大杉谷(発電所〜堂倉滝ピストン)※日本三大渓谷をたっぷり歩いた♪
三重県
camii
hidezone
- GPS
- 13:10
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,101m
- 下り
- 2,105m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
コース全体で道幅の狭い高度のある谷沿いの道を歩く為、滑落すれば生死に関わる箇所が多くありますが、そういった箇所は必ず丈夫な鎖が設置されているので、鎖をしっかり持って慎重に歩けば危険性は低いと思います。 崩壊地を抜けるルートは複数ありますが、赤いペンキマークやピンクリボンの目印が豊富なので、迷うことはありませんでした。 登山ポストは第三発電所前のトイレ横に設置されていました。 トイレは宮川第三発電所前と桃の木山の家にありました。(協力費100円) |
写真
拍手
感想
先週は大台ケ原から、憧れの大杉谷の堂倉滝まで歩いたのですが、
今日はその大杉谷を全部歩いてみようと思います。
大杉谷には7つの滝と11本の吊り橋があるとのこと。
そのすべてを日帰りで見るのは大変ですが、三重県側の起点になる
宮川第三発電所から堂倉滝までの約9.4kmの往復を、日の長い今の
時期なら可能だと思いました。
なるべく早い時間に出発したいし、発電所に近い駐車スペースは限
られているので、前日の金曜日に自宅を出発して、約4時間かけて
発電所前のトイレのある駐車スペースに夜11時過ぎに到着しました。
トイレ前の側道の5〜6台停めれるスペースには、既に2台の車が
先着されていました。
翌日は朝5時に出発したいので早々に休みました。
車内泊をするといつでも出発できる安心感からか、何故かいつも予
定時間に出れない私たち…
この日も4時過ぎに目が覚めたのに、何をしていたのか出発は予定
より遅い5時40分でした。
発電所の横から入ってすぐに登山口。
石段を登ると、いきなり岩を削って無理やり道を作ったような所を
歩きます。
山側に頑丈そうな鎖が設置されているのですが、谷側は結構な高さ
があるので慎重に歩きます。
ここは大日��(だいにちぐら)と呼ばれる大きな岩場で、谷の左岸全
体が岩の塊になっています。
真下には宮川が流れていますが、その綺麗さに驚かされます。
コバルトブルーに澄んだ水面から、川底の小石を数えられるんじゃ
ないかと思うほど透き通っています。
あまりにも綺麗なので覗きこみたくなりますが、スタートから5分
で滑落したくないので先に進みました。
すぐに最初の吊り橋の大日��吊橋を渡り、熊谷吊橋、地獄谷吊橋、
日浦杉吊橋と、谷と付かず離れずを続けながら、細かなアップダウ
ンのある道を歩いていくと、やがて左側の山の頂上から、水が激し
く流れ落ちる千尋滝(せんぴろたき)が見えました。
落差が160mという堂々とした大漠です。
千尋滝を過ぎた辺りから、細かだったアップダウンは急坂、急下り
になってきて、大杉谷が段々と本性を現し始めます。
登山道を大きな岩が覆って、水が滴り落ちる天然シャワーのような
場所を潜り抜けると、シシ淵に到着します。
大杉谷渓谷の中心になるシシ淵は、周囲を岩場に囲まれた秘境で、
澄んだ沢の先にはニコニコ滝が見えて景観の素晴らしい場所です。
実際、帰り道ではここで沢山の人が水遊びをされていました。
シシ淵から急な岩場を登ると、更に近い場所からニコニコ滝が見え
ますが、愛嬌のある名前とは違って、気品があって幻想的なとても
綺麗な滝だと思いました。
ニコニコ滝から20分ほどで平等��吊橋を渡りますが、11本ある吊橋
の中で、一番長くてスリルがあった気がします。
ただ吊り橋を渡ってる間だけはアップダウンもなく平坦なので、楽
に距離を稼げますよね。
更に加茂助吊橋を過ぎて、桃の木吊橋に差し掛かると、橋の向こう
側に赤い屋根の大きな建物が見えました。
ここが大杉谷に2軒ある山小屋の1つの桃の木山の家です。
桃の木山の家は、関西最大級の山小屋で収容人数は330名。
通常、大杉谷を歩く場合は、この小屋に一泊する行程が多いようで
