神室連峰東西縦走 神室山東稜から台山へ
- GPS
- 12:44
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,723m
- 下り
- 1,824m
コースタイム
天候 | 2日間、ド晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■取り付き 神室山東稜への取り付き尾根は、よく使われてるco623mが記されてる尾根より一本北側の尾根を利用。 最初に渡渉があるが、こちらの尾根の方が緩やかで尾根合流時にも雪庇を乗り越える必要がない。 ■神室山東稜 雪山バリエーションルート。 核心は秘密のテラスと呼ばれてるP1115mを越えた先から始まる。 私の私感だが、雪山バリエーションルートの中でも総合的に難易度は高いと感じた。 雪壁、ナイフリッジ、両側雪庇やクラックなど雪山バリエーションの歩き方を熟知してる人じゃないと立ち入れないルートである。 今回雪質はよかったが、残雪期特有の崩落や割れた雪塊が細尾根上に残っていて緊張の場面が多々あった。 ■台山尾根 神室連峰の中では比較的歩きやすい広尾根が続くが、とにかくアップダウンが多い体力ルート。 夏道は台山の手前から雷滝に降りて土内林道を歩くが、この時期は雷滝付近は危険がいっぱい、さらに土内林道も危険だらけなので、そのまま台山まで進み、ピークを踏んだ後も土内林道には降りずに尾根を進んでP825mを過ぎてから火打新道登山口を目指して杉林を降りた。 今回は全行程アイゼン使用。 この時期は日焼け止め必須。私は忘れて顔面が見事なツートンカラー。 |
その他周辺情報 | 秋の宮温泉、鬼首温泉、鳴子温泉など。 |
写真
感想
今シーズン1番狙っていた神室山東稜。
気付けば厳冬期は過ぎ、3月も過ぎ去った。
今年は4月から沢に入るつもりだったので、今シーズンは雪の神室はナシかなぁと諦めていたが、色々都合が重なりこのタイミングで訪れる機会がやってきた。
前から頭にあった神室連峰東西縦走。
これの1番のネックは車の回収である。同行してくれる人がいれば車を1台デポればいいのだが、今回は誰も都合がつかず、どうしようかあれこれ考えていた。
神室山東稜ピストンならなんの問題もないのだが、ピストン嫌いの私はどうしてもそれだけは避けたいのである。それが雪の神室なら尚更である。
うまく周回出来ないか、公共交通機関はどうか等色々逡巡していた所、仲間の1人が迎えに行けると言う。
「おぉ、まさに神!あなたは神室の神だ!」
そんなこんなで無事に神室連峰東西縦走を完結する事が出来たのは、まさに神のおかげであり、この恩は一生忘れる事はないだろう。
さて、神室山東稜。
神室屈指の好ルートと呼ばれ、近年はネットでの記録も散見される。
実際歩いてみた感想は、まさにその通り、展望抜群、歩き応え抜群の神室屈指の好ルートと呼んで間違いないと思う。
だがしかし、決して安易にオススメ出来るルートではない。
これまでこのルートを踏破してる方々は雪山バリエーションを歩き尽くしてるエキスパートの方々であり、雪の神室を熟知している方々である。
ネットの記録だけを見て安易に入山するようなルートではないと感じた。
もちろん他人のトレースや他人のGPSログを頼りに歩き通せるルートでもない。誰かに頼る気持ちが1ミリでもあるのなら行くべきではない。
厳冬期が1番厳しいのは言わずもがなだが、残雪期は残雪期の困難さがある。
足の置き場が50cmズレただけで滑落の危険もあり、視界不良時や雪質の良し悪しで撤退の判断も早急にする必要がある。
まだまだひよっ子の私がこんな事を言うのは誠におこがましいのだが、雪山バリエーションの危険をかなり多く含んでるルートだと言う事をお伝えしたくてこのように書かせて頂いた。
何様のつもりだと思う方もいらっしゃると思うが、そこは御容赦願いたい。
核心が始まる手前のP1115m秘密のテラスまでは比較的歩きやすいので、まずはそこまで行ってみて判断するのがいいかと思う。
ちなみに、その秘密のテラスからの展望は、言葉に出来ないくらいの素晴らしさがある。
そんな訳で今シーズンも無事に雪の神室を身体いっぱいで感じる事が出来た。
