【GW4日目】 裏妙義(国民宿舎⇒丁須の頭⇒赤岩⇒烏帽子岩⇒三方境⇒国民宿舎)】
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 766m
- 下り
- 759m
コースタイム
行動時間:5時間(休憩含む)
天候 | 5月6日:曇り⇒晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※駐車料金は取られませんでした |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト■ ・登山口付近と林道途中にあります ■道の状況■ ・国民宿舎登山口から三方境までは破線ルート <国民宿舎〜丁須の頭> ・登山口からしばらくは樹林帯で危険箇所はありません ・鎖場が所々出てきますがフリクションが効くので慎重に行けば問題ありません ・途中迷いやすい箇所が1箇所ありました。 踏み跡を辿ると直進してしまうのですが、直ぐに踏み跡が怪しくなったのでルート修正しました(怪しい箇所にはルート案内板があるので見落とさないようにすれば大丈夫) ・傾斜がキツくなり長い鎖場が現れると丁須の頭がもうすぐです ・丁須の頭の肩までは岩場の経験があれば登れると思いますが、テッペンまではそれなりの装備と技術がないとムリかもしれません。 <丁須の頭〜三方境> ・一番の難所はチムニーの20mの鎖場ですが、個人的には高度感を感じなかったので落ち着いて通過出来ました。(背後に何もない絶壁を下るよりは、岩壁に囲まれているので安心感がありました) ・赤岩のトラバースには金属製のステップが設置されているので、写真で見るよりは恐怖感はありませんでした(逆にステップ等を信頼出来ないタイプの人は怖いと思う) ・烏帽子岳付近のトラバースは高度感はありませんが、落ち葉が積もっている場所が多く、スリップ&踏抜き注意です ・風穴尾根の頭の岩場は展望良し ・風穴尾根の頭〜三方境までは危険箇所はありません <三方境〜国民宿舎> ・此処から先は巡視路という名の実線ルート。ようやく緊張から開放されます。 ・樹林帯の下りだが、山腹トラバースが多くダラダラと長い印象(なかなか標高が下がらない) ・途中丸太の橋があるが、朽ちていて強度が殆ど無いので渡らないほうが良いと思う ■入浴■ ・登山口の国民宿舎で入浴できます 大人400円 http://www.kokumin-shukusha.or.jp/annai/ken/gunma/210049.html#sisetu |
写真
感想
GW最終日は裏妙義!
今日は東京へ帰らなければならないので、Uターンラッシュが始まる前に下山したいところ。
なので早めに行動開始……まだ真っ暗なAM3:00に起床し、周りの車中泊の人の迷惑にならないよう直ぐに移動。途中のコンビニでいつものように朝食を摂り、身支度を整えた。
それにしても雲行きがかなり怪しい。天気予報では「朝から日差しが降り注いで良い天気になる」とのことだったが、上空にはどんよりとした雲が次々と流れている。しかも湿気を含んだ風がかなり強い。典型的な嫌な空模様。
それでも「天気が回復するのが遅れているだけできっと良い天気になる!」と信じて、登山口のある国民宿舎裏妙義を目指し出発。コンビニを出る頃には夜も明けて空が明るくなっていた。
国民宿舎へ到着したのは4:40頃……だいぶコンビニの駐車場で時間を潰してしまった。
そして4:50に宿舎前を出発。
先ずは舗装された林道を通って建物の裏手へと進むと10分程で丁須の頭への籠沢ルート登山口を通過。
此処から先は鬱蒼とした樹林帯の登りがしばらく続いた。
それにしても針葉樹の落ち葉が堆積した登山道はふかふかしていてとても気持ちよい。しかしそれに反比例して前日の雨を含んだ樹林帯の中は薄暗く、しんと静まり返った湿っぽい空気は不気味ささえ感じた。
そんな樹林帯の中を30分程歩いて行くと、とうとう最初の鎖場が現れた。大岩に架けられたなんて事ない鎖だが、ここが妙義であることを思うとつい力が入ってしまい体が硬くなっているのを実感した。
その後も平均台のようなトラバースや大岩の鎖場が連続して現れたが、まだまだ序の口!
ふかふかした登山道が徐々に大小の岩がゴロゴロする荒れた沢のようになってくると、丁須の頭直下の長い鎖場が始まる。どことなく表妙義の大の字直下の鎖場に似てるな〜と思いながら登っていくと、尾根を乗越して丁須の頭をぐるりと反対の西側へ巻きこむように進む。
それにしても尾根を乗越す前の鎖場から急に風が強くなってきた。その後も稜線に出たことで風も勢いを増し体温を容赦なく奪っていった。どこか湿り気を残す風はヒューヒューと寂しげな音を立てている……やはり妙義の風は暗澹たる気分にさせるので苦手だ。
そんな訳で防寒着としてレインウェアを着込んでから、丁須の頭の基部へと続く長い鎖へ取り付いた。
先ずは長い鎖をよじ登り、岩の途中でヨコバイになりながらトラバース、そして最後にまたひと登りして丁須の頭の基部へ……そしてそこにザックをデポして空身で丁須の肩へとよじ登った。
丁須の肩は意外と狭く、また風が強いのでその場で立つことも出来ず全く身動きが取れなかった。もうそこから丁須の頭への最後の鎖を見上げるだけで精一杯!うん、もうこれ以上は登れないやwww
てな訳で早々に丁須の頭の肩から撤収ー!
