うぐい川源流域周回



- GPS
- 08:16
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,326m
- 下り
- 1,314m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
桜の花の時期を過ぎてしまったが、今年もうぐい川の源流域を周回してきた。昨年は反時計回りで、能登ケ峰-鹿の楽園-横谷山と順調に進んだものの、馬酔木藪漕ぎで消耗したためにサクラグチの東方ピークから『うぐい川』源流に下降する尾根を降りてしまったのだ。従って、今回は何としても周回をしたいと時計回りで念願を果たした。
鮎河の公園駐車場に来ると、サクラは皆散っていて遠くからは桜の木がボーっと少し赤く色づいたかのようである。鮎河橋からの景色もそのボーっとしたものが見えるだけなのはやっぱり寂しいものである。昨年は満開であふれるほどの花に包まれての河川敷散策が出来たのに、今年はもうその気持ちにはなれない。うぐい川右岸沿いの林道にはクロモジの花と新芽が綺麗だなと言いながら進み、ダム湖から広い河川敷になる所から北に上がる尾根を登ることにした。落葉樹と杉の混交林で疎林の急斜面をただひたすら登るだけであった。稜線に出ると、クロモジの木があるが、新芽はないが、小さな花はまとまって既に咲いていた。標高の違いで、花が先に咲くのが判るものなのだ。南東側が大きく崩れた後なのか木々の無い斜面に稜線近くには新緑が眩しいくらいだ。遠くには山桜が斜面にまるで雲がフワフワと浮かんでいるかのように咲いている。そこから、見える山は横谷山と思えるが、『これからあんなに遠くまで行くのか?』とメンバーの一人が先行きの行程の長さにため息をついていた。
稜線が緩やかな登りになったと思ったら、コバイケイソウの群落があるのには驚いた。1ケ月後くらいには花を咲かせることだろうと思うと、花の時期にも来てみたい気持ちになるのだった。いつの間にやら、サクラグチ山頂に到着した。ここは北岳とも呼ばれているようだ。そして野洲川ダム方面からの登山コースが一般的なようだが、明確な踏み跡は少なく、東西のどちらへも薄い踏み跡ばかりである。そして樹林の中のピークなので、周囲が何も見えないのはやっぱり残念なことだ。
サクラグチから横谷山へは平坦な尾根であるが、踏み跡は薄くGPSと南側の断崖風のヘリを見ながらの歩きである。そしてここにもコバイケイソウの群落があるのだ。昨年はここまで来ていないが、東側にも群落があったと記憶しているので、この周辺の山は稜線にコバイケイソウの群落が彼方此方にある模様だ。この稜線でも馬酔木の藪で難儀するが、ピークに上がるとその先は断崖であった。そうだ、昨年ここからうぐい川源流まで尾根を下降したのだ。しかしながら、このピークの記憶はないものの、断崖とヘリを歩いた記憶だけは残っている。やや怖い断崖のヘリ歩きだから覚えているのだろうか?
源流への下降ピークから少し進むと右側の木々が切れて遠景が良く見える場所に着くと、そこも断崖の上であるが広くなって休憩にぴったりだ。時刻も正午少し前なのでランチにすることにした。うぐい川源流域が見下ろせるので、覗いてみると山桜が下方に見えてまるで花見をしているかのような感じとなり、ランチも旨く感ずるのだった。
ランチ後横谷山へはすぐ到着したが、ここも周囲は何も見えない。長居は無用とすぐに能登ケ峰へと足を進めた。ここまで、稜線では大きな下りはなったが、横谷山からは長い下りで、なおかつ下部は細い尾根で岩のある歩きにくい稜線に嫌気がさしたころ、『カタコシ』という鞍部で田村川(東の谷)へ下降できるとの標識があった。そこからは今度は長い上りが待っていて、ミツバツツジやタムシバの花を見ながら歩くことでシンドサを紛らわせた。768mピークまでくると馬酔木の藪に悩まされることとなり、GPSの軌跡がないと難しい判断の連続であった。このピークの下りでは広い斜面にまばらな木々で快適であったが、小さいピークの上り下りが連続して足が棒のように感じられた。
次の696mピーク周辺で馬酔木の藪に再度突入して、難儀しながらやっとそこから脱出すると、急に目の前にススキと馬酔木がまばらに存在する斜面が現れた。鹿の楽園と呼ばれている場所だ。丁度対面の斜面が鹿が群れている様子が伺がえるということなのだろうか?そして、その斜面まで行くと、今我々が降りてきた斜面も同じような感じで見えるのだ。自分たちがそこにいた時には想像もできないことであったが!
能登ケ峰までの小ピークはここも馬酔木の木々が一杯あるが、大きな木で木々の間が空いているので、まるでスラロームをするようにクネクネと進めば何の問題もないので安心して通過した。
そして最後のピークである能登ケ峰はまたもや杉の植林の中で周囲は何も見えないのは本当に残念なことだ。此処から鮎河への下りも、杉の樹林帯で倒木も多く、踏み跡も乏しく楽しみの無いコースだと不満たらたらであった。林道に降り立って、後はのんびりと桜の終わったうぐい川堤の桜並木を歩くと駐車地にやっと到着だ。8時間以上掛かってうぐい川流域を周回したことになる。昨年は半分の周回であったが、今回やっと1周が出来たのである。タフなコースであると改めて思い知らされるハイクであった。
”八”、”永”、"竹"
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