今シーズンは雪山へのモチベーションが中々上がらず面倒くさい気持ちが勝っていたが、出発前夜、明日は雪の神室、神室山東稜から東西縦走だと思うと興奮して中々寝付けなかった。こんな感覚は久々であった。
あなたのホームの山はどこですか?と聞かれれば、二口かなぁと答えるが、あなたの1番好きな山はどこですか?と問われれば、
「神室連峰です」
と、はっきり答えたい。
コメント
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やっぱり神室は好きです笑
次に神室に訪れる時は間違いなく沢登りですかね😁
今年は雪が多いのでBCの人達は嬉しいでしょうが、沢屋は苦労のシーズンになりそうです😱
お隣の山にいらしたのですね❗😄
2日とも良い天気に恵まれて神室連峰東西縦走完歩素晴らしいです🗻
雪の神室連峰は虎毛山からでも素人は近寄りがたいオーラを発していましたが、経験積んで軍沢岳辺りまでなら行ってみたいと思っていました。
感想の最後の一文は私も同感です👍
ao_hachiさんが登られてた虎毛も綺麗に見えてましたよ。
この日はどこも快晴でお互いいい日に山を楽しめましたね☀
ao_hachiさんなら軍沢岳も余裕だと思います👍
好きな山、共感して頂いて嬉しい限りです。いつか大好きな神室でお会い出来れば最高ですね😁
声をかけていただいた際、かなりの実力者なのだろうな・・とお見受けしましたが、mooreeさんでしたか
お陰様で、私の方も虎毛へ登頂することができました。本当に天候に恵まれましたね。
神室連峰は魅力いっぱいですね。また様々な季節の様々な神室を見せてください。
kamadamさんだっとは・・・(´゚д゚`)
そうでしたか・・、これは失礼いたしました。
ヤマレコユーザーの中で、是非ともお会いしたい方が数名いらっしゃいますが、その中でもkamadamさんにはいつかお会いしたいと強く思ってましたが、なんとまぁ😢
気付かなかった自分が悔しいです。
この時期虎毛に登られる方は須金経由の方が多いですが、ここから尾根に取り付くのかぁと、神室山頂の小屋で地図を眺めながら勉強させてもらいました。
次回お会いできた際には是非是非、ゆっくりお話しさせて下さい。
コメントありがとうございました。
しばらくこの悔しさは引きずりそうです・・・笑。
遅ればせながら、コメント失礼します。
台山までとは、面白いルートですね〜。私も挑戦してみたいけど、やはりお迎え問題が…(^-^;
2日とも良い天気に恵まれたようでサイコーの山行になりましたね。写真もステキです。
このルート、ホントに以前より記録が増えましたよね。私も安易に入るべきではないと思うのですが、ネットの力とは恐ろしいものです…という私もここで2回ほど一歩間違えれば…という場面がありました。易しくはありませんよね…
来年はmooreeさんの記録を参考にして禿に登ってみたいです(^^)
今シーズンは天気のタイミングも中々合わなくて、結局この時期の東稜になってしまいました😅
それでも雪の神室はシーズン一回入れればいい方なので狙いを絞ってた東稜を歩けて満足です😊
毎回厳冬期に歩いてるfisさんはやはり超人だなと改めて感じた次第です😁
鬼首の禿、私は大好きな山です。ここも冬は滅多に人が入りません。雪崩の巣と云うのもありますが、テクニカルな場面が多々あるので一般向きではないんですよね💦ルートにもよりますが。
fisさんなら問題ないと思いますので、記録楽しみにしております👍
そして、気付いてるとは思いますが、神室と禿はつながってます😁
話は変わりますが、先日の以東岳茶畑ルートの記録拝見しました。
日帰りであそこまで歩けるのは相変わらずスゲーと驚愕して見させていただきました😄
しかもcheeさん達に会ったんですね。あの方達もfisさんと同等レベルの猛者ですので、やっぱり出会うべくして出会ったんだなぁと一人でほくそ笑んでました(笑)
またヤマップの方の記録、楽しみに覗かせていただきます。
コメントありがとうございました😊
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