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Yamareco

記録ID: 4549111
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山

【花レコ7月29日】白山(別当ー南竜△)

2022年08月04日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
5.0km
登り
878m
下り
63m

コースタイム

日帰り
山行
4:30
休憩
0:30
合計
5:00
9:10
50
10:00
10:10
60
11:10
11:10
60
12:10
12:30
50
13:20
13:20
20
14:00
14:00
10
14:10
南竜テント場
 今年の夏休みはもう一度白山に行くことに決めていた。
 今年のテンバはトイレが水洗にリニューアルされて、言うことなしのテンバに生まれ変わったといってもよいだろう。何せ白山界隈を花巡りするには、最高のロケーションなのだ。いつ出発するか?天気予報を横目に図っていたが、あまり間際でバスの予約がとれなくなってしまったら、切ないので、ちょうど1週間前の7/23に、7/29から4日間が予報では晴れに変わったので、7/28夜出発便を予約した。
 途中4日間とも雨マークに変わったり、やきもきしたが、結果論としては、お天気にも恵まれて、最高のお花巡り山行ができました。今回は7/29〜8/1の南竜テント泊3泊4日の白山花巡り山行を、4日に分けて備忘録として花レコにまとめてみました。
天候 晴れのちガス(猛暑)
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
バスタ新宿→金沢駅5:40着(夜行高速バス)、金沢6:00発→一ノ瀬8:10着、
一ノ瀬→別当は20分間隔シャトルバス8:30には別当に着けました。
コース状況/
危険箇所等
砂防新道は非常に歩きやすく、水場、トイレもあるので安心。
中飯場:水道・WC、甚之助小屋:水道・WC、〜南竜には沢あり。
分岐から黒ボコ岩への登路には数本沢あり、水豊富。なお延命水はほぼ水が出てなくて、手前の沢水のほうがよい。
南竜テンバは新しいトイレができて、最高のロケーションになりました。
水豊富、水洗トイレ、平坦な広いサイト
でも土曜日のテンバは、超満員、遅い到着では、張る場所無く、たいへんだったのでは?早い到着、できれば午前中着をお勧めします。
夜行バスで一路金沢へ
2022年07月28日 23:18撮影 by  X30, FUJIFILM
7/28 23:18
夜行バスで一路金沢へ
別当出合2年ぶり2回目。今回は3泊4日の花巡り、楽しみです。 今日は南竜まで約20kgを背負い上げないといけない!なんとか14時ぐらいまでには辿り着きたいが、どうなることやら。
2022年07月29日 09:11撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 9:11
別当出合2年ぶり2回目。今回は3泊4日の花巡り、楽しみです。 今日は南竜まで約20kgを背負い上げないといけない!なんとか14時ぐらいまでには辿り着きたいが、どうなることやら。
出だしの吊り橋。
快晴で暑い!思った以上に暑くて、荷物背負って少し歩いただけで、いきなり汗びっしょり!先が思いやられる。
2022年07月29日 09:13撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 9:13
出だしの吊り橋。
快晴で暑い!思った以上に暑くて、荷物背負って少し歩いただけで、いきなり汗びっしょり!先が思いやられる。
橋渉ると樹林帯に入ってすこし体感が下がって、一息つく。
オオウバユリはすでに終盤でした。
2022年07月29日 09:21撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 9:21
橋渉ると樹林帯に入ってすこし体感が下がって、一息つく。
オオウバユリはすでに終盤でした。
目の前をミドリシジミが飛翔!美しい!目の前で停まってくれたので1枚撮影。翅広げないか?待ってたけどダメでした!
2022年07月29日 09:43撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 9:43
目の前をミドリシジミが飛翔!美しい!目の前で停まってくれたので1枚撮影。翅広げないか?待ってたけどダメでした!
ウメガサソウ
最終盤でした。
2022年07月29日 09:53撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 9:53
ウメガサソウ
最終盤でした。
やっとのことで中飯場に到着!
すでに汗で全身びしょぬれ!
2022年07月29日 10:07撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 10:07
やっとのことで中飯場に到着!
すでに汗で全身びしょぬれ!
中飯場には水道、トイレあり、十分水分補給できるので心強い。
出た汗、取り戻すように、スポーツドリンクがぶ飲み。
さて次の甚之助小屋までが、本日の正念場!頑張るゾー!
