お天気の神様に感謝! 花の会津駒ヶ岳〜中門岳
- GPS
- 08:44
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,082m
- 下り
- 1,081m
コースタイム
天候 | ガスのち時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道には危険なところはありません。 登山口取り付き付近には分散して30台程度は駐車可能だと思います。 上の駐車スペースが一杯の時は、下の国道脇のテニスコートの駐車場に停められますが、登山口取り付きまで林道をショートカットしながら30分弱登ります。 駒ノ小屋にはトイレあり。100円。 |
写真
感想
いったい何度目になるのか。またまた、会津駒ヶ岳です。
雪が融けたあとに一斉に咲くハクサンコザクラ。中門岳まで花咲く天空の散歩道を満喫。今日の狙いはこんなところです。
登山道はいつもの木の階段から。登り始めから結構な急登が続きます。ブナの緑に励まされながら、せっせと登ります。
ジグザグを切って急斜面をこなせばヘリポート跡地。展望が開けますが、今日は小雨が降ったりやんだり。谷間にはガスがかかっています。やがてブナの葉に当たる雨音が大きくなりました。とりあえず、雨脚からして樹林帯を抜けるまでは下は着なくても大丈夫だろうと判断。木陰で雨具の上着だけを着込みます。下を着るかは樹林帯を抜ける直前にもう一度考えることにします。
水場に到着。ここで休憩。水場は左に3分ほど下りたところにあります。いつもながらここの水は、冷たくてまろやかで美味しい。きょうもゴクゴクいただきました。
さて、再びスタート。この辺りからは針葉樹も増え、時折、甘い香りも漂います。斜面も水場までのコースより緩むように感じます。足元にはマイズルソウ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、アカモノなどが咲いています。
時々、左手に日光方面に展望が広がる場所があるのですが、今日は遠くの山々はガスの中。
右手に木の間越しに会津駒ヶ岳から大戸沢岳へと続く緑の山々が見えるようになってきたら、木道が出てきます。ここからほんの少しで小さな湿原にでます。ここにはベンチがあって、ちょっと休憩です。
ガスの中、ワタスゲ、イワイチョウ、キンコウカ(咲き始め)ネバリノギランなどが咲いています。
雨もどうやら大丈夫そう。雨具の下は着けずに行くことにします。
この先は緑の湿原の中に続く木道の階段を空に向って登っていく、なんとも気持ちの良いところ… のはずですが、今日はガスガスで展望が利きません。
クリーム色の世界の中を、足元の花々に目を向けながらゆっくりと登っていくと、30分ほどで駒大池のほとりに出ます。自分の記憶の中では、もう少し時間がかかるとばかり思っていたので、「あれっ、もう着いたの?」という感じ。
駒大池の左上には駒ノ小屋が建っています。いい雰囲気の小屋です。
ビールを買って小屋の中の炊事スペースで昼食にします。女性2人連れの方に話を聞くと中門岳方向は晴れていますよとのこと。
今のここはガスで真っ白ですが、この言葉を聞いて行ってみることにしました。ザックは小屋に預かってもらって、空身でピストン。用心のため雨具の下も着込んで出発。
まずは会津駒ヶ岳の山頂に向かいます。時々ガスが切れる時間が出てきます。後ろを振り返ると、駒ノ小屋が見えたかと思ったら、次の瞬間にはガスにまた覆われてしまいます。
中門岳へと続く木道を右に折れて急な階段を登れば、山頂です。今日は展望はありません。なんだか周りの木や笹の背丈が伸びた気がします。晴れていてもぐるっと360度の大展望にはならなそうです。景色を見るなら残雪期の好天時が良いかもしれません。
さて、中門岳方向に伸びている木の階段を下りていきます。
おおっ、ガスが薄くなった! と思ったら、中門岳へとゆるゆるとうねって続く緑の稜線がぜ〜んぶ見渡せるようになっていきます。背後の会津駒ヶ岳山頂の上には青空も出てきました。
ここまで展望のない中を歩いてきたので、テンションが上がります。
ここから中門岳までは、花を眺めながらのんびり。どうしてそんなにバランスがいいのか、池塘の配置もお見事です。
お目当てのハクサンコザクラの群生もそこかしこに。そのほか、チングルマ、イワイチョウ、コバイケイソウ、ミヤマキンポゲ、ワタスゲetc。
中門大池の先で木道が大きくぐるっと一回りしています。そこが終点。その先に伸びる踏み跡がありますがどこへ向うのかな?
帰りは会津駒ヶ岳の山頂はパス。右側を巻いて駒ノ小屋に戻ります。
荷物を置かせてもらったお礼を言ったら、女性の小屋番さんが「良かったでしょう。」と声をかけてくれます。こちらも満面の笑顔で「良かったです。」
下りは雨具も脱いで快適に下っていきます。
振り返れば、朝はガスに包まれていた、自分の大好きな「草原の中に伸びる階段」が見えます。
やがて樹林帯に入れば、あとは淡々と下るだけ。途中水場で再び喉を潤して、無事に下山しました。
今回は天気が途中から回復したことで、いつにも増して景色が印象に残る山旅になりました。花も良かったし。
会津駒ヶ岳。今後も何度も登るんだろうなぁ。きっと、自分の趣味や相性にぴったり合っている山なんだと思います。
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