白山・御前峰
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2008年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
5月は天候に恵まれず用事もあったりで2回しか山へ行けなかった。
あちこち行きたいところもあるのに欲求不満が溜まる。
まずは残雪が豊富なうちにまた白山へ登りたい。
前日まですっきりしない天気予報であきらめ気分だったが、快晴マークに変わった。
これは行くしかない。
この時期、車は別当出合まで直接入ることができる。
市ノ瀬を過ぎて前回(5/3)延々と歩いた車道を快調に走る。
右手前方には別山がはっきり見える。
今日の天気は間違いなしだ。
駐車場には車が50台ほど。県外ナンバーも多い。
5:30別当出合出発。
別当覗までは夏道(砂防新道)を快調に飛ばす。
が、このあたりからカチコチに固まった残雪が出てきた。
どうやら今朝の冷え込み(放射冷却)で凍結したらしい。
まだ斜度はさほどでもないが、ステップを切れないのでズルズル滑る。
おまけに前日の雨で踏み跡はほとんど残っていない。
早々にアイゼン着用。
アイゼンを持ってきていない人もいたが、どうしたんだろう?
早めにアイゼンを付けたおかげで、近くを歩く登山者の先頭に出てしまう。
5/3は尾根をほぼ一直線に登ったが、今日は所々ヤブが出ており適当に歩くとヤブに阻まれる。
雪が固いので先行者のトレースもわからない。
という訳で、気が付くと甚之助避難小屋を通り過ぎて南竜分岐直下まで一気に登ってしまった。
おまけにかなりの急傾斜なので、早々に息が上がる。
前回は甚之助小屋から右手へトラバース気味に登ったので、南竜分岐直下がこれほど急だとは予想外だった。(夏道は小屋からジグザグに上がる)
南竜分岐からは赤い旗に導かれるまま、ほぼ夏道沿いに進む。
急斜面のトラバースが続くので心配だったが、この時間になると雪も緩んできて十分ステップを切れるため問題なかった。
十二曲がりの急斜面は夏道がほぼ出ており、アイゼンを付けたまま石の階段をガシガシと登る。
さすがにジグザグを切った夏道は楽だ。
延命水はまだ雪の下のようで見当たらなかった。
黒ボコ岩を過ぎ弥陀ヶ原に出ると真正面に御前峰がドーン。
御前峰の上部はすっかり雪がなくなっていた。
室堂へはどこからでも登れそうだが、五葉坂の左手、水屋尻から上がる。
このあたりからバテが出てきて、わずかの登りがキツい。
今日は室堂のトイレと倉庫の間に到着。
(登ってきたコースは昔のトイレ垂れ流し現場だと思うが… 気にしないでおこう^^;)
30分の休憩後、御前峰へ登る。
ハイマツが茂るあたりからは夏道が完全に出ている。(これを予想して室堂にてアイゼンを外した)
例によって超スローペースで頻繁に立ち止まりながら登ったが、途中から呼吸法を変えてみるとアラ不思議。
ぜんぜん苦しくなく快調に登ることができる。
腹式呼吸の応用で、お腹に深く大きく息を吸い込んで吐くという単純な呼吸なのだが…
という訳で、途中追い抜かれた人に一気に追い付いて頂上到着。
絶好の眺望のハズが、今日は北アルプス方面は霞がかかって視界がきかない。
少し残念だった。
本年2回目の白山・御前峰登頂は無事達成。
しばし山頂でまったりするが、今日も時間はたっぷりあり、まだ11時前だ。
そろそろお昼ご飯なので、お池巡りコースへ下って食べることにしよう。
ほとんどの人は御前峰ピストンで室堂へ戻るようだ。
山頂から見てもお池コースには人影が見えない。
山頂部は全く雪がなく、御宝庫と呼ばれる岩峰手前まで夏道を移動。
が、御前峰北面から剣ヶ峰、大汝峰に囲まれた火口部一帯は雪がびっしりだ。
御前峰直下のわずかに見える池(油ヶ池?)を目がけて急斜面を下る。
御前峰、剣ヶ峰、大汝峰の三峰のほぼ中間あたりで昼食。
ここからは三峰の頂上が良く見える。
御前峰には入れ替わり多くの人が登っているようだ。
が、こちらへ下りてくる人はいない。
昼食後、記憶に残るコースをたどり、大汝峰分岐を経て室堂へ戻る。
大汝方面ではスキーヤーの姿を数人みかけた。
このあたり小さな池があちこちにあったと思うが、まだまだ広い雪原の下なようだ。
室堂に戻るもようやく12時過ぎ。
少し早いがそろそろ下ることにしよう。
下りは5/3のコース(五葉坂東の斜面)をたどって弥陀ヶ原へ下りてみた。
ここを通る人はもういないようで、スキー以外のトレースはない。
一段下ったところは既にヤブが出ていたが、かろうじて細い幅で雪がつながっていた。
エコーラインへ向かう途中で弥陀ヶ原を斜めに真っ直ぐ横断し、黒ボコ岩着。
帰りも砂防新道を下るつもりだったが、おばちゃんパーティーがそちらへ下っていったので急遽観光新道へ向かうことに。
(おばちゃんパーティーが気に入らなかった訳ではないが、なんとなく ^^;)
このコース、今日は靴跡から察するにほんの数人しか歩いてないようだ。
砂防新道は多くの人が歩いているのが見えるが、こちらは前にも後にも全く人の気配がない。
蛇塚のあたりで雪斜面のトラバースが嫌らしいが、後は夏道が出ているところが多い。
馬の背も夏道がほぼ出ていた。(自分はその横の雪渓を靴セードで下ったが)
殿ヶ池避難小屋の少し下からは全く雪がなかった。
登りに使っても砂防新道よりも楽だったかも。
禅定道分岐から下の常に崩壊気味な急斜面は補修工事中なようで、全く問題なく下りることができた。
といっても大雨が降ればまた壊れちゃうんだろうな。
という訳で、のんびり下って3時過ぎに別当出合着。
前回はここからさらに6キロ車道を歩いたが、今日は本当にここでおしまいなので気が楽だ。
さて自宅へ帰ってビールだ。
2ヶ月連続での白山行きとなり、十分残雪期を堪能できたと思う。
次回は花が咲く頃、梅雨明け直後あたりにまた来よう。
でも昨年登った7月はじめの山開きの頃も良かったしなぁ。
なんとなく自分にとって白山がトレーニング場になってしまった気がしないでもないが…
そろそろ本格的に北アルプスへ挑戦しようかなぁ。
でも富山の北アはアルペンルートとか有峰林道など時間的な制約があって簡単には行けない。
後立山や槍穂高はちょっと遠い…
で、結局また白山かも (汗
白山も相棒がいればいろいろなコースが考えられるのだが…
単独登山の限界を感じる今日この頃かも。
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