2022年07月29日 10:07撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 10:07
中飯場には水道、トイレあり、十分水分補給できるので心強い。
出た汗、取り戻すように、スポーツドリンクがぶ飲み。
さて次の甚之助小屋までが、本日の正念場!頑張るゾー!
出だしで、キツリフネソウ
2022年07月29日 10:11撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 10:11
出だしで、キツリフネソウ
すこしいくと滝がよく見える場所に!
山ウドのお花
カンカン照りには参る!汗が滝のように吹き出し、やばい感じ。
2022年07月29日 10:27撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 10:27
すこしいくと滝がよく見える場所に!
山ウドのお花
カンカン照りには参る!汗が滝のように吹き出し、やばい感じ。
センジュガンピは咲き始め
2022年07月29日 11:17撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 11:17
センジュガンピは咲き始め
トンボソウ見っけ!
咲き始めできれいな株でした。
2022年07月29日 11:30撮影 by  X30, FUJIFILM
3
7/29 11:30
トンボソウ見っけ!
咲き始めできれいな株でした。
アオモリトドマツの実
2022年07月29日 11:38撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 11:38
アオモリトドマツの実
タニギキョウ
2022年07月29日 11:42撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 11:42
タニギキョウ
キヌガサソウはもう終盤。
2022年07月29日 11:42撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 11:42
キヌガサソウはもう終盤。
ミヤマヤチヤナギ
2022年07月29日 11:52撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 11:52
ミヤマヤチヤナギ
オオレイジンソウ
2022年07月29日 11:55撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 11:55
オオレイジンソウ
オオバノミゾホオズキ
流れのある湿ったところに咲いてます。
2022年07月29日 11:58撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 11:58
オオバノミゾホオズキ
流れのある湿ったところに咲いてます。
ズダヤクシュ
雪解け間もない感じの場所に咲き残っていた。
他の場所は実になってます。
2022年07月29日 11:59撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 11:59
ズダヤクシュ
雪解け間もない感じの場所に咲き残っていた。
他の場所は実になってます。
アラシグサ
2022年07月29日 12:00撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 12:00
アラシグサ
マイヅルソウ
2022年07月29日 12:00撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 12:00
マイヅルソウ
ミヤマキンポウゲ
2022年07月29日 12:02撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 12:02
ミヤマキンポウゲ
エンレイソウの実
2022年07月29日 12:07撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 12:07
エンレイソウの実
ミヤマコウゾリナ
2022年07月29日 12:11撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 12:11
ミヤマコウゾリナ
甚之助小屋に到着。
心が折れかけたころ、ようやく到着。
とにかく熱い。
2022年07月29日 12:14撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 12:14
甚之助小屋に到着。
心が折れかけたころ、ようやく到着。
とにかく熱い。
ここにもトイレと水道があり、ありがたや!十分に水分とエネルギー補給する。
2022年07月29日 12:24撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 12:24
ここにもトイレと水道があり、ありがたや!十分に水分とエネルギー補給する。
コイチヨウラン
ちっちゃいお花です。
2022年07月29日 12:29撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 12:29
コイチヨウラン
ちっちゃいお花です。
ミソガワソウ
ちょうど見頃。
2022年07月29日 12:33撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 12:33
ミソガワソウ
ちょうど見頃。
サンカヨウの実
2022年07月29日 12:37撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 12:37
サンカヨウの実
ヨツバムグラ
2022年07月29日 12:43撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 12:43
ヨツバムグラ
ゴゼンタチバナ
ここ白山御前峰の名から命名された。
本家本元ですね。
2022年07月29日 12:48撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 12:48
ゴゼンタチバナ
ここ白山御前峰の名から命名された。
本家本元ですね。
キソチドリ発見!
咲き始めでとてもフレッシュ!
2022年07月29日 12:51撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 12:51
キソチドリ発見!
咲き始めでとてもフレッシュ!
めいっぱいアップにしてみます。
この時、変な姿勢をとって、足吊りそうになる!
気持ちでは大丈夫と思ってたけど、実際は熱中症気味になってる感じ。やばいので、保険賭けて、芍薬甘草湯飲みました!
2022年07月29日 12:53撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 12:53
めいっぱいアップにしてみます。
この時、変な姿勢をとって、足吊りそうになる!
