記録ID: 4592548
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ハイキング
近畿
高野山(町石道)
2022年08月15日(月) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,241m
- 下り
- 494m
コースタイム
天候 | 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(登山終了)南海バス (高野山)金堂前まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
町石道は高野山への表参道であり、よく整備されている。長い行程であるが、エスケープルートを使って途中下山することもできる。 |
写真
社殿の脇に、「百七十九町」の町石。一町はだいたい110メートル、ハードル競争の長さと私は覚えている。36町で1里すなわちほぼほぼ4km。江戸時代までは、距離の単位に36進法を採用していた。今日は、歩きながらその合理的理由も考えてみたりする。
展望台から。橋本市街と紀ノ川、和泉山脈が見渡せる。しかしここまでの道中、気温が朝から高いうえに直射日光が頭にもろに照り付けて、この辺でくたばりそうになってしまった。夏にこの道を行くことは、NGだったのか?
同じく町石道を登ろうとしておられた男女お二人がいて、意見を交わした。お二人は、矢立で終えて下山する予定だという。地図を見れば、なるほどこの町石道には、各地点に南海高野線の途中駅に降りるエスケープルートがあるようだ。私もこのときはあまりの暑さから、完走は無理っぽいからエスケープを考えていた。
展望台のあたりまでは、夏には厳しすぎる酷道であった。だがやがて木立の道となり、ほぼ平坦で涼しさを感じる道に変わった。試練の後に慈悲があったか、なんてことを感じながら六本杉峠。これならばきっと完走できるだろう、と気を取り直して進む。
1/3を歩いた百二十町の町石を見つけようとして歩いたが、見逃したのか欠落なのか、気づいたら百十八町の町石。だがむしろ、知らないうちに目標を越えていたことを発見したときのほうが、嬉しいものだ。
七十二町。72÷180=2/5で、あと5分の2の地点まで来た。36進法(というか12進法)の利点は、1/2と1/3と1/4がすべて下位の単位で整数で表わせるところにある。1/3終わった、2/3終わったのであと1/3だ、という感覚は、仕事の上では結構重要なはずである。
町石の横には文永年間の日付があり、確認できた寄進者の中には相模守の名があった(北條時宗か?)。鎌倉時代の寄進が、これら町石のオリジナルなのであろう。この町石などは、750年前のものにしてはほとんど摩滅していない。おそらく後世に建て直したものではないだろうか。
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
コンパス
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ヘッドライト
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感想
お盆の今日は、高野山の町石道を歩き通す計画を立てた。最初の展望台までの道は直射日光を遮る木陰もなく、暑すぎて20kmの踏破は無理かな、と思った。そこから先は木陰の道となり、標高を稼いだ午前の道は涼しくて慈悲の道であった。矢立峠から先の道は正午に入り標高が高くても暑さが応え、最後の試練とばかりに上り坂が体に応えた。苦しい後で楽となり、楽となった道であるがどこまでも続いて果てしがなく、楽観視した後に登り道の試練があって、きっと意図的に設計されている道なのであろう、というのが登山した感想。
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