多紀アルプス・三嶽-小金ケ嶽周回



- GPS
- 05:47
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 955m
- 下り
- 960m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 5:41
天候 | 曇り時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
雨予報の中を多紀アルプスの三嶽から小金ケ嶽を周回してきた。ヒカゲツツジの花が咲き終りになりそうな時期なのに、都合もあって今日のハイクと相成ったのだ。火打岩(ひうちわん)の登山者駐車場に着くと10数台の駐車で、登山者は皆出発をされた後のようだ。幸いと雨は今は殆ど降っていないものの、何時降ってもおかしくない雰囲気だ。来る途中では雨足が強まったり、弱まったりと一喜一憂する感じであったが、現地に行ってからが勝負だと気にしないことにしていたが、やはりやや不安感を持っての出発だ。
集落内の道を元に少し戻ると、道端に三嶽登山口の標識がある。民家の家の前を通るようで、こんな所を通っていいのかな?と思うと、2軒の狭い間を行くように案内があるのだ。そこから山の中に通ずるので、民家から離れた。竹藪の中から尾根の斜面を登るが、登山道整備の一環で設置された階段状のすべり止めは湿った地面のすべり対策には最高である。雨上がりの樹林帯は時折ポタポタと雨粒があるが、これくらいで何の恨みが出ようものか。風がないからか汗が出て来たが、稜線に登るとあとは平坦な尾根歩きにルンルン気分である。雨も小糠雨か止んでいるか判らないくらいの中にミツバツツジが彼方此方に咲いていて、この雨模様の中のハイクを応援してくれているのようだ。
これまでの平坦なコースから急斜面が出てきたら、ミツバツツジの濃いピンク色に癒されてヘタバルことなく進み、GPSから山頂が近いことが判った。地図には鳥居のマークがあるので探すも見当たらない。するとすぐ先の東屋で休憩していたハイカーに『鳥居はないのですかね?』と聞くと、『はい、ありませんが祠などはあります』とのことであった。東屋のすぐ上が三嶽の山頂であった。あいにくの雨模様の後で濃いガスに包まれて何も見えない。見えないのは残念ではあるが、見えたとしても周囲の山並みの同定などすることは到底不可能だ。この近辺の山は殆ど知らないのだから。山頂すぐ脇に石積の祠風のものがあって中にお地蔵さんらしき石像が何体か見えた。
三嶽から小金ケ嶽に向かうべく、大タワという県道の通過する地点へ下降をしていると、木々の枝から何か垂れ下がっているのに気が付いた。垂れ下がっているのは枯れ始めた花のようだ。それからすると、どうもこれは木肌からしてもウリハダカエデではないか?とメンバーの一人が説明した。確かに木の肌は縦に筋があってウリのようでもある。そういえば、登りの途中で最近イノシシとウリボウを見てびっくりしたという話をして「いたので、そのウリボウにも似ているねとのことだ。
下降斜面が急になったら、階段状の滑り止めがあるのはいいのだが、ぞの一段がものすごく高いのには閉口した。一歩一歩がドンドンと頭まで響くのだ。やっと傾斜が緩んだ頃丁度正午となったので大きな岩と木のある場所でランチとした。
ランチ後歩き出すと、すぐに大タワに着いた。此処は県道と登山コースの合流点であるが、此処にはアスレチックの遊び場やキャンプ場もあるのだった。車で来られる自然の中のいい場所でもある。休憩所もあるので、此処でランチが良かったのにと事前調査不足である。女性の多いハイカーが雨カッパをキチンと着、スパッツもザックカバーも皆さん丁寧にキチンとしているのを微笑ましく見ていると、我々も利用している火打岩駐車場方向へ県道を進んで行く姿を見送った。これらのように大人数のパーテイーがいるから駐車場の車も10台以上もあったのだろうな?と勝手ながら思うのだった。
今日はここまでヒカゲツツジは1度も見ていないので、小金ケ嶽への登りで見られるだろうかと不安になりながら大タワから緩い登山道を進んだ。平坦な道から尾根が細くなってきたら岩が多くなって、岩を登ったり降りたりと苦しい道となってきたその時に、ヒョイと登った所に黄色の花があって、沢山咲いていた。これが拝みに来たヒカゲツツジである。まだまだ元気に見事に咲いている姿を見て感謝の気持ちとなる。この先も岩をよじ登り、下りを繰り返すたびにヒカゲツツジが待っていたかのように咲いているのだ。時にはピンクのミツバツツジとのコラボも絶妙だ。木々の下を潜るように登るとそこが小金ケ嶽山頂で、三嶽でもご一緒だったハイカーと再合流となった。山頂にある大きな円盤状の山名表示では知っている山名はいくつかはあるが、登った山は愛宕山だけであった。それもそのはずだ、この辺には殆ど足を踏み入れていないのだから。多紀アルプスでは昨年、ささみ48滝から八尾ケ山に登ったのと、一昨年の冬にここからかなり西の三尾山だけなのだ。そうだ、もっと西の石生の向山にもヒカゲツツジを見に行ったこともあったっけ。
小金ケ嶽の下りも岩が多く、あまり簡単でない急斜面の木々に覆われた登山路は景色は何も見えない。天候が悪く、ガスの中を歩いているが、晴れていても期待はできそうもない雰囲気だ。傾斜が緩んで平坦地になるとそこは福泉寺跡であった。そのすぐ先に地面に緑の葉が沢山密集しているのが見えたが、それは九輪草の群生地だ。花はまだであるが、蕾はいくつかはついているようで、脇に九輪草群生地の表示あった。そういえばこの附近は湿気の多い地面である。
九輪草の群生地を過ぎるといつの間にか小沢沿いの道となって渡渉ほどでもないが小沢を右に左にと進みながら急に沢との段差のある場所に出ると、道が不鮮明になった。右岸側の先は林道と思いきや倒木だらけで、一寸まずそうだ。左岸に一度渡渉すると先には踏み跡が続いているが、すぐにまた渡渉だ。すると右岸から踏み跡が降りて来ていた。水量の多い場合は右岸を倒木があるがそのまま進めば踏み跡に合流できる。
あとは小沢が徐々に水量が増えてくると共に水流から離れて踏み跡も鮮明な登山路となる頃、下に建物が見えると車が多数駐車されている。企業の駐車場らしく、米や野菜を販売しているようだ。県道に合流するとあとは駐車場まで1Kmほどだ。山の斜面にはヤマブキや一輪草、シャガなどが咲き誇っている。
駐車場には我々の車も含めて3台だけであった。今日あったハイカーは1名だけで、後ろ姿は大タワから下山する十数人の女性中心のパーテイーだけであった。
”八”、”竹”
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