気持ちでは大丈夫と思ってたけど、実際は熱中症気味になってる感じ。やばいので、保険賭けて、芍薬甘草湯飲みました!
アカモノの実
2022年07月29日 13:09撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 13:09
アカモノの実
ミヤマホツツジ
咲き始め
2022年07月29日 13:10撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 13:10
ミヤマホツツジ
咲き始め
ヤグルマソウの実
2022年07月29日 13:10撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 13:10
ヤグルマソウの実
エゾシオガマ
2022年07月29日 13:20撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 13:20
エゾシオガマ
やっと黒ボコ岩分岐まで到着。人がいっぱい休み中で通過。
ここまでくれば、南竜まで大きな登りはない。ひと安心だ!
2022年07月29日 13:24撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 13:24
やっと黒ボコ岩分岐まで到着。人がいっぱい休み中で通過。
ここまでくれば、南竜まで大きな登りはない。ひと安心だ!
カニコウモリの群生
2022年07月29日 13:31撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 13:31
カニコウモリの群生
南竜山荘が見えてきた!
2022年07月29日 13:36撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 13:36
南竜山荘が見えてきた!
コバイケイソウは満開
2022年07月29日 13:49撮影 by  X30, FUJIFILM
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7/29 13:49
コバイケイソウは満開
ノビネチドリ
一株だけ発見!
2022年07月29日 13:53撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 13:53
ノビネチドリ
一株だけ発見!
ニッコウキスゲは盛りは過ぎてますが、ぽつぽつとは咲いてました。今年は当たり年で、一面黄色くなったそうなので、それと比べてはいけない。すでに時期は過ぎています。
2022年07月29日 13:56撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 13:56
ニッコウキスゲは盛りは過ぎてますが、ぽつぽつとは咲いてました。今年は当たり年で、一面黄色くなったそうなので、それと比べてはいけない。すでに時期は過ぎています。
クルマユリ
下部に見える葉っぱが車のようになってることから命名された。
2022年07月29日 13:58撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 13:58
クルマユリ
下部に見える葉っぱが車のようになってることから命名された。
ミヤマキンポウゲ群生。
2022年07月29日 13:59撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 13:59
ミヤマキンポウゲ群生。
ベニバナイチゴ
2022年07月29日 14:01撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 14:01
ベニバナイチゴ
コイワカガミ
橋を渡って左手にはまだ雪渓残ってました。(4日後の最終日にはほとんど溶けていました)この周辺は湿生の高山植物のお花畑
2022年07月29日 14:01撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 14:01
コイワカガミ
橋を渡って左手にはまだ雪渓残ってました。(4日後の最終日にはほとんど溶けていました)この周辺は湿生の高山植物のお花畑
目標の14時少し超えたけど、テンバ到着!無事たどり着けた!
まず、テント設営。2年前張った場所とほぼ同位置に張れた。
その後お天気変わらぬうちに、花散策。
ハクサンコザクラ
まさに最盛期で、素晴らしい群生があちらこちらに見られます。
2022年07月29日 14:57撮影 by  X30, FUJIFILM
3
7/29 14:57
目標の14時少し超えたけど、テンバ到着!無事たどり着けた!
まず、テント設営。2年前張った場所とほぼ同位置に張れた。
その後お天気変わらぬうちに、花散策。
ハクサンコザクラ
まさに最盛期で、素晴らしい群生があちらこちらに見られます。
雪渓溶けた斜面から一面に群生しております。
2022年07月29日 15:01撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 15:01
雪渓溶けた斜面から一面に群生しております。
青空に映えますね!
2022年07月29日 15:09撮影 by  X30, FUJIFILM
3
7/29 15:09
青空に映えますね!
逆光に透けてすばらしい色!
2022年07月29日 15:13撮影 by  X30, FUJIFILM
4
7/29 15:13
逆光に透けてすばらしい色!
アオノツガザクラとチングルマ
2022年07月29日 15:21撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 15:21
アオノツガザクラとチングルマ
ハクサンオオバコ
地味ですが、イワイチョウやハクサンコザクラに混じって、結構たくさん咲いてました。
2022年07月29日 15:31撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 15:31
ハクサンオオバコ
地味ですが、イワイチョウやハクサンコザクラに混じって、結構たくさん咲いてました。
ハクサンコザクラ
午後はすぐに雲で陰って、なかなか陽が当たらず、撮影には時間がかかる。日が当たる瞬間狙ってパチリ!
