【花レコ7月29日】白山(別当ー南竜△)
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 878m
- 下り
- 63m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:00
今年のテンバはトイレが水洗にリニューアルされて、言うことなしのテンバに生まれ変わったといってもよいだろう。何せ白山界隈を花巡りするには、最高のロケーションなのだ。いつ出発するか?天気予報を横目に図っていたが、あまり間際でバスの予約がとれなくなってしまったら、切ないので、ちょうど1週間前の7/23に、7/29から4日間が予報では晴れに変わったので、7/28夜出発便を予約した。
途中4日間とも雨マークに変わったり、やきもきしたが、結果論としては、お天気にも恵まれて、最高のお花巡り山行ができました。今回は7/29〜8/1の南竜テント泊3泊4日の白山花巡り山行を、4日に分けて備忘録として花レコにまとめてみました。
天候 | 晴れのちガス(猛暑) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
一ノ瀬→別当は20分間隔シャトルバス8:30には別当に着けました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
砂防新道は非常に歩きやすく、水場、トイレもあるので安心。 中飯場:水道・WC、甚之助小屋:水道・WC、〜南竜には沢あり。 分岐から黒ボコ岩への登路には数本沢あり、水豊富。なお延命水はほぼ水が出てなくて、手前の沢水のほうがよい。 南竜テンバは新しいトイレができて、最高のロケーションになりました。 水豊富、水洗トイレ、平坦な広いサイト でも土曜日のテンバは、超満員、遅い到着では、張る場所無く、たいへんだったのでは?早い到着、できれば午前中着をお勧めします。 |
写真
感想
なにせテンパクは2年ぶりで、4日分の食料とテント泊装備を持っての山は超久しぶりなので、不安がいっぱい。足が吊って身動きできなくなったらどうしよう、荷物にまいってしまい、バテバテで動けなくなったらどうしよう、夜行バスで眠れず、体調不良で登りふらふらになったら・・・などなど尽きないものだ。そうならないように万全を期して、いろいろ装備を見直したり、相当削ったつもりでいたが、結局ザックに詰めた装備・食料、靴、服装他全部含めて、20kgをわずかに切る重量になってしまった。カメラ装備とかも本当は持っていきたかった三脚とか断腸の思いで、捨ててきたが、装備削るの難しいですね。
結果論として不要だったのは着替え類や防寒具、など雨を想定した装備。でも降られてずぶぬれになったときに着替えないとつらいものね。救急セットも使わなかったが、怪我したときになにもないとヤバイ。まあ使わなかったのは良いことなので仕方ないですよね。まあ20kg背負って南竜まで歩けたので良しとしましょう。
南竜のテント場は2回目ですが、前回トイレだけは何とかしてほしいと思った、このテンバの唯一の弱点。そのトイレが建て替えられて、水洗トイレに変わったと知ったら、まあ行かないといけないと思ってしまいました。とにかくきれいで、臭いもなく、照明付き快適トイレでしたね。これでテント生活何の不満もなくなりました。
平坦で土のテンバは山では希少。テント数もたくさん張れて、とても広い。水は炊事棟に水道があって至近。谷間なので風も弱く気候がやさしい。開けていて明るく、見晴らし抜群。夕日が見られる。テンバ周りはお花畑でお花がいっぱい。なかなかこんないい場所はないですよ。
そして本番の7/29(金)、夜行バスでもまずまず眠れ、予定の交通手段で金沢→一ノ瀬6:00発一番バスに乗車、一ノ瀬→別当シャトルバスにも待ち無しで乗れ、予定通りの時刻に別当出合まで到着できて、出だし順調。平日の入山ということもあって、劇混みの状態にはならず、バス待ち無しで来れました。
