奥久慈男体山 滝倉から健脚コース 下山時弘法堂経由 （付録：寺山多目的広場）
takahashisun
体力度について
- GPS
- 05:04
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 910m
- 下り
- 912m
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- 山行
- 4:36
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:04
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年06月の天気図 |
| アクセス | 恒例により西金駅に車を停めて歩きました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
雨の翌日などは岩が濡れて滑るので、鎖をつかみつつ、靴底全体で岩場を捉えるようにして登ります。 頂上稜線は片側が絶壁、反対側も急斜面なので、すれ違い時などの転落に気をつけます。特に草が伸びている時期なので、草の下が地面かどうかがわかりづらい場合があるので、草地には足を置かないように気をつけます。 |
| その他周辺情報 | 駐車場は古分屋敷、弘法堂、滝倉トンネルにもあります。 |
写真
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真ん中にお饅頭みたいな里山があって、その後ろに象が伏したような奥久慈岩稜。写真では確認できないだろうが、道の先にはナウマンゾウの足跡発見の看板があるので、無理やり象に結びつけた。
今日は滝倉から歩くことに決めた。あきれカエラれないように気をつけよう。写真を撮らなかったが、県北ロングトレイルの利用量調査のカウンタが設置されていた。筆者は123番目。結構多い。
装備
| 備考 | 水、行動食、ファーストエイド、雨具、ゴム引き軍手（タフレッド）、スマホGPS＋カメラ、タオル 止まると案外冷えるので、雨具を羽織るとか、薄い上着を持つなどして調整します。 |
|---|
感想
緑の養分をたっぷりと身体に取り込み、下山後は林道で初夏の味覚、野いちごと桑の実をいただいた。桑の実は砂糖を入れなくてもそのままジャムになるのではないかというほどの甘さだった。
下山後は最近は待っている外飲みのため、ワインとグラスだけ担いでわざわざ近所の低山に自宅から徒歩ハイクした。木陰で涼しい風に吹かれ、田植えして間もない田んぼの景色を見ていると、ワインが進む。
ーーー以下、自分のためのメモーーー
体力は相変わらず激落ちだ。少し長い距離を走ると、走ることはできるのだが膝や足の付け根、腰などに違和感が出てくる。それでも歩くなら長い距離でも大丈夫ではないかと思っていたのだが、水曜日に久慈川まで往復した影響で膝に痛みが出てしまい、当初の予定だった月居山までの縦走は見送り、いつもの男体山往復を楽しむことにした。
去年の今頃は4時ごろ出発とかを当たり前のようにこなしていたことを考えるとびっくりするほどの遅出だ。早起きは前と変わらないのだが、今回は常陸大宮の道の駅「かわぷらざ」の開店時刻よりあとに下山しようという考えがあったのだ。
いつものように西金駐車場を出発。駐車場から見えるピラミダルピークの弓反り稜線に興奮する。昨年初めて、この稜線を擁する山を歩くことに成功した。上高塚山だと思っていたのだが、p239でもない前衛峰だったのだ。山歩き関係なく118号沿いに歩きながらこの弓反りの稜線を見て興奮するのもありだが、今回は山歩きトレーニングにいそしむことにしよう。
その118号を横断すると、林道沿いに石碑があった。「茨城百景 奥久慈渓谷」
とある。何度と鳴く歩いていながらこの石碑を注意深く読んだことはなかった。奥久慈渓谷という言葉は初めて目にするかもしれない。確かに遠く奥久慈岩稜を望むこの道は、渓谷と呼ぶにふさわしい。その湯沢川を西金から古分屋敷まで一度歩いてみたい。ヒルだのマムシだのがうじゃうじゃいるだろうか。
