静寂の三段峡へ再び☆横川口〜三段滝


- GPS
- 02:12
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 297m
- 下り
- 312m
コースタイム
天候 | 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された遊歩道 危険箇所なし |
写真
感想
前日は三段峡の正面口から夫婦淵まで歩いたのだが、新緑もさることながら翡翠のような美しい緑色の渓流の上流が気になるところだ。この日は天気予報では晴れの予報のはずであったが朝からしとしとと雨が降り続いている。雨の新緑は一層、美しく感じられることだろう。躊躇なく三段峡の上流に向かうことにする。
上流を散策するためには水梨口まで車で入るのが便利ではあるが、その後の山行のことを考えると深入山くらいしか登るところが思いつかない。Hobbitさんによると深入山は山焼きのせいで真っ黒であり、この時期はお勧めではないようだ。そこで内黒峠を越えて横川口に向かうことにする。
新緑の中を運転、内黒峠までは周辺は雲の中で視界が全くきかなかったが、峠を越えると雲の上から研石部山が顔を出している。
車数台分の道路余地があり、そこが三段峡の西の入口となる横川口であった。
道路から遊歩道に降りると早速にも険しい断崖の上に遊歩道が作られている。三段峡に向かって下を流れる川は横川川というらしい。川の水は清澄な緑色を見せている。
すぐに猿飛と二段滝を訪れるための猿飛渡船の船着場に至る。営業は土日祝のみとあるが昨日は営業されていなかったらしい。営業時間は10時から15時までとのこと。三段滝を往復すると丁度10時過ぎに戻ってくることになるだろう。本日は営業してくれると有難いのだが。
美しい新緑の谷を進んでゆく。雨のせいか新緑が一層鮮やかに感じられる。しばらくは遊歩道は川沿いを離れ樹林の中を進む。左手に石垣の跡が現れる。かつてここに風林館という旅館があったそうだ。三段峡の入口からここまではゆうに2時間はかかるだろうが、こんな山奥の渓谷に泊まることが出来るのであれば泊まってみたいものだ。
旅館跡の先で三段滝の方面に小さな峠を越える道が分岐するが、葦ヶ原(よしがはら)方面に歩く。遊歩道から河原に降り立つことが出来る箇所があり、
三段滝方面の分岐を左に曲がり、三段峡の上流の右岸に入る。谷を流れる川は柴木川と呼ばれるらしい。淵になると深い青緑色の水を湛えているが、水が濁っているのは上流にダムがあるせいだろうか。
足元には数多くのスミレやイカリソウ、チゴユリの花が咲いている。ようやく雨も上がったようだ。晴れていたら木漏れ日のさす新緑の樹林は緑の透過光が美しいのだろうが、日差しによるコントラストが強くないせいか新緑のパッチワークが引き立つように思われる。山肌から立ち上る雨上がりの霧が新緑の谷相を一層、幻想的なものにしてくれる。
有名なところなので人が多く歩いているものかと思っていたが、全く人の気配がない。どうやらこの日は三段峡を貸切らしい。
谷が大きく右方向に曲がるところで滝が現れる。広々とした新緑の谷を背景に深緑色の水を湛える大きな淵に向かって流れ落ちる滝の景色は確かに絵になる光景だ。上流にも滝があるが、三段滝の下段と中段が見えているのだろう。遊歩道を先に進むと上段の滝も見えるのかもしれないが、残念ながらここから先は通行止めだ。
引き返すと、道端に数多くのウスギヨウラクの花が咲いていることに気がつく。往路では足元のチゴユリに気を取られて気がつかなかったのだった。
往路は立ち止まって写真を撮ることが多かったせいか復路は早く感じられる。再び猿飛の渡船場に戻ると10時を大きくまわったところであったが、人の気配もなく、営業していないようだった。遊歩道を歩くと下から滝音が聞こえるが、二段滝は見ることは叶わないようだ。
横川口の駐車場に戻るまで結局、全く人とすれ違わず、新緑の渓谷を貸し切りだった。駐車場に戻り、再び林道を進むとカーブの斜面の上に白い花がいくつも咲いていることに家内が気がつく。なんと山芍薬の花だった。
コメント
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広島県の滝巡り、羨ましく拝見しました。
いい時期に水量豊富な滝を見ることができてよかったですね。
三段峡へはちょうど30年前に訪れていました。yamanekoさんのレコを見ているうちに
その時のことが徐々に思い出されてきました。
深入山口より二段滝をめざしたのですが、渡し船行かなければ滝が見られないとはしらず、到着してからそうと知りました。
乗船代を持っていないことに気づき、深入山口駐車場まで財布を取りに戻ったことを思い出されます。
また二段滝なのですがどう見ても1段のみ、なぜだろうと思って後で調べると、訪れる少し前の大雨で上段が崩壊した知ったのでした。
ああ、懐かしい思い出です。そのうち過去レコとしてアップしてみます。
最近は滝目的の旅をしていないので、またしたくなってきました!
30年前・・・当時は三段峡まで鉄道も通じており、三段峡にも楽にアプローチ出来たでしょうね。鉄道が通じているうちに三段峡を訪れてみたいものでした。
二段滝から深入山口まで戻るとは大変!でも、わざわざ財布を取りに戻って見た滝の景色は感慨もひとしおだったことでしょうね。今回は二段滝(今は一段?)を眺められていないので、またいつか捲土重来したいと思います。
それにしても猿飛の渡船は訪れる人が少ないせいか、商売気がないようです。通行止めが多いせいで訪れる人が少ないからなのかな。それはそれで静かでいいのですが。
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