剱岳-残雪期『試練と憧れ』の早月尾根日帰り
- GPS
- 10:52
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 2,240m
- 下り
- 2,224m
コースタイム
- 山行
- 11:04
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 12:35
天候 | 快晴。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夜に到着してよく分からなかったのでキャンプ場の駐車場が公共駐車場になってたのでそこに車を停めて前泊 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●馬場島〜1,800m 暗い中での出発だったので詳しい状況は分かりませんがこの区間は積雪も無くスイスイ来れました。 ●1800m〜早月小屋 1,800超えたあたりからだんだん本格的に険しくなってきて、積雪も出てきて早月小屋前位でアイゼンピッケル装着。 ●早月小屋〜剱岳 写真にも掲載していますが自分個人的核心部はこの区間にあるかなりの急斜面の15mほどの雪壁でしたね。特に下り。登ってる時からこれ降りれんのかなぁとか思ってましたが案の定下りはビビリの僕にはまじで怖かったです。ミスして落ちればまず助からない上に雪も緩んできてアイゼンが効いてるのかどうか心許ない。 下山はそこの通過に15分ほど要しました、、、 あと下りに関して言えば登ってる時は気づかなかった急斜面が数個あって割と緊張しました。 |
写真
感想
【残雪期早月尾根】
今残雪期のメインディッシュとなった剱岳早月尾根。
夏の室堂からは登った事があったので4年ぶり2度目の剱岳。
今シーズン2月に雪山デビューしてから密かに残雪期の早月尾根は狙っていた。
息を吸う様に軽々しくやってのける猛者もいるが
僕のまだ浅い今のスキルとレベルで果たして行けるのか不安もありましたがどうせチャレンジするならそれくらいの不安と緊張がある方が良いと思い挑戦。
【試練と憧れ】
なにか大袈裟なタイトルで申し訳ないですが
暗いうちに出発したおかげかは分からないが前半はあまりルートが見えず辛さは全く感じずにコースタイムの半分ほどで小屋位まで行けた。
そして僕の中で一番の核心部は小屋超えて2600標識越えたくらいのところにある20メートルほどの雪壁だった。
遠くから先行者の8名のパーティが取り付いての見えた時からあれはやばそうだなと固唾を飲んでみていたがやはり手強かった。
しかし登る時は良かった。
雪もそこそこ締まってたし落ちれば助からなそうだったが下さえ見ずに慎重に行けば行けると。
下山時の恐怖をとりあえず忘れて慎重に登り続けた。
登り終えた時の安堵と下山の時に果たして降りられるかと言う恐怖で複雑だったがとりあえず先に進んだ。進むしかなかった。
やはりあそこが僕の中で1番だったみたいで後は特に肝を冷やす様なところはなく頂上に着いた。
感無量だった。素直に嬉しかったです。
とりあえず一つ壁を越えた気分です。
ですがもちろん下山までが登山だしむしろ下山の方が危険なので気を緩めてはいけません。
30分ほど頂上に滞在してかなり身を切られるような惜しい気持ちだったが遅くなるといけないので下山。
そしてやはり例の壁が本当に怖かった。
昼前ではあるが日がすっかり上りやはり雪は緩んでいてそして上から見ると本当にかなりの急斜面。
もし踏み外しでもして落ちたらまず助からないのは一目瞭然。
ビビリな私は泣きそうになりながら慎重に慎重にバックステップで15分くらいかけてやっと降りられた。
降りた時の安堵感は言葉では言い表せません。
そして二度とこんなことをやりたくないと思ったかもしれない。
夏の大キレットの時もそう思ったと思う。
だけどまたここでやってるって事はまたきっとそんなところに行くのでしょう。
厨二病で懲りない性なのでしかたありませんが。
とにかく一安心一安心。あとは無心で下るのみ。
と思っていたら途中で思いっきりコースアウトしてしまい、20分ほど彷徨って少しだけ終わりを感じてしまいましたがなんとか復帰。
そんなこんなで下山で大幅に時間がかかってしまったが無事下山。
いつも下山が遅い傾向にあります。
石碑が心に染みたと言うよりも下山した途端に疲労がどっと来て石碑のところでしばらく休んだ。
すると地元の方が来て色々この辺の山のことを教えていただき、すごく興味深いと思い新しい世界の扉を開けてもらえた様な気分でした。
全てをひっくるめて一つの目標も達成できたし物凄く良い山行となりました。
ありがとう!剱!また来るぜ!!✋
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