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記録ID: 428410
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アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 【阿弥陀岳・北西稜】

2014年04月12日(土) [日帰り]
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コースタイム

4/12 12:20 美濃戸−14:30〜15:20 ベースキャンプ設営−16:28〜47北西稜小ピーク
  −17:17 テント戻り
4/13 4:55 テント−5:55〜6:15小ピーク−7:05 第一岩壁登攀開始−9:55 4ピッチ目終了点
  −10:15〜45 阿弥陀岳頂上−11:30〜45 行者小屋−12:00〜45 テント撤収
  −13:45 美濃戸
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
2014年04月13日 21:55撮影 by  E3200, NIKON
4/13 21:55
夕暮れの赤岳
阿弥陀岳頂上近く
by  E3200, NIKON
阿弥陀岳頂上近く
二日目
樹林帯のアプローチ
by  E3200, NIKON
二日目
樹林帯のアプローチ
頂上で一枚
3ピッチ目のトラバース
2014年04月13日 21:59撮影 by  E3200, NIKON
4/13 21:59
3ピッチ目のトラバース
1ピッチ目ビレイ中
by  E3200, NIKON
1ピッチ目ビレイ中
小ピークへの最後の登り
by  E3200, NIKON
小ピークへの最後の登り
準備万端
これから登攀
by  E3200, NIKON
準備万端
これから登攀
追いつかれそう
横岳西壁のパノラマ
by  E3200, NIKON
横岳西壁のパノラマ
凹角から上がってくる別の後続パーティ
2014年04月13日 21:59撮影 by  E3200, NIKON
4/13 21:59
凹角から上がってくる別の後続パーティ
上部は急斜面
これから核心部
核心部拡大
次第に疎林となり、視界が開けてくる
by  E3200, NIKON
次第に疎林となり、視界が開けてくる
小ピークから続くリッジ
by  E3200, NIKON
小ピークから続くリッジ
4ピッチ目
摩利支天への最後の登り
by  E3200, NIKON
摩利支天への最後の登り
リッジ上を登る後続パーティ
by  E3200, NIKON
1
リッジ上を登る後続パーティ
核心部の凹角
傾斜は緩いが、大きなホールドがあまりない
2014年04月13日 22:09撮影 by  E3200, NIKON
4/13 22:09
核心部の凹角
傾斜は緩いが、大きなホールドがあまりない
2ピッチ目のルンゼ状
by  E3200, NIKON
2ピッチ目のルンゼ状
初日は偵察
小ピークから見た北西稜核心部
by  E3200, NIKON
初日は偵察
小ピークから見た北西稜核心部
撮影機器:

感想

八ヶ岳西面の岩稜ルートとしては難しめという阿弥陀北西稜にshimogさん、KYPさんとチャレンジ。絶好のコンディションの中、充実した山行になりました。

初日はアプローチ&偵察。
北西稜の末端にベースを設営し、登攀ルートの確認とトレース付けのため小ピークまで下見に。先週のトレースに導かれてスムーズに小ピークへ。雪も締まっていて歩きやすいが、急斜面に息が上がる。小ピークから見ると核心部はかなり切り立った岩壁に見え、気が引き締まる。登攀ルート確認の後テントに戻り、KYPさんのおいしい鍋を頂いて就寝。

二日目は空が白み始める頃にヘッデンを灯して出発。
昨日付けたトレースを辿り、1時間ほどで小ピークへ到着。
ここでハーネスを付け、ナイフリッジを第一岩壁の基部まで登る。
まだノーザイルなのでちょっとしたトラバースでも少し緊張する。

第一岩壁からはザイルを出しての登攀。
今回はshimogさんオールリードでKYPさんとmsatoはフォロー。

1ピッチ目は右へバンドを大きく巻き、草付きを一段上がったところまで。
ガレたところのトラバースが嫌らしい。慎重に歩を進める。
ビレイ点はペツル1本にカムで補強。日陰なので少し寒い。

2ピッチ目はルンゼ状からリッジに抜けて第二岩壁の基部まで。
リッジに乗り上がるところはホールドが遠く、ハイステップでよいしょ、と言う感じで乗りあがる。

3ピッチ目は左へトラバース。岩が張り出しているのでバランスが必要。
雪が緩んでいたので慎重に歩く。

4ピッチ目は核心部となるピッチ。
ビレイ点から直上し、一段上のバンドを右へ数mトラバースして核心部の凹角に入り、ホールドの少ない壁を登ってリッジ上へ。

shimogさんは慎重に、だけれどスムーズに登っていく。
後で登る時のためにホールドの使い方、ルート取りをビレイ点から見ていたが、核心部の凹角は岩に隠れて見えない。ロープが徐々に延びていくのだけが分かる。
核心を越えたと思ったら、「簡単!」という声が上から聞こえてきたけれど、下にいる二人にとってはホンマかいな、と言う感じ。

いざ自分が登る番になって見上げると、最初からかなりの垂壁で難しそう。
どうやって登ろう?と思ったのだが、あまりにポカポカと暖かいので手袋を脱いでみても全く寒くない。岩も日向は暖かく、日陰でもひんやり、と言う程度の温度だったので、核心は素手で登ることにしてみた。
冬手袋で掴める程のホールドは少ないけれど、素手なら適度なガバカチが続いている。
核心部もアイゼンの爪跡がちょっとしたポケットホールドになっていたりして、結局アブミは出さず、A0もせずにフリーで核心の凹角を突破。
確かに難しいピッチではあったけれど、岩もしっかりしていて思っていたよりはあっさり、と言う感じ。もちろんちょっと寒かったりリードだったりしたら間違いなくA0+アブミですが。
KYPさんもすぐに後から登って来て、ここでアンザイレンは解除。

その後は雪の斜面を少し右上して摩利支天の頂稜に抜け、阿弥陀の頂上で完登を祝って握手。
下山は中岳沢を尻セードで下りました。


今回はお天気も穏やかで暖かく、ベストコンディションでした。
露出度の高いリッジなので、真冬に風雪に見舞われていたら、、、かなり厳しくなりそう。

それにしても、阿弥陀北西稜は登っていて楽しいルート、というのが一番の感想。
阿弥陀岳の中で一番きれいなリッジだし、高度感、眺望ともに抜群。
頂上へ抜けるロケーションの良さも最高。おまけにベースの環境も良く、言うことなしです。
もっと経験を積んで、今度は自分の力でまた行ってみたいものです。

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