の道が続いており、無理なく下降することが出来る。随所にイノシシが掘り返した跡がある。登山口からの階段の道とは違って道幅は細いが、岩場が多いために随所で好展望が広がり、眼下には瀬戸内海、背後には山腹の迫力ある岩場を仰ぎ見ることが出来る。
登山口に降り立つとバス停までわずかな距離だ。浜辺を歩いて出発地に戻る。西の空では雲の向こうで陽が沈んだのだろう。夕空が不思議なローズピンクに染まるが、わずかな間のことだった。まもなく児島行きのバスが到着するが、ローズピンクの夕空は瞬く間に色褪せていった。
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