記録ID: 4148048
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ハイキング
箱根・湯河原
函南原生林「学習の道」上段
2022年04月08日(金) [日帰り]
静岡県
kitajima-a
その他1人
体力度
1
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 03:33
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 228m
- 下り
- 248m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:21
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 3:57
距離 3.2km
登り 240m
下り 256m
| 天候 | 晴天 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
伊東市の亀石峠ICから伊豆スカイラインに乗り、箱根方面へ向かい終点の熱海峠で下りる。この先は県道20号熱海箱根峠線を箱根峠方面へ6�匚圓�と左側に函南原生林学習の道入口があり路肩の広くなった所に駐車して歩く。 途中で軌跡が途切れているのはGPSが飛んだため軌跡を削除した。 函南原生林は何度も行っている所だがヤマレコの記録を取るようになって初めて行った。学習の道というには高低差が大きく大変で気軽には植物を観察できない。最下部の紫水の池がある芝生広場は標高が560mで、最上部の県道入口は850mなので約300mの標高差があり、今日は中段の650m観察広場までの上部半分を回った。それでも帰路の200mの登りはキツかった。 コースは林の中で周りは背の高いハコネダケに囲まれていて、よく整備されて歩き易い。 |
写真
伊豆スカイラインの玄岳付近からの富士山は絶景。撮れる時に撮らないと撮れなくなってしまうとの思いから往路に撮った。
いつも見慣れてる富士山だが雄大に裾野まで見える場所は限られている。案の定、帰路には雲と靄で撮れるような状況ではなかった。
ここに駐車して、前方の学習の道に入っていく。何度も来ているが、周遊コースとの交差点まではキツイ下りが続く。
函南原生林県道側入口より学習の道を下っていく。いつも思うが高低差が大きすぎて気楽に観察できるコースではない。
15分ほど下ると周遊コースと交差する。ここを右折して、廻ってくるコースを選択した。
セントウソウ(仙洞草)、セリ科セントウソウ属。仙洞とは仙人の住むような清廉な場所。また、春になると真っ先に咲くので先頭だという説もある。
4/8 10:35
セントウソウ(仙洞草)、セリ科セントウソウ属。仙洞とは仙人の住むような清廉な場所。また、春になると真っ先に咲くので先頭だという説もある。
ハナネコノメソウ(花猫の目草)、ユキノシタ科ネコノメソウ属。周囲の白い花弁に見えるのは蕚で時が経つと緑色になる。
ユリワサビ(百合山葵)、アブラナ科ワサビ属。葉がワサビに似て、根が球根状のため。
ユリワサビ(百合山葵)、葉や茎に辛味がありおひたしにして食べる。
ハシリドコロ(走り野老)、ナス科ハシリドコロ属。毒草として有名で、新芽は柔らかく美味しそうなので誤食がある。
ハシリドコロ(走り野老)、トリカブト(鳥)、ナベワリ(鍋割)と共に、日本三大毒草である。
ウバユリ(姥百合)の葉、見事な光沢があったので撮った。花が咲き出すと葉(歯)がなくなってしまうので姥となった。
ハルトラノオ(春虎の尾)、タデ科イブキトラノオ属。春に咲き虎の尾状であるため。
ミツマタ(三椏)、ジンチョウゲ科ミツマタ属。伊豆には多く自生し樹皮は紙の原料となる。
ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)、スミレ科スミレ属。スミレサイシンは日本海側に多く、本種は太平洋側に多い。
ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)、ピンクが入った花、花色は青や白等種々ある。花後の葉がウスバサイシンに似る。
エイザンスミレ(叡山菫)、名前は比叡山に由来している。スミレの仲間では珍しく葉が細かく切れ込む。別名をエゾスミレともいう。
エイザンスミレ(叡山菫)、この美しいピンク色が特徴だが、白花もありシロバナエゾスミレ(白花蝦夷菫)という。以前はこの辺りに咲いていたが今日は見つからなかった。
4/8 11:30
エイザンスミレ(叡山菫)、この美しいピンク色が特徴だが、白花もありシロバナエゾスミレ(白花蝦夷菫)という。以前はこの辺りに咲いていたが今日は見つからなかった。
タチツボスミレ(立坪菫)、スミレ科スミレ属。日本で一番多い種で街中から山中までどこでも見かける。ピンク色系で美しかったので撮った。
4/8 11:35
タチツボスミレ(立坪菫)、スミレ科スミレ属。日本で一番多い種で街中から山中までどこでも見かける。ピンク色系で美しかったので撮った。
シコクスミレ(四国菫)、スミレ科スミレ属。四国で初めて発見された。ソハヤキ(襲早畿)要素といって中央構造線の南側、関東〜近畿〜四国〜九州の太平洋側に分布する。
4/8 11:31
シコクスミレ(四国菫)、スミレ科スミレ属。四国で初めて発見された。ソハヤキ(襲早畿)要素といって中央構造線の南側、関東〜近畿〜四国〜九州の太平洋側に分布する。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)、ムラサキ科ルリソウ属。咲き始めはピンク色だが、時が経つと瑠璃色に変わっていく、可愛らしい花だ。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)、瑠璃色に変わった。花径は7〜8�个両�さな花で 、このコースでは数ヵ所の土手で診察することができる。