すが、土曜日の9時30分にはまだひっそりとしていました。
先週の粟谷小屋と同じく、ここでも少し休憩をしました。
休憩には1人500円ですが、中でお茶やコーヒーを飲む事ができます。
桃の木小屋は居心地がよくて、少しゆっくりし過ぎたかなと思いな
がら10時に再スタートしました。
桃の木小屋から30分ほどで屋根付きの展望台のある七ツ釜滝に着き
ました。
七ツ釜滝は滝と滝壷が7つ連続する総落差120mの名瀑で、大杉谷
の7つの滝の中で唯一日本の滝百選に選ばれています。
滝からすぐの七ツ釜滝吊橋を渡って、休憩すると気持ちがよさそう
な沖見沢を過ぎると、いよいよ長い期間、登山道閉鎖の原因になっ
ていた崩壊地が見えてきました。
大杉谷は2004年9月の台風21号による壊滅的な被害で、2014年の
4月25日に全面開通されるまで10年もの年月がかかりました。
開通後は新名所とされる崩壊地ですが、崩れて山のようにそびえる
岩を前に、本当にこんな場所を通り越せるのかと不安になります。
実際に岩に取り付いてみると、目に見える範囲に常に赤いペイント
マークがあるので、特に迷うことなく歩くことができました。
山ごと崩れ落ちた岩の塊を越えた反対側は、堰き止められた土砂が
堆積していて、広い砂礫地帯になっていました。
登山道は山側にあるのでルート外になりますが、砂礫を歩いてショ
ートカットもできるようです。
崩壊地を過ぎて、陽の光がキラキラと眩しい光滝から、隠滝吊橋か
ら樹木に隠れよく見えない隠滝といった名前通りな滝を見て、この
日6つ目の与八郎滝と、10本目の堂滝吊橋を越えると、ついに目的
地の堂倉滝に到着しました！
先週も渡った堂倉滝吊橋を渡って、念願の大杉谷を歩き通しました。
堂倉滝はやっぱり綺麗です！エメラルドグリーンです！
時間は12時10分。6時間30分で辿り着いた念願の場所。
日没時間を考えるとすぐに引き返したい所ですが、いざとなったら
桃の木小屋で泊まろうということで、大好きな堂倉滝に近付いてラ
ンチにしました。
12時40分に堂倉滝を出発して、発電所に向けて下山開始です。
帰り道は下り基調というものの、アップダウンを繰り返す道は楽は
できません。
写真も殆ど撮らずに時間短縮を図りながら、14時45分に桃の木山の
家に到着。
桃の木小屋到着が15時を過ぎたらタイムアップと考えていたので、
当初の予定通り発電所を目指すことにします。
桃の木小屋ではスポーツ飲料を購入しましたが、空いたペットボト
ルに水を無料で補給していただけてありがたかったです。
桃の木小屋から先は、時間的に発電所から桃の木小屋泊まりの方と
のすれ違いが多くなりました。
かれこれ50人くらいの方とすれ違ったでしょうか？
改めて大杉谷の人気が伺えました。
その後も難所がいくつもありますが、私たちの強みは朝も通った、
同じ道を引き返してるということ。
地図やガイドブックのコースタイムはあくまで標準なので、実際に
歩いてみると、自分とはかかる時間が違う場合がありますが、デジ
カメで撮った写真の時間で各要所の到着時間をメモしていたので、
日没までに車に戻れる安心感はありました。
ただそれでもギリギリの時間なのは間違いないので、一度でも道迷
いやアクシデントがあれば大変です。
先を急ぎながらも足取りは慎重に、小まめに水分補給と休憩を挟み
ながら、なんとか18時50分に発電所に帰って来ました。
車に戻って、靴を履き替えたりしているうちに、すぐに辺りは暗く
なってきたので、本当にギリギリだったと思いました。
運よく日没前に帰れましたが、何があるかわからないし、やっぱり
ちょっと無理な行程でしたね。
久し振りに長い距離を歩いて、どっぷりと疲れましたが、憧れの大
杉谷を歩きとおせて満足感でいっぱいです。
これからの夏山シーズンに向けて、少し歩く自信もついたので、山
歩きの計画を練るのも楽しみになりました。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
平等�瑤虜膿卦�録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する