2022年07月29日 15:50撮影 by  X30, FUJIFILM
3
7/29 15:50
ハクサンコザクラ
午後はすぐに雲で陰って、なかなか陽が当たらず、撮影には時間がかかる。日が当たる瞬間狙ってパチリ!
テント場にはたくさんのお花が咲いてます。
これはテガタチドリ
2022年07月29日 16:34撮影 by  X30, FUJIFILM
2
7/29 16:34
テント場にはたくさんのお花が咲いてます。
これはテガタチドリ
早めの夕食!
最近はカレーメシで済ませてしまって、料理作らなくなった。
味噌汁とあわせ質素な夕食。軽量化もあるので仕方ない。
唯一贅沢はレギュラーコーヒー
2022年07月29日 17:20撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 17:20
早めの夕食!
最近はカレーメシで済ませてしまって、料理作らなくなった。
味噌汁とあわせ質素な夕食。軽量化もあるので仕方ない。
唯一贅沢はレギュラーコーヒー
マイテント(グレーのアライテント)
奥が炊事棟。水道、机あり。ここで無人受付しており、自分でお金入れて、ポストに投入。800円/日・人なり。
2022年07月29日 18:17撮影 by  X30, FUJIFILM
1
7/29 18:17
マイテント(グレーのアライテント)
奥が炊事棟。水道、机あり。ここで無人受付しており、自分でお金入れて、ポストに投入。800円/日・人なり。
入道雲に沈む太陽
2022年07月29日 18:20撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 18:20
入道雲に沈む太陽
雲が多く夕日の落日は拝めず。
2022年07月29日 18:56撮影 by  X30, FUJIFILM
7/29 18:56
雲が多く夕日の落日は拝めず。

感想

 なにせテンパクは2年ぶりで、4日分の食料とテント泊装備を持っての山は超久しぶりなので、不安がいっぱい。足が吊って身動きできなくなったらどうしよう、荷物にまいってしまい、バテバテで動けなくなったらどうしよう、夜行バスで眠れず、体調不良で登りふらふらになったら・・・などなど尽きないものだ。そうならないように万全を期して、いろいろ装備を見直したり、相当削ったつもりでいたが、結局ザックに詰めた装備・食料、靴、服装他全部含めて、20kgをわずかに切る重量になってしまった。カメラ装備とかも本当は持っていきたかった三脚とか断腸の思いで、捨ててきたが、装備削るの難しいですね。
 結果論として不要だったのは着替え類や防寒具、など雨を想定した装備。でも降られてずぶぬれになったときに着替えないとつらいものね。救急セットも使わなかったが、怪我したときになにもないとヤバイ。まあ使わなかったのは良いことなので仕方ないですよね。まあ20kg背負って南竜まで歩けたので良しとしましょう。
 南竜のテント場は2回目ですが、前回トイレだけは何とかしてほしいと思った、このテンバの唯一の弱点。そのトイレが建て替えられて、水洗トイレに変わったと知ったら、まあ行かないといけないと思ってしまいました。とにかくきれいで、臭いもなく、照明付き快適トイレでしたね。これでテント生活何の不満もなくなりました。
 平坦で土のテンバは山では希少。テント数もたくさん張れて、とても広い。水は炊事棟に水道があって至近。谷間なので風も弱く気候がやさしい。開けていて明るく、見晴らし抜群。夕日が見られる。テンバ周りはお花畑でお花がいっぱい。なかなかこんないい場所はないですよ。
 そして本番の7/29(金)、夜行バスでもまずまず眠れ、予定の交通手段で金沢→一ノ瀬6:00発一番バスに乗車、一ノ瀬→別当シャトルバスにも待ち無しで乗れ、予定通りの時刻に別当出合まで到着できて、出だし順調。平日の入山ということもあって、劇混みの状態にはならず、バス待ち無しで来れました。
 別当出合に降り立つと、結構暑いのにちょっと驚く。直射日光がじりじり照りつけ、思いのほか蒸す蒸しして、結構湿度が高そう。これは厳しい道のりとなりそうな予感。とにかく水分、塩分、エネルギー補給をしっかり摂ろう。朝食にパン2個食べて、トマトほおばり、トイレを済ませて9時過ぎ出発。
