街道歩き 東海道57次大津追分〜淀宿


- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 53m
- 下り
- 147m
コースタイム
2日目:伏見稲荷-伏見宿-寺田屋-淀宿-石清水八幡宮
天候 | 1日目:快晴 2日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
★東海道大津宿の髭茶屋追分で京都三条大橋へ向かう道と大阪高麗橋へ向かう道に分かれます。もう一つの東海道、4宿場(伏見、淀、枚方、守口)を訪ね東海道57次、ゴールの大阪高麗橋を目指します。
★洛中を迂回する道筋。(伏見街道 京街道 大阪街道)伏見城築城に着手した秀吉が毛利家に命じて淀川左岸に築かせた文禄堤が起源で豊臣家滅亡後、徳川幕府によって大阪まで東海道を延伸し諸大名が京の公家に接触することを禁止しました。
★京、大坂への交通の要として人や物資で賑った伏見、角倉了以の高瀬川運河の開削によりさらに発展しました。 更に幕末の大きな時代のうねりの中で新しい時代の扉を開ける舞台となった所でもあります。
★その舞台の一つ寺田屋は鳥羽伏見の激戦で焼失、その後再建されたものですが当時の面影をそのまま残しています。薩摩藩士同士の乱闘 寺田屋騒動,刀痕や有馬新七が「おいごと刺せ」と言って最後をとげたその壁、また龍馬が襲撃を受けた様子などを思い描くとき 時は1860年代に戻っていきました。
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◆大宅(おおやけ)一里塚:京都市内に唯一現存する一里塚
◆隋心院:小野小町邸跡と言われている 仁明天皇の更衣として仕え天皇崩御後 小野の里で晩年の余生を送ったと伝えられる
*深草少将百夜通の話・・小野小町を慕って墨染(欣浄寺)に邸宅を構え毎夜通い続けたが99日目の夜、降る雪と発熱で最後の一夜を前に世を去ってしまう
小倉百人一首「花の色 はうつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
◆勧修寺:醍醐天皇の勅願寺 庭園は 氷室(ひむろ)の池を中心とする池泉回遊式 書院前庭には水戸光圀寄進と伝える石灯籠があり勧修寺型灯籠として知られる
◆藤森神社:平安期以前 神功皇后が軍旗や武具をこの地に埋め神まつりしたのが始まりと伝わる神社 5月5日に行われる駈馬神事や菖蒲の節句の発祥地として名高い
◆墨染寺:境内に咲く墨染桜(すみぞめざくら)で知られる 山号は深草山
◆欣浄寺:本尊は「伏見の大仏」深草少将の邸宅跡といわれ境内に少将塚 小町塚 深草少将姿見の井戸(涙の水ともよばれる)等がある
◆勝念寺:織田信長公が深く帰依した貞安上人により1587年に開創 身代わり釜敷地蔵尊は 地獄で釜茹でにされて苦しんでいる人の身代わりとなって 自ら煮えたぎる釜の中に入り 苦しむ人の苦を取り除き 幸せへと導いて下さるお地蔵様
◆大黒寺:幕末に西郷隆盛などの志士が国事を論じたという一室があるほか明治維新志士の遺墨等を所蔵する 境内には西郷隆盛が建てたという有馬新七ら寺田屋殉難九烈士の墓碑 木曽川治水工事の犠牲となった薩摩藩家老平田靭負(ゆきえ)の墓がある
◆西岸寺:油懸地蔵 むかし山崎の油商人がこの地蔵尊に油を灌いで供養し行商に出たところ商売が大いに栄えたといわれ 以後この地蔵尊に油をかけて祈願すれば願いが叶うといわれ人々からの信仰を集めている
◆弁財天長建寺:‘島の弁天さん’と親しまれている 脇仏は珍しい裸形弁財天 京都で御本尊が弁財天という寺はここしかない
◆三栖神社:飛鳥時代672年壬申の乱の際に大海人(おおあまのこうし)皇子(後の天武天皇)は大津行幸の途中で三栖を通った 村人は炬火を燈し夜道を照らしたという その後三栖神社が建立され御旅所となる
◆淀城:豊臣秀吉が側室茶々の産所として築かせた淀城は現在の位置より北へ約500メートルの位置にあった 江戸時代に入り徳川秀忠の命により築城され のち百数十年間稲葉氏の居城となっていた 現在は本丸の石垣と堀の一部が残っている
◆御幸橋:(ごかうばし)木津川に架かる「木津川御幸橋」(全長355m)と宇治川に架かる「淀川御幸橋」(全長266m)2本の橋を総称して御幸橋と呼称している
コメント
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okomeさん、こんにちは。
歴史に疎い(と認識しているのですが、学ぼうとしないものぐさです)私には、まず、「東海道57次」という言葉にびっくりです
okomeさんの解説を読んで、初めて知った次第!
洛中を大きく迂回させて東海道を大阪まで延伸し、錦の御旗を掲げて徳川に刃向かうことがないよう公家との接触をさせないようにしたなんて、いかにも老獪、周到な家康の策ですね。
街道筋にある、幾つもの寺社仏閣に、それぞれの歴史のエピソードが残されていて、歴史好きにはたまらないことでしょう。
あと1回で、大阪へゴールですね
レコ・アップを楽しみにしています。
mizuki
mizukiさん いつもありがとうございます。幕末維新のあたりが大好きで今回「伏見」という響きに久しぶりに胸がときめきました。時代のうねりの中、若者達はそれぞれの立場でこの国の事を真剣に論じ考え多くの犠牲を払いながら新しい時代を切り開いたのだと思います。一つ一つの史蹟に刻まれた物語を確認しながらの旅でした。次回も楽しみです。
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