葛葉川本谷 (ソロ)


- GPS
- 07:05
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 815m
- 下り
- 796m
コースタイム
- 山行
- 4:46
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 7:03
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的にヌメりは少なく、ラバーソールでも十分に登れる。強いて言えば、大平橋までの前半部で切り上げる遡行者が多いためか、後半部の方がヌメりが残っている印象があるが、大きな問題はない。 ただし例外的に、前半部の幅広の滝の水線沿い、後半部のトイ状3段15m滝の水線沿いには強いヌメりがあるため、この二ヶ所だけはラバーソールでは苦労すると思われる。 全ての滝に巻き道があることから、初心者向けの沢として紹介されることが多い。ここに限らず沢一般に言えることだが、初心者向けとされている沢は「(経験者が)初心者を連れていける」ということであって、「初心者だけで行ける」という意味ではないことに注意。 |
その他周辺情報 | 名水はだの富士見の湯 |
写真
装備
個人装備 |
昼ご飯
地図(地形図)
コンパス
ロープ
ハーネス
ヘルメット
カラビナ
スリング
渓流シューズ
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感想
前々から一度やってみたいと思っていたソロでの沢登り。
この手のアクティビティでの単独行動は基本的には避けた方が良いというのは重々承知しているが、一人だけの遡行だとどのような心理状態になるのか、一度じっくりと自分に向き合う機会を持ちたいとの想いもあり、家族との連絡のプロトコルなど諸々の入念な下ごしらえを整えた上で敢行。
とは言っても自分の力量では全くの初めてのところや行き慣れない場所は不安なので、行き先として選んだのはある程度の精度でリスクを見積もれる行き慣れた葛葉川本谷。
ところが、今シーズンになってからだけでも3度目の遡行になる前半部分は、ほとんどの滝の攻略法を身体でも頭でも覚えてしまっていて、ほぼほぼ緊張感無し。ハイライトになる滝では登攀動画でも撮ってみるか〜と思えるほどの心の余裕も… 葛葉川のなかでは最難と言われる板立の滝もルートのバリエーションを変えて (スマホの回収のためも含めて) 4度登り直してしまった。我ながら呆れる愚行だが(笑)、実践的な懸垂下降の練習も出来たのはよかった。
楽しいのだけれど何か物足りない。そこで普段は脱渓する中間地点の大平橋から上の後半部を家族にも連絡した上でさらに遡行することにした。厳密に言えば、3年前に一度遡行しているのだが、その時にはガイドの案内のもと指定されたルートをトレースするだけだった。実質的には初めての場所と言ってよい。さすがに緊張感がだいぶ出てきた。前半部で遡行を終える人が多いのか、他のパーティとは全く遭遇しなくなり心細いことこの上ない。また個々の滝もあまり登られていないのかヌメりが残っている気もした。滑落して即死しなかったとしても、骨折などで身動き取れなくなるだけで致命的だろうな〜というピリピリ感があった。前半で無駄に登り直しなどして疲労も溜まってきたし、ここはとにかく無事に通過することに集中して動画撮影は無しに。上部になると穏やかになるとの話もあったが、後半部のハイライトである富士形の滝や最後の方に現れるくの字スラブなどは結構シビれる緊張感。
目印として吊り下げられているスニーカーのところで遡行を終了し、左側の急斜面をひたすらモンキークライミング(木の根っこなどを掴みながら登ること)して、三ノ塔尾根下山道に出て、そのまま降りてきた。
ちなみに、山行時間が多めにかかっているのは、主に前半部で同じ滝を何度も登り降りして登り方を検証したりしたこと、またそうした行為による疲労が後半に現れたのか、足が攣って歩行速度が著しく落ちたため。。。と考えていたのだが、なんと、この翌日から新型コロナ感染症を発症。後半の体調不良は実はその前兆だったのかもしれない。
ーーー
初級沢として紹介されることの多い葛葉川本谷だが、巻かずに全ての滝を直登する制約を課せば、中級者にとっても良い登攀トレーニングになると思う。
先述したとおり、今シーズン以前からも葛葉川には度々入渓しており、そのおかげもあって、ハイライトであり最大の難所と言われる板立の滝の攻略もだいぶ洗練されてきた。そこで来シーズン以降の自分に繋げるつもりで、ノウハウをコメント付きの動画として整理してみた↓
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