谷川岳 烏帽子沢奥壁 変形チムニー

2022年06月04日(土) 〜 2022年06月05日(日)

• GPS: 27:08
• 距離: 12.3km
• 登り: 2,289m
• 下り: 2,266m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:53
• 休憩: 11:46
• 合計: 15:39

3:17 土合口駅／谷川岳ベースプラザ
3:21 3:23 西黒尾根登山口
3:39 3:39 巌剛新道登山口
3:58 4:04 一ノ倉沢バス停
4:14 4:15 一ノ倉沢
5:23 7:32 南稜テラス
7:32 7:32 烏帽子岩
7:43 9:54 南稜テラス
10:53 18:10 烏帽子岩
18:56 南稜テラス

2日目

• 山行: 4:18
• 休憩: 2:12
• 合計: 6:30

5:53 南稜テラス
9:02 9:03 一ノ倉沢
9:16 11:23 一ノ倉沢バス停
11:45 11:45 巌剛新道登山口
12:02 12:06 西黒尾根登山口
12:10 12:10 土合口駅／谷川岳ベースプラザ
12:23 ゴール地点

天候

曇りのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

谷川岳ベースプラザ

写真

6/4 3:19

ベースプラザ出発、午前3時15分。
長い1日の始まり。

6/4 4:27

テールリッジに向けて雪渓を詰め上げている最中に夜が明ける。

6/4 4:29

テールリッジに取り付き、午前4時30分。

6/4 5:11

テールリッジを登って中央稜。雲は低いまま。

6/4 5:22

変形チムニー取付き点。ここで準備をして、5時50分登攀開始。弱い雨がポツポツ降っていましたが、天気は好転するとの予報を信じて登る。

6/4 5:55

25mほどの所に終了点。
トポだと1ピッチ目は50m上がることになるが、ここも安定しているので早めにピッチを切る。

6/4 6:27

2ピッチ目。高度感はなかなか。

6/4 6:35

2ピッチ目終了点。

6/4 6:44

南陵テラスは大混雑。
後で聞いたら、1時間以上の待ち時間だったそうです。

6/4 7:09

3ピッチ目スタート。
相変わらずの小雨模様で水が流れています。

南稜を登っている仲間から撮ってもらった写真
一部崩落していることにより、本ルートの核心箇所となる。
壁が不安定で剥がれ落ちるので左足は決められない。
今後、更に崩れると思われる。

6/4 7:16

3ピッチ目の途中、岩が崩れて土が露出。ボロボロ崩れて全く登れず、お助け紐を頼りに魂のA0。心もとないプロテクションもあり、本日最大の難所。

6/4 7:35

3ピッチ目終了点。

6/4 8:03

変形チムニーの直前。

6/4 8:09

チムニー内部から。

6/4 8:14

チムニー内部ではプロテクションは取れる。

6/4 8:17

背中を押し当てたり、足を突っ張ったり。
かなり苦しいが、じりじり登る。

6/4 8:55

変形チムニー最上部。ここは被っているので、クライマーから見て左側に乗越すのが吉。腕力勝負。

6/4 8:24

チムニーを出たところに支点があったので利用したが、トポではチムニーを出てから5mほど右に上がったところが終了点。

6/4 8:36

変形チムニー出口の4ピッチ目終了点から上を見上げる。
これを5mほど上がったところから、右にトラバース。

6/4 9:09

ながーいランナウトを強いられるトラバース。吐きそうになる。

6/4 9:28

おまじない程度のナチュプロ。

6/4 9:44

中央カンテに合流するトラバース。

6/4 10:35

中央カンテに合流。
中央カンテを登ってきたクライマーが先行。

6/4 10:42

5ピッチ目、吐き気のするトラバースの終了点。

6/4 10:48

凹状岩壁を登るクライマー。
このころから晴れ間がのぞき始める。

6/4 11:07

6ピッチ目。
ここまで出発から8時間、登攀開始から5時間。

6/4 11:16

7ピッチ目終了点。

6/4 11:38

昼前には晴れてきて、上州武尊・尾瀬の絶景。

6/4 11:48

岩場も明るくなってくる。

6/4 12:42

12時半ごろ。8ピッチ目（？）。

6/4 12:44

尾瀬の山々に目をやる。

6/4 13:29

9か10ピッチ目。
午後1時半ごろでいよいよ最後の頃。

6/4 15:26

登攀終了後、この深い笹薮をトラバース。
濡れている笹薮をクライミングシューズで渉るのは、滑ってかなり怖い。

6/4 15:29

烏帽子岩直下から懸垂。
この後ロープがスタックして回収に一苦労。

6/4 16:30

笹薮トラバース2回目。
午後4時ごろ。疲れが堪えはじめる。

6/4 17:37

下降路の第6ルンゼ途中の支点。
全体的に濡れていて、かなり怪しい支点。

6/4 17:44

下降路の第6ルンゼ。
このあとルンゼの抜け口からの懸垂ルートを間違える。

6/4 21:27

懸垂ルートの間違え、ロープのスタックと、あらゆるトラブルに遭遇し、下山に想定外の時間がかかります。

6/4 22:39

南陵テラスに降りる支点。
暗闇の中さんざん探して、やっと見つけました。
この時午後10時過ぎ。この日は南陵テラスでビバーク、翌日下山しました。

撮影機器：

RICOH WG-50 リコー

感想

roymoyotto

谷川岳一ノ倉沢烏帽子岩奥壁変形チムニー。
低く垂れこめた夜明けの雲に、被さってくるような剣呑な岩壁、圧倒的な威圧感を持つ一ノ倉沢。脆くはがれるホールド、濡れてる岩、足元の定まらない草付きと、登攀も大変でしたが、それ以上にトラブル続きの下山。南陵の下山路は、ロープのスタック、懸垂方向の間違い、暗闇の懸垂のロープにぶら下がりながら支点を探す。
長い1日の終わりはなんと南陵テラスでのビバーク、2日目の延長戦をこなして昼前の下山と充実の2日間。
いやぁ、これはクライミングを超えた冒険でした。共に登った仲間にありがとう。
僕はこの2日間を死ぬ間際の走馬灯でも思い出すと思います。またいこう！