ヒメシャラ(姫沙羅)、ツバキ科ナツツバキ属。これをウロ(虚)といい、樹皮に傷ができ中が腐って穴が空いた。大きくえぐれて皮一枚で立っている感じ。
4/8 11:19
ヒメシャラ(姫沙羅)、ツバキ科ナツツバキ属。これをウロ(虚)といい、樹皮に傷ができ中が腐って穴が空いた。大きくえぐれて皮一枚で立っている感じ。
アカガシ(赤樫)の巨木No.2、ブナ科コナラ属。名前の由来は材が赤いことによる。
No.2アカガシ(赤樫)、幹周5.4m、樹齢500年と記してある。
No.2アカガシ(赤樫)、捻れて立つ姿は迫力を感ずる。500年の歳月がこのような妖怪を作り上げたのか。
ニリンソウ(二輪草)、キンポウゲ科イチリンソウ属。春の山の有名な植物で若芽は山菜として利用する。
ニリンソウ(二輪草)、花弁の先がほんのりピンクになり綺麗だ。若芽は毒草のトリカブトと似ているので注意が必要。
イワボタン(岩牡丹)、ユキノシタ科ネコノメソウ属。湿った岩を好み、葉をボタンの花に見立てた。別名をミヤマネコノメソウ(深山猫の目草)という。
1
4/8 11:52
イワボタン(岩牡丹)、ユキノシタ科ネコノメソウ属。湿った岩を好み、葉をボタンの花に見立てた。別名をミヤマネコノメソウ(深山猫の目草)という。
コミヤマカタバミ(小深山方喰)、カタバミ科カタバミ属。山にあるカタバミでミヤマカタバミより小さいことによる。
コミヤマカタバミ(小深山方喰)、カタバミは夜に葉が閉じると片方が食べられてしまったように見えることによる。
イヌガヤ(犬萱)の雄株、イチイ科イヌガヤ属。葉の先端は柔らかくカヤのように痛くはない。雌株に成る実は臭い油分を含み食用にならないため犬と付いた。
4/8 12:16
イヌガヤ(犬萱)の雄株、イチイ科イヌガヤ属。葉の先端は柔らかくカヤのように痛くはない。雌株に成る実は臭い油分を含み食用にならないため犬と付いた。
エンレイソウ(延齢草)、ユリ科エンレイソウ属。毒があるが薬にもなり、命拾いすることによる。
観察広場、下草が刈られて広々としている。テーブルとベンチもあるがシートを広げて昼飯を食べた。天気は上々で気持ちいい。
昼食後、観察広場を後にして歩き始める。このように散策路は整備されていて快適だ。
サルノコシカケの仲間、名前の通り腰掛け状に付いている姿が面白い。
シイタケによく似た茸、勿論シイタケではないだろうから見るだけで手は出さない。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策)、ケシ科キケマン属。子供がよく遊んだ植物でスミレが太郎坊で次郎坊のようだ。
トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)、キンポウゲ科シロカネソウ属。花後のT字形の実を鯖の尾に見立てた。
トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)、1cm以下の小さな花で、以前、この場所に実の撮影にきた。
アカガシ(赤樫)の巨木、説明標示はないがNo.3か？太くて豪快だ。
アカガシ(赤樫)、これもまた、捻れてゴツゴツしている。根本から他の木が生えている。
ツルシキミ(蔓樒)、ミカン科ミヤマシキミ属。ミヤマシキミの変種で日本海側に多いというが、植物観察でツルシキミとの解説がある。
ハコネダケ(箱根竹)の中の道を登っていく。両側に生い茂る背が高く葉の細い竹がハコネダケだ。
バイケイソウ(梅�濮�)の葉、ユリ科シュロソウ属。有毒だが食用のオオバギボウシの新芽と似て誤食される。花が梅に似て葉がケイラン(�瀝�)に似ているという。
4/8 13:09
バイケイソウ(梅�濮�)の葉、ユリ科シュロソウ属。有毒だが食用のオオバギボウシの新芽と似て誤食される。花が梅に似て葉がケイラン(�瀝�)に似ているという。
スズタケ(篶竹)、幅広で大きな葉の熊笹の仲間。一般にはクマザサと呼ばれる。
大ブナの説明板、白神山地で幹回り10m級の大ブナが発見されるまでは日本一の大きさといわれていたが、残念ながら平成17年に老衰で倒れた。
4/8 13:15
大ブナの説明板、白神山地で幹回り10m級の大ブナが発見されるまでは日本一の大きさといわれていたが、残念ながら平成17年に老衰で倒れた。
この辺りに大ブナは立っていた。何度も見に来たことはあり、立派で大ガシのような威圧感はなかった。
No.1アカガシ(赤樫)、幹周6m、樹齢700年と記されている。No.2アカガシより200年ほど長寿のようだ。
コチャルメルソウ(小哨吶草)、ユキノシタ科チャルメルソウ属。5本が並んで立っていた。
コチャルメルソウ(小哨吶草)の芽、芽吹きの季節で、花が開いていたものもまだ丈が低かった。
コチャルメルソウ(小哨吶草)、魚の骨のような飾りが周囲に5本並んでいて面白い。
車に戻った。最後の登りはきつかった。久々に手に三脚と一眼レフカメラを持っての散策だったので尚一層疲れた。
マメザクラ(豆桜)、バラ科サクラ属。伊豆スカイライン沿いのマメザクラは満開だった。
感想
函南原生林は江戸時代「不伐の森」といわれ住民が木を切ることを止められていたため、以前は日本一といわれた大ブナを始め3本の大アカガシなどがあった。また、ブナやヒメシャラ、カエデなども多く生育している。
植物は豊富で季節によって変わるが写真を撮るのに時間が掛かる。特に私の好きなスミレは10種くらいはあるだろうか。
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