名水発見 毛無山 湯の奥林道コース
- GPS
- --:--
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 3,216m
- 下り
- 3,216m
コースタイム
地蔵峠10:40-55 毛無山12:10-13:20 水場14:15-20 登山口15:25-30
駐車場所16:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
湯の奥林道は道路崩壊のため通行禁止。ゲートも開いていません。 |
写真
感想
2百名山の1座です。下部温泉側から登りましたが、林道が5月中旬まで閉鎖中だそうで、結局は3.5Km歩かされたのです。
この山の登山口を朝霧高原にするか、それおも渋い下部温泉からのコースにするか考えたが、朝霧高原は富士を背にして登るので、山頂にでても富士山とのご対面も感動は少ないだろうと考えた。下部からのコースは、稜線に出るまで、富士山の姿は見えないから、稜線に出た時の感動を考えて、下部温泉から登ることにした。
前夜家を出て、登山口でよ明かしをするつもりでいたが、やはり家で寝てしまう。それで午前3時過ぎに起きて家を出る。富士吉田から本栖湖をまわって下部に午前7時ころにつく。そのまま湯の奥林道へ向かって温泉街の道を抜けて、どん詰まりまで行くつもりが、湯の奥集落をすぎて林道のゲートの手前の橋を渡ったところで工事でさきに進めない。
ヤムをえないと林道を歩くことを覚悟して準備していると、1台のワゴンがやってきて、男性一人と女性3人の楽しそうなパーティ。ここから先は車はいけないというと、みなさん準備されて登る用意をした。後で聞いたのだが、私が行く用意をしていなかったなら、別の山にしたかもしれないと言われた。
ご一緒してもよろしいですかと、断って仲間に入れてもらう。
林道を約1時間、8時30分に登山口の看板のあるところへ。
この林道、5月中旬までは通行不可です。橋から500mさきにゲートがあり、閉鎖されているのです。林道はかなりの傾斜があります。歩き始めて私は睡魔に襲われて、夢遊病患者のようにお得意の居眠り歩きをしていました。
登山口からは山道で、最初は杉の落ち葉を踏んで歩く足の裏や膝にやさしい道です。これは最後までその印象です。リーダーの男性のペースがゆっくり目でちょうどよく、30分に休憩という歩き方、
1時間半くらいで金山跡に、そこには女郎屋敷跡とか大名屋敷跡などが立て看板で掲示されている。しかしその説明には、実際に「女郎」がいた形跡はないという。
武田信玄の時代といえば戦国時代、「女郎」文化は一般的ではないだろう。むしろ「けもの姫」に出てきた「たたら」という鉱山で、女性たちが働いてシーンがある。つまりこの山にも1000人も暮らしていたというほどなので、<女郎>などではなくてこの金山で働く女性たちの仕事場があったのではないかと思うので、この名前は変えた方がいいと提案する。
男性は下部町にもの関係のある人なので、金山博物館の学芸委員に話してくれるように、半ば冗談で話す。この山道を女郎になるために連れてこられる女がいたとしても、当時の湯女や女郎という印象は結ぼつかない。歴史的な事実の検証をしっかりやってもらいたいものだ。大名屋敷にしても、多分金山の見張り番の役所があって、鉱山で働く者たちへの管理が厳しかったのではないかと思う。それに、これは戦国時代の甲斐の国を支えた経済的な意味合いも大きいので、きちんと調査・検証すべきであろう。
いい財産をもっと大事にすればいいのにと思った。面白半分の名称はよくない。
この集落の水はどう補給していたのだろうと思っていたら、七人塚からすこし上に沢が出てきて、木に「水場」という看板。さっそく水を飲みに行く。コップもないので手に受けて飲む。「美味い」!