別当出合に降り立つと、結構暑いのにちょっと驚く。直射日光がじりじり照りつけ、思いのほか蒸す蒸しして、結構湿度が高そう。これは厳しい道のりとなりそうな予感。とにかく水分、塩分、エネルギー補給をしっかり摂ろう。朝食にパン2個食べて、トマトほおばり、トイレを済ませて9時過ぎ出発。
しょっぱなから、荷物が肩に食い込み、汗が噴き出す。名物吊り橋渡ると、すぐ樹林帯の道になり、すこし涼しくなったが、すでに汗だく、先が思いやられる。登山道/下山道の分岐点から、最初の石畳の急登を登りきると、樹林帯の緩やかな道に変わって、だらだら登る。少し荷物が体になじんできたころ、中飯場に到着。ほぼコースタイムでまずまずのペース。しかしここまでものすごい量の汗をかいて、下着までべちょべちょ状態になった。中飯場で十分水分、エネルギー補給する。もし水場がなくて、水を背負い上げるようだと、完全にばてていただろう。水を背負わなくて済むのは、このコースの最大のメリットだ。
ここから次のポイント甚之助小屋までが今日の最難所で、標高500m稼がねばならない。しかもこれまでは樹林帯の日陰だったが、この先からは灌木帯になって、結構直射日光を浴びる確率が高くなった。日向は暑くて、滝のように汗が噴き出す。これには参りました。首に巻いたタオルはすでに絞ると汗が滴る。途中の別当覗がほぼ中間点。この先からセンジュガンピが多くみられるようになる。標高があがると、たくさんの高山植物がどんどん顔を出してくれ、慰められる。ただ荷物重いので、なかなか良い条件でない限り、カメラに手は行くことは少なかった。キソチドリやトンボソウがみつかった時は、さすがに荷物は降ろして、じっくり撮影。そんな時間も含め、じりじりとコースタイムより遅れて、2時間かかってやっとこ甚之助小屋に到着。
さすがに疲れてきて、頭もくらくらしてきて、ちょっと熱中症気味かな、しっかり水分、塩分、エネルギー補給をとらねばと、パン、チーズ、ポカリを摂取。少し腰をおろして、足も休める。お天気のほうは雲がだいぶん増えてきたが、まだガスに巻かれるほどではなく、お天道様も時折顔を出す。なので相変わらず蒸し暑く、結構標高上げたのに、なかなか涼しい感じにはならなかった。
甚之助小屋より最後の頑張り、黒ポコ岩への分岐点まで行きつくと、あとは南竜までゆるやかに下っていくだけだ。最後の頑張りと少し行ったところで、キソチドリの良い株を見つけて、これは撮影せねばと荷を下ろし、アングル思案中、ちょっと変な姿勢とった瞬間、足が吊った!やはり相当無理して熱中症気味だったのだろう。なんでもない姿勢なのに・・・すぐに足を伸ばして、やり過ごし、芍薬甘草湯を念のために飲んでしばし休息。回復したのでゆっくり様子見ながら歩きだす。大丈夫そうで良かった。分岐には大勢の方がお休み中だったので、そのまま通過。ガレバをすこしだけ登って少し行くと南竜小屋が見えてきた。へろへろになりながらも、なんとか14時ごろにはテンバまで行きつけそうな目途が立った。お天気も雷雨にも合わずなんとかここまで来れてよかった。
エコーライン分岐あたりはニッコウキスゲの花畑の名残が見られた。沢を1本渡って、どんどん南竜山荘が大きく見え、やがて木道になると左手に山荘、まっすぐいくとテンバで、もう目的地は近い。もう一本沢を渡って、左手に雪渓見ながら、ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイ、コイワカガミ、アオノツガザクラ、チングルマなどが咲き乱れる楽園の湿生花畑満開の中、ゆるく登ると、南竜テント場だ。
平日の14時ということもあり、テンバはまだガラガラ、良い場所を選び放題だった。前回張った場所が空いてたので、今回も同じ場所にテント設営。しばしテントの中に倒れこんで、横になってしまった。けっこういっぱいいっぱいだったかもしれません。歳には勝てず、膝の爆弾抱えた今は、それを受け入れて、安全に山登り楽しまないといけない歳かもしれませんね。
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