今日は下山は弘法堂にして、奥久慈の山々を一気見しようと決めていた。入山はいつものように大円地山荘からと思っていたが、直前になって滝倉からの入山に変更して、少しバリエーションを持たせた。
大円地山荘から入ると健脚・一般の区別を問わず、いきなり「昼猶ほ暗き杉の並木」ならぬ杉の樹林帯を歩くのだが、滝倉から入ると登山道は落葉樹が多いので緑が濃くなる前のこの時期は明るく優しい感じがすることに気がついた。
県北ロングトレイルの整備の一貫か、滝倉入り口の鳥居を過ぎてすぐに手押しのカウンターが設置してあった。いつからかはわからないが自分が123人目（イチニーサン）だった。案外多い。
根気よく高度を稼ぐとぽっと尾根に乗り、少しだけ開けて男体山頂が視界に入る。疲れていた足が軽くなる瞬間だ。ただ、この先にいやらしい岩の斜面を横切らなければならないので用心が必要だ。このトラバースがあるため、滝倉コースは危険という印象がある。危険といえばけものみちだろうか、枝道が結構出ているので道迷いも侮れない。
危険箇所を過ぎ、枝道にもぐりこまないようにして健脚コースに合流した。割れヘルメットの谷（かつて案内標識に割れた登山用のヘルメットが乗っていた）を過ぎ、鎖場を攀じてまずは展望台岩まで高度を稼ぐ。
展望台岩はメインの岩塔の他にいくつかの小さい岩があり、それらはよじるというほどではないが立つと楽しい。楽しいのだが、立ったところでふら付くと転落死するので恐ろしい。バランス感覚の低下はまだまだ回復していないようだ。立ち上がっているところから腰を落としてクライムダウンするところが、身体が仰向けざまにもって行かれそうになるので一段と恐ろしい。何気なく安定した体感の力を必要とするところだというのがひしひしとわかった。
展望台岩から鎖場をむさぼって山頂に立った。祠の裏から崖を覗き込むと、ニッコウキスゲが一輪咲いていた。なんだか得した気分になった。そろそろ頂上稜線のニッコウキスゲが始まったかと思ったが、結果的に今回拝めたのはこの一輪だけだった。
山頂にはヤマホウシの純白の十文字を眺めることができ、どこまでも続く奥久慈の緑の山並みに加えて花見まで楽しむことができた。下山しよう。
愉快に頂上稜線を歩き、一般コースを根気よく下った。一般コースは距離があるから意外と体力と気力を使う。そして最後の杉林は赤土の滑りやすい斜面だ。雨勝ちの季節に歩くのは恐ろしいが、何とか滑らずに大円地山荘まで下りてくることができた。
下山は弘法堂から。奥久慈岩稜を長福山から釜沢越まで一望でき、駐車場も、一応トイレもあり、二階建てのあずまやさえあるこの場所の人気がもっと上がってもいいと思う。山の格好良さは登るよりも見るほうがいい。大円地越の深いくびれも、男体山のやせ尾根が絶壁の角であることも、健脚コースの斜度も侮れないことも、ぶなの木ルンゼ（筆者勝手に命名）の前衛峰から櫛が峰、鬘岩、かずま、木落とし、入道岩、鷹取岩と、山名板で確認できることもうれしい。
弘法堂から林道へ戻るまでの道すがら、これまでに何度か会話を交わしている地元の方にまたお目にかかった。知り合いができることはうれしい。
林道をのんびりと下り、例によって旧道を回って清水をペットボトルに満たして西金駅まで戻ってきた。今回も無蓋車と水郡線のツーショットを拝むことができた。さて、うちに帰って山行第二部、外飲みだ。わざわざ飲むために自宅から徒歩で近所の山へ向かうのだ。
今回は常陸太田市外を見下ろし、遠く日立アルプスを眺める寺山の多目的広場を拝借した。かわねや（地元スーパー）で料理酒みたいな値段で売っているシャルドネとペドロヒメネスのブレンドがお気に入り。酸がきりっとしていて、身体を動かしたあとの身体にはありがたい。お刺身やおすしなどの生魚系の料理にも合いそうだ。
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