奥信濃100 (50k部門)


- GPS
- 10:46
- 距離
- 52.5km
- 登り
- 2,421m
- 下り
- 2,433m
コースタイム
天候 | 晴れ-> 薄曇り -> 土砂降り -> 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨で水分を含んだコースは1000人も通過すればヌルヌルヌタヌタ |
その他周辺情報 | 赤い扉ロッジにてテント泊 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
靴下
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
|
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感想
■Garmin PacePro
これはGPXを読ませて、完走タイムやペースの落ち具合を設定すると、システムが自動的に任意のスプリット毎に(私は1km毎)ペースを設定してくれるもの。当然、上り勾配などの傾斜に合わせて提案してくれる。また、スプリット内で自分のペースが想定より上なのか下なのかも時間を示してくれるのが助かる。
例)想定7分のところを6分ペースで走っていれば、貯金が1分あることを示してくれる。
設定したタイムで完走するために大きなアドバンテージとなった。今後も長めの距離の場合は積極的に使ってみたい。
■コース(50kの場合)
大雑把に表現すると、前半は上り基調で、後半はひたすら林道を下る。
-スタートから糠塚
最初のゲレンデ上りは歩き。もちろん先頭行く集団は走っているが、私程度の完走狙い(フルマラソン4:15程度)のランナーはまずゆっくりスタート。その後、ゲレンデをせっせと下り林間に入る。追い抜く場所は殆どなく、流れに混じって気持ち良いシングルトラックを進む。途中から糠塚エイドに向かって舗装路の上りになるが、ここからはコツコツをストックを使って気持ちよく前にすすむ。
-糠塚からカヤの平
林道をひたすら上り、途中から沢沿いの登山道に入る。ここも追い抜かすような幅ではないが、泥濘がひどく、自然と遅い人は道を譲ってくれた。
渡渉は4回ほどあっただろうか。丸太や石の上を進める場所もあったが、基本的には超冷たい水に足を漬けることになる。泥まみれのシューズが瞬間的にはきれいになる。前後のランナーとは連帯感が生まれるパート。
とにかく沢筋を上がって尾根に入るまでは基本的に前走者に従うしかなく、結果的にはここでガツガツ登らずにセーブ出来たことが後半のスタミナに繋がった。また、トレッキングポールがなければ常に泥濘、渡渉、急斜面でバランスを取り続けなくてはならないので、ポールの有無でも疲れ具合は相当に違ったはず。今回は初めてポールを持って大会に臨んだが、これはホントに大正解だった。
頂上からカヤの平まではしばらく気持ち良い林を下る。晴れていれば本当に最高のトレイルのはず。既に雨具を着るほどに雨が降っているので、足元に注意しながらの小走り。カヤの平手前4kmくらいからかなりの雨量になり、全身ずぶ濡れになって無心にエイドを目指した。
-カヤの平エイドから北ドブ湿原ループ
土砂降り。小さなテントの下にはランナーが雨をよけれひしめき合う。後になってレース結果を見たら、ここでリタイアした人がかなり居た模様。
私は意を決して、この先の北ドブ湿原の10kmループに入る。数名のパックで抜いたり抜かれたりしながら進む。体が冷えすぎて下痢ピタンを投入。早くエイドに戻ってスッキリしたい。ここも見事な原生林(?)で晴れていたら最高のルートだったはず。10kmを2時間ほどで戻り再びカヤの平へ。
この区間も泥濘はひどかったものの、エイドまで戻ればこのレースの上り区間の98%は消化したことになるので完走が見えてきた。
カヤの平で冷えて固くなり始めたおにぎりを頂いたが、ジェルや羊羹、スポーツドリンクだけで過ごしてきた身には最高のエイド食だった。エイド出発してから、もう一個食べておけばよかったと後悔。美味しかった。
-カヤの平から糠塚へ
基本的には微妙な下り勾配の林道をひたすら進む。明るければかなり飛ばせるだろうが、既に夕方の残照が差し込む程度なので、我慢の時間として淡々と走る。脚を引きずっている女性ランナーも居たが、なんとか制限時間前にゴールできたかな。
渡渉は2箇所。ヌタヌタのシューズがきれいになったが、すぐに再び泥だらけ。暗闇の中でヘッデンに頼りながら下る林道(登山道)はかなりの恐怖。どこでスリップするか、何度もスリップしてはポールに助けられを繰り返した。
-糠塚エイドからゴール
ほぼ想定どおりの時間で到着。エイド入り口の自動販売機でコーラを買って飲んでいるうちに、下りで抜いたランナーの半分くらいには追い越された。コーラの魅力には負けてしまった。あとは5km程度なので走ったり、歩いたりで十分間に合う。
とはいえ、久しぶりにやってきた上りでは喘ぎに喘いだ。ここが一番苦しかったか。
再び平らなシングルトラックをヘッデン頼りに進む。
100kランナーは元気に走り抜けていくので、ホントに尊敬できる。
ラストのゲレンデ上りはランナーの背中のランプが点々と上まで続き、ここまで丸一日走ってきた皆さんとの無言の連帯感を覚えた。
-総評
普段良く行く奥多摩や武蔵五日市エリアとは違い、非常にアドベンチャー感の高いトレランとなった。こんなに渡渉するのも長いレースでは良いアクセントだし、普通のランナーは日が暮れるので、夜間に走るという経験にもなる。晴れていればきっとトレイルの状態も最高でより楽しめるだろうし、今回のような雨のレースでもヌタヌタ区間を前後のランナーと話しながら進めて楽しかった。エイドも過度な給食はなく、自己責任でしっかり戻ってくることを前提としたレースには丁度良い内容でした。
コース設定、運営、ボランティアの皆さんにはホントに感謝のレースでした。
個人的には最後まで悩みに悩んだトレッキングポールが最高の相棒となりました。これがなかったら相当回数転んだろうし、バランスを保つためにエネルギーも使ったはず。晴れていたとしてもこのコースはポールがあったほうが強い助けになるでしょう。
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