私はみんなに「この水は美味い、隠れ名水だ!」といった。みなさんもコップをもって飲みにくる。
正直、実にイヤミのない素直な、それでまろやかで、こんな舌味のよい水は初めてだった。
(帰りにペットボトルに詰めて帰って、妻に飲ませたら、石で浄化している水よりも美味しいというので、間違いない。)特別に推奨してしまう。軟水です。この水を分析してもらいたいものだ。この当たりの水の成分は似ているのだろうか。
それからすぐに地蔵峠に到着すると、予想した通りに、富士山がその姿を現した。やはり美しい。
この山は「国宝」に指定すべきだ。たんなる「山」でありながら、人々に感動と、さらに「精神的な」感動を呼び与える山はない。まさに国の宝の山である。
峠からは300mの一気の登りである。途中休みを入れて登りきると、山頂かと思えるほどに空に抜けるのだが、そこから右に尾根が曲がって穏やかな尾根道を15分ほど歩いて山頂に至る。
12時10分に山頂に到着。朝霧高原からの登山者が多く思い思いに休息している。富士山がやはりいい。この山に来て、富士山を見ることができなければ、入場料返せと言いたくなる。払ってはいないけれど、ここに富士山がなければ、それまでだ。
ダイヤモンド富士を見たくてピカちゃんが冬の夜明けに登った気持ちがわかる。
山頂で昼を済ませて、1時間ほど休憩する。山頂で1時間もいたのは近年ないことだ。
そこで一句
雪残す富士をまくらに昼寝かな
お粗末。そのくらいに穏やかな最高に恵まれた天気であった。
午後1時20分、地元の方たちと一緒に下る。外国人3人と日本人一人の男性パーティと山頂で出会う。日本に長く住んで奥さんは日本人だという。日本の山に登りたいという。三島に住んでいるというので、「北岳」を調べてご覧なさいとアドバイス。富士山についで2番目の高さの山で静岡に近いからと教える。
峠で富士山にお別れをして、水場へ。ここでそれぞれポットに入れて帰る。この隠れ名水を宣伝してくださいという。私は約束を守ってこのレコを読んでくれた人にオススメします。
今度は大きな2Lのペットボトルをもって登らないといけない。
朝霧高原から水汲みに来るか?
そんなわけで、名水発見の山旅になりました。
林道を下ってみてその勾配のきついことがわかる。体が下に落ちていくのだ。足が勝手に下に向かっていくのです。
ご一緒してくださった皆様、ありがとうございました。一人でいたらくじけていたかもしれませんが、楽しくおしゃべりに参加させていただいて、無事に一山ゲットすることができました。この場を借りて御礼申し上げます。皆様の子供たちが深くふるさとを愛してくれるといいですね。日本はやはり美しい国だと思います。日本に生まれてよかった。それが最近の実感です。この大自然に感謝です。
コメント
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hagureさん、こんにちは。
動画も14分きっちり見ちゃいました!
途中通行止めがあったものの、地元の人とご一緒できる機会になり、ルートも峠や山頂からの富士山がしっかり見れ、名水との出会い、そのうえ地元の方にお手製のケーキまでいただくとは、充実した山歩きだったことかと思います。
そして歩きながら一句考えていたんですね 先日の浅間嶺のときの話を思い出しました。
いずれこの山も行こうと思いますが、その時には富士山と名水、そして富士をまくらに山頂で昼寝してきます
お疲れ様でした。
zucchi
zucchiさん
ありがとう。今度は秋がいいかもね。
昼寝するには寒いか!
私はこういう楽しいのがすきなんだな〜
ぜひまたね、いきましょうね
山梨側から入られたんですねー。
自分は富士宮(ふもとっぱらPスタート)のルートで登ったことがあるのですが、基本的に急斜面で高低差も1,000m…とにかく登りが大変だった印象です。
そして山頂から富士山を拝むことが出来て良かったです。
これが見えないと単なる修行になってしまうんで
(追伸)
No.8は何となく荒川三山かも?と思いましたがちょっと自信ないです
急斜面 ゆっくり登れば 怖くない・・・なんて
はい、お疲れでしたが、この山、
富士山ないとつまらないですよね
あれ、荒川三山かもね。
静岡にちかい山は、みんな修験者用の山見たくて・・・
ああ、大変な山多そう。
大無限、小無限行きたいぞっ、と
行けますかね ギブミー・アドバイス
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