これから進む稜線の先を見ると、赤岳・烏帽子岳は真っ白なガスに包まれていて幽玄というか不気味な雰囲気を醸していた。
――晴れの天気予報は一体何だったんだ――
とにかく稜線上は樹木に囲まれているとはいえ、風が吹き付けて寒いので三方境へと先を急ぐ。
先ずは長い鎖を下って基部へと戻り、また登り返して三方境へと続く稜線へ出る。そこからまだ芽吹き前の木々が茂る尾根を5分も歩くと核心部の一つ『チムニー内20mの鎖』へ到着。
ちょうど風を遮る様な地形になっているのでチムニーを下る前に10分程休憩し、いよいよ核心部へ!
チムニー内は双方の壁が迫っているため幅が狭く、そのため高度感はあまり感じなかった。また反対側の壁も利用して足を突っ張り棒のように使えばスタンスの乏しいところも割りと簡単に通過できた。
そういえばルート上の岩場(鎖場)はフリクションが効いて割と登りやすいというか滑りにくいという印象を持った。
さて難所を過ぎれば、しばらくはまったりとした尾根歩き。
そして次の難所『赤岩のトラバース』に到着。そしてここでも難所通過前に休憩(笑)見晴らしの良い岩に腰を下ろし見上げた赤岩の大岩壁はかなり迫力があった。
そして絶壁に取り付けられたステップを踏みしめてトラバース……そして直後に鎖を使って岩登り!これでほぼ難所は通過済み。
その後は見晴らしの良い尾根から上信越道方面の景色を眺めたりしながら烏帽子岳を目指した。
烏帽子岳のトラバースは赤岳ほど危険な場所はなかったが、ふっかふかに積もった濡れ落ち葉が滑りやすかったり、またそれを踏み抜いてしまいそうなイヤらしい箇所があったりした。
そしてジメジメとした雰囲気の暗いトラバースを抜けると見晴らしの良い岩場に出た。どうやらここが『風穴尾根の頭』らしい。
風穴尾根の頭には休憩に良さそうな岩が2箇所。奥の岩は登りやすいが景色は手前の木々が邪魔をしてイマイチ……手前の岩はちょっと登りにくいが遮るものが何もなくて最高の展望!この頃になると、赤岩岳・烏帽子岳にかかっていたガスも取れて展望も良くなっていた。
しかしここでとうとうカメラが使い物にならなくなった。GW3日目の浅間山から調子がおかしいな〜とは思っていたのだがついに壊れたらしい。電源を入れるとブルブルと震えが止まらない……もちろんそのままシャッターを切ると酷い手ブレ状態wせっかくの景色が撮りたくて何度もチャレンジしたが直る気配もないので以後は携帯のカメラで頑張ることにした。
さて、その後は三方境まで下り、巡視道を通って国民宿舎まで戻る。風穴尾根の頭から三方境までは思ったよりも遠く、まだかまだかという気持ちで下っていった。
そして三方境で登山口から続いていた破線ルートはようやく終わり!此処から先は実線ルートなので一気に緊張から開放された。
とはいっても樹林帯の下り道は水平道のようで一向に標高を下げる気配はない。くねくねと山腹を巻くように歩く巡視路は思ったよりも長く永遠につづくような気がしていた。そうしてちょうど1時間歩いた所で、朝通った舗装された林道が目に飛び込んできた時にはようやく下山できたーと安堵した。
その後はタラタラと林道を歩き国民宿舎へ到着。この頃には湿り気たっぷりの不気味だった風もおさまり、すっかり青空が広がり5月らしい爽やかな風が吹いていた。それはまるで不安いっぱいだった裏妙義から開放された私の心境の変化を表しているかのようだった。
因みに今回の裏妙義は登山中だれ一人とも出会わなかった。(風穴の頭から眺めたとこ丁須の頭付近に人影を見たくらい)
GW最終日の朝早くから登る奇特な人は私達だけだったようだが、結果的に良かったと思う。
難所での渋滞は無かったし、何よりも後ろに人が待ってたりすると焦ってしまうタチなので、その点では安全第一に落ち着いて行動できたのが精神的に助かった。
さて国民宿舎に到着すると、日帰り入浴の誘惑にかられつつも少し休憩して10:00には出発。松井田妙義インターを目指した。
稜線上から見えた上信越道は渋滞もなく順調に流れていたがまだ間に合うだろうか……結果から言うと渋滞は殆ど無かった。このまま行くとお昼すぎには東京の自宅に着いてしまうので、もう少しGW気分を味わいたくて、甘楽PA・嵐山PA・三芳PAと寄り道しながら帰った。
特に三芳PAはPAとは思えないほどにショップが充実していてまるでSAのよう……軽食エリアをハシゴしたりしてそれなりに観光気分を味わいつつ帰路へ。
この日は太平洋側を中心に天気が悪かったようで、東京方面に近づくにつれて天気が悪くなり、終始どんよりした曇り空で時々雨粒が落ちてくる天気になった。
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