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Yamareco

記録ID: 4411
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

前穂北尾根・北穂東稜

2010年04月30日(金) 〜 2010年05月03日(月)
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yhiro その他2人

コースタイム

道の駅 風穴の里前泊
4/30 上高地 8:40 - 明神 9:25 - 11:10 横尾山荘 - 14:20 涸沢ヒュッテ
5/1 涸沢 8:20 - 9:20 北穂沢東稜への分岐 - 11:00 東稜稜線上 - ゴジラ岩 - 14:00 東稜のコル(時間切れ撤退)- 15:00 涸沢
5/2 涸沢 7:00 - 5・6 のコルで雪上訓練 - 10:20 涸沢 11:40 - 13:10 横尾山荘 - 16:00 上高地
天候 4/30 曇り 雪がちらつく
5/1 夜間降雪あり。朝の積雪 20-30cm。昼は快晴
5/2 晴れ。気温高。
過去天気図(気象庁) 2010年04月の天気図
コース状況/
危険箇所等
■道の状況
横尾山荘過ぎた辺りから積雪。途中からアイゼンが必要。

北穂東稜は前日に積雪があったため、状況が良くなかった。
核心のゴジラ岩では、残置ハーケンを見つけられなかった。また足場も重心を置いた先から崩れるため神経を使った。
東稜のコルへの下降も雪が多いため、クライムダウンとなった。

■上高地 宿泊場所 西糸屋 相部屋 \8,000
ファイル
非公開 4411.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54)
5/1 朝、雪の涸沢。
2010年05月03日 19:48撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:48
5/1 朝、雪の涸沢。
停滞と思いきや、天候がよくなったので、8 時過ぎに涸沢を出発。
2010年05月03日 19:48撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:48
停滞と思いきや、天候がよくなったので、8 時過ぎに涸沢を出発。
前穂高。
2010年05月03日 19:48撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:48
前穂高。
北穂沢の登山道は人、人、人。下山者が始点となった雪崩が起きていた。
2010年05月03日 19:48撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:48
北穂沢の登山道は人、人、人。下山者が始点となった雪崩が起きていた。
東稜目指してラッセル。
2010年05月03日 19:49撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:49
東稜目指してラッセル。
ゴジラの背手前の休憩ポイント。ここからすこし進んだところで、細いスノーリッジを北穂池側からトラバースする。
2010年05月03日 19:49撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:49
ゴジラの背手前の休憩ポイント。ここからすこし進んだところで、細いスノーリッジを北穂池側からトラバースする。
2010年05月03日 19:49撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:49
ん?どこだろう。
2010年05月03日 19:49撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:49
ん?どこだろう。
核心のゴジラの背でのビレイ。
2010年05月03日 19:49撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/3 19:49
核心のゴジラの背でのビレイ。
2010年05月03日 19:49撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:49
東稜コルへの下降。積雪が多いため懸垂下降は行わず。
2010年05月03日 19:49撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 19:49
東稜コルへの下降。積雪が多いため懸垂下降は行わず。
2010年05月03日 19:51撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 19:51
ここから K さんの写真。
ゴジラ岩手前のトラバース。
1
ここから K さんの写真。
ゴジラ岩手前のトラバース。
ゴジラの背。なぜかこの態勢でアンザイレン。
1
ゴジラの背。なぜかこの態勢でアンザイレン。
下降点の雪庇。

感想

リーダ学校の講師の方々に誘っていただき、北穂東稜、前穂北尾根へ行ってき
ました。

■一日目
涸沢へ入山日。沢渡のバス停は一番下が始発なようなので、そこに駐車するの
が確実に乗車するコツかもしれない。我々は下から二番目の市営駐車場を利用
した。

上高地付近で曇り、横尾につく頃小雪がちらつく。涸沢のテントも少ない気が
する。夜になると本格的に雪が降り始める。

■二日目
北穂東稜。5:00 起床だが、まだ雪が降り続けているため、停滞することにす
る。

が、7:00 頃から急速に天候回復。8:00 過ぎに出発することにした。
前夜からの 20-30cm ほどの積雪があった様子。東稜は当然ラッセルとなる。
稜線に上がった所で休憩していると、ガイドパーティが追いつく。
我々は北穂沢から稜線に出たが、彼らは雪崩を警戒して涸沢から直接尾根に取
り付いたとのこと。

休憩ポイントからすこし進むとスノーリッジのトラバースが始まる。慎重にア
イゼンの爪を食い込ませていくと、核心のゴジラ岩に到着。ゴジラ岩手前でア
ンザイレンするつもりがそのまま来てしまったのですこしあわてる。本来は休
憩したところでロープを出しておくべきだったかもしれない。ガイドパーティ
はトラバースの状態をみて、引き返して行った。

怪しげな態勢でロープをだして I さんが核心をリード。
ここから先は岩と雪の世界。
1 ピン目は出だしのハーケンを利用。雪が多いため、支点が見つからず、2 ピ
ン目が遠い。シビレタ。
2 ピン目を過ぎると、2-3m のクライムダウン(これもすこし緊張する)をし
て、リッジを渡り懸垂下降点へ到着。

懸垂下降の支点も見つからないのでそのままクライムダウン。ここは K さん
がリード。2 ピッチ目が終わり、東稜のコル到着が 14:00。ここからは普通の
登りだがラッセルを考えると、17:00 山頂、19:00 下山になりそうなので、こ
こで撤退決定。
このまま、北穂沢を下りて涸沢に戻った。

本来、余裕で終わるはずの東稜が予想外に厳しかったので、翌日の北尾根は中
止となった。

■三日目
5・6 のコルへ登って、雪上訓練。その後下山。
涸沢から上高地は長い。今度来るときは自転車で往復することにしよう。

上高地の西糸屋に宿泊。


■反省点と今後
・アンザイレンするタイミング
ゴジラ岩でアンザイレンするのは遅すぎた。安全なところでロープを出して
コンテで動く
べきだった。
・事前の調査
今回は積雪期だったが、できることなら無雪期に偵察がてら同じルートを登
ってからいくべきだった。そうすればあんなに緊張しなかったはず。
来年の再チャレンジに向けて、夏には前穂北尾根へ行っておきたいところ。

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コメント

なかなかだったんだね
GWで家族サービスで遊びに行った東北でも天候は不安定で、
29日からも下界では雷雨、標高の高いところも降雪があったそうだから、
ましてや北アの高所では予想以上の状況だったんだ。
まあ、いい経験したということで…?
2010/5/5 7:04
来年再チャレンジ?
東稜は、翌日に入ったPTが無事に抜けられていたので、1日で結構状況が変るようです。
今回は、天気図も天気予報もあまりあてにならず、残念な結果となりました。
しかし、アンザイレンのタイミング、不安定な雪上での歩き方、ルートファインディング、雪崩に対する警戒などいい勉強になりました。
怪しげな核心部分では、白馬の経験が結構役に立ったかも。
日々、勉強と経験の積み重ねですね。
2010/5/5 10:08
来年、
連れてって!!
2010/5/5 12:45
いいねぇ〜
モリゾー、連れてってじゃなくって「行こう〜」でしょう。

残雪期であっても、天気や温度の変化で状況は激変するよ。
たとえそれがちょっとした時間の違いでもね…。
まあ、そのあたりは経験とその背景となる知識の集積が前提ね。
何にせよ、がんばぁ〜。

来シーズンは、穂高付近の雪稜にもっとたくさん行きたいね。
2010/5/5 18:50
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