 しょっぱなから、荷物が肩に食い込み、汗が噴き出す。名物吊り橋渡ると、すぐ樹林帯の道になり、すこし涼しくなったが、すでに汗だく、先が思いやられる。登山道/下山道の分岐点から、最初の石畳の急登を登りきると、樹林帯の緩やかな道に変わって、だらだら登る。少し荷物が体になじんできたころ、中飯場に到着。ほぼコースタイムでまずまずのペース。しかしここまでものすごい量の汗をかいて、下着までべちょべちょ状態になった。中飯場で十分水分、エネルギー補給する。もし水場がなくて、水を背負い上げるようだと、完全にばてていただろう。水を背負わなくて済むのは、このコースの最大のメリットだ。
 ここから次のポイント甚之助小屋までが今日の最難所で、標高500m稼がねばならない。しかもこれまでは樹林帯の日陰だったが、この先からは灌木帯になって、結構直射日光を浴びる確率が高くなった。日向は暑くて、滝のように汗が噴き出す。これには参りました。首に巻いたタオルはすでに絞ると汗が滴る。途中の別当覗がほぼ中間点。この先からセンジュガンピが多くみられるようになる。標高があがると、たくさんの高山植物がどんどん顔を出してくれ、慰められる。ただ荷物重いので、なかなか良い条件でない限り、カメラに手は行くことは少なかった。キソチドリやトンボソウがみつかった時は、さすがに荷物は降ろして、じっくり撮影。そんな時間も含め、じりじりとコースタイムより遅れて、2時間かかってやっとこ甚之助小屋に到着。
 さすがに疲れてきて、頭もくらくらしてきて、ちょっと熱中症気味かな、しっかり水分、塩分、エネルギー補給をとらねばと、パン、チーズ、ポカリを摂取。少し腰をおろして、足も休める。お天気のほうは雲がだいぶん増えてきたが、まだガスに巻かれるほどではなく、お天道様も時折顔を出す。なので相変わらず蒸し暑く、結構標高上げたのに、なかなか涼しい感じにはならなかった。
 甚之助小屋より最後の頑張り、黒ポコ岩への分岐点まで行きつくと、あとは南竜までゆるやかに下っていくだけだ。最後の頑張りと少し行ったところで、キソチドリの良い株を見つけて、これは撮影せねばと荷を下ろし、アングル思案中、ちょっと変な姿勢とった瞬間、足が吊った!やはり相当無理して熱中症気味だったのだろう。なんでもない姿勢なのに・・・すぐに足を伸ばして、やり過ごし、芍薬甘草湯を念のために飲んでしばし休息。回復したのでゆっくり様子見ながら歩きだす。大丈夫そうで良かった。分岐には大勢の方がお休み中だったので、そのまま通過。ガレバをすこしだけ登って少し行くと南竜小屋が見えてきた。へろへろになりながらも、なんとか14時ごろにはテンバまで行きつけそうな目途が立った。お天気も雷雨にも合わずなんとかここまで来れてよかった。
 エコーライン分岐あたりはニッコウキスゲの花畑の名残が見られた。沢を1本渡って、どんどん南竜山荘が大きく見え、やがて木道になると左手に山荘、まっすぐいくとテンバで、もう目的地は近い。もう一本沢を渡って、左手に雪渓見ながら、ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイ、コイワカガミ、アオノツガザクラ、チングルマなどが咲き乱れる楽園の湿生花畑満開の中、ゆるく登ると、南竜テント場だ。
 平日の14時ということもあり、テンバはまだガラガラ、良い場所を選び放題だった。前回張った場所が空いてたので、今回も同じ場所にテント設営。しばしテントの中に倒れこんで、横になってしまった。けっこういっぱいいっぱいだったかもしれません。歳には勝てず、膝の爆弾抱えた今は、それを受け入れて、安全に山登り楽しまないといけない歳かもしれませんね。

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体力レベル
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1/5
体力レベル
3/5
キャンプ等、その他 北陸 [2日]
砂防新道〜トンビ岩コース〜お池めぐり
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
5/5
積雪期ピークハント/縦走 白山 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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