鳥海山 (吹浦口から山頂往復)
- GPS
- 06:22
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,359m
- 下り
- 1,342m
コースタイム
天候 | ・快晴、後薄曇り ・扇子森付近は弱風 ・風がないと照り返しが強くて暑い |
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過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・ブルーラインはこの時期8時〜17時の間のみ通行可。この日は路面に凍結はなかったが、雪壁が高いところも多い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口からはまず雪壁を登る。ステップがあり助かった。 ・積雪は豊富。登山口から山頂まで雪は途切れない。雪質は全編にわたりザラメ。凍った個所なし。 ・扇子森を過ぎて千蛇谷に下りる個所は要注意。トラバース気味に距離を稼いで谷に下りる。基本的に夏道に沿って下りるのが正しいようだ。 ・千蛇谷は広いが、それでも両側から落雪・落石あり。 |
写真
感想
昨年5月中旬に訪れた鳥海山だが、今年は4月のGW連休を利用して再訪した。前回は下降のポイントが分からずに文殊岳付近まで登って滑って降りてきたが、今回は千蛇谷に下りて無事新山山頂まで足を延ばすことができた。
8時少し前にブルーラインのゲート到着。ゲート前には既に車の列ができていた。8時ちょうどにゲートが開き待っていた車がなだれ込む。15分ほどドライブして吹浦口付近の駐車スペースに車を停めるが、多くの車はここを素通りして先へ行く。象潟口へ行くのだろうか。ゲートは17時までしか開いていないので、さっさと支度を整えて出発。雪壁は高いが、幸いにしてステップがありスキー板を片手に持ってよろよろ登る。登った上でスキーを履いてシール歩行開始。
登山口から最初は急斜面だが、それをこなすと緩斜面が延々続く。雪質はザラメで気温が高い割には腐っていない。吹浦口を選ぶ登山者・スキーヤーは少ないらしく、歩き始めて30分くらいは誰も見かけなかったが、象潟から登ってきたと思われるスキーヤーが途中から見られた。やはり一般の登山者よりは、スキーを使った人が圧倒的に多い。
風は時折、と言うよりも場所によって吹き付けるため、今日は初めからアウターはハードシェルを着込んだ。その代わりにミドルは省いてザックの中。結局今日はずっとこのままの服装で歩くことができ、ミドルは一度も着る機会なし。
御浜小屋付近まで来ると鳥海湖があるはずの平原が見えた。この時期はまだ水はなく、ただ雪原が広がっている。この辺りから扇子森付近までは行きも帰りも風が強くて難儀した。扇子森まで登ると鞍部まで一旦下る。行きはシールを付けたまま滑ったが、帰りはここをスキーを担いでつぼ足で歩いた。夏道ではそろそろ千蛇谷へ向かう箇所に出るのだが、今回はどうなっているか?と思うと、トレースがそれらしい方向にあったため向かう。予想は当たり、谷へトラバースをしながら下りている。ただ、まだ歩いた人は少ないと見え、トレースは心許ない。念の為、クトーを付けて慎重に歩きだす。滑落しても死にはしないと思うものの、ダメージは必須なので一歩一歩丁寧に歩く。時間にして10分強だったと思うが無事千蛇谷に下りることができた。
谷から見上げた鳥海山の外輪は見事だった。去年より時期が早いため、雪も多く、汚れていない。日本離れした風景を見ながら歩を進める。斜度は緩やかで、ジグザグで登る必要は全くない。谷に下りて1時間20分ほどで新山山頂付近まで到達。ここまで来ると、他の登山口、恐らくは祓川ルートから登ってきたと思われるスキーヤーが多く見られた。しばし休憩をし、滑る準備をして出発。
雪質はこの日は下から上までずっとザラメだったが、標高の高いところはやはり快適なザラメだったが、標高の低いところは午後は水分の多いザラメで滑るのは少し厄介だった。が、千蛇谷にいる間は快適そのもの。景色も素晴らしいので、一気に滑るのではなく少しづつ標高を下げ、写真を撮りつつ先に進む。1,815m付近まで滑ってくると、朝トラバースした斜面に到着。先行のパーティがシールを張っていた。自分は帰りはアイゼン歩行したが、既に多くのスキーヤーによって立派な道ができていたので、スキー+シールが帰りに関しては正解だったかもしれない。スキー操作の上手なパーティは、帰りはシールを張らずにこなしていた。自分には到底真似できない。落ちても死なないが、登り返すのはかなり骨が折れるだろうし。
トラバースを無事こなして再度スキーを履く。が、扇子森の登りまでわずかな距離しか稼ぐことはできず、再度背負って歩くことに。丘の上に出たところで再々度スキーを履いて滑走開始。緩斜面が続き、最後、滑り甲斐のある斜面を1つこなして駐車スペースに到着。朝の時と車の台数はほとんど変わらず、ここから山頂方面を目指す人は少ないようだった。
帰り道、R7バイパス沿いの桜が満開の状態。いい時期に訪問できたとあらためて思った。
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