寸又峡と蓬莱橋〔このはし渡るべからず〕
- GPS
- 03:57
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 715m
- 下り
- 744m
コースタイム
6:45 外森山山頂
7:13 天子香和屋
7:24 夢の吊り橋7:30
7:37 尾崎坂展望台7:49
7:56 飛竜橋
8:44 猿並橋・清流広場など8:58
9:23 駐車場
〜車で移動、途中で入浴〜
12:28 蓬莱橋
12:43 対岸
13:00 中条景昭の像
13:26 蓬莱橋駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
外森山ハイキングコース 普通の登山道といった感じ。迷うようなところはありません。 寸又峡プロムナードコース 舗装道路歩き。夢の吊り橋前後は階段のアップダウンあり。尾崎坂展望台奥の林道は立入禁止でした。 グリーンシャワーロード 未舗装の林道といった感じ。道幅広めで歩きやすい。 蓬莱橋周辺 蓬莱橋を渡った先では七福神巡りの散策路がある。その先の丘の上に中条景昭の像がある。 そこから茶畑を下ると島田大橋。 蓬莱橋・島田大橋とも、この日は暴風で飛ばされそうだった。大井川は風の通り道なのかどうかは不明だが強風に注意を。 |
写真
感想
梅雨時の山行はなかなか難しい。
今年は例年より雨が多いように思うのだが、こうも降ると山の地盤が緩んだりしてなかろうかと妙に神経質になる。
そんな天気予報と地盤を気にする私がそれでもハイキングに行きたい衝動を抑えられず、寸又峡にきた。
寸又峡を起点として登れる山が幾つかあり、「寸又三山」なるものがあることを出発直前で知り、地盤が心配だの言ってた割には登りたい気持ちにおさまりが着かない。中でも一番短時間で登れる沢口山に焦点を当てるが、どうもこの時期からヤマビルが厄介になる山らしい。
ヒル避けの準備として道すがら木酢液と空きスプレーボトルを購入し、前夜現地に向かった。
翌朝、青空を見上げこんないい天気の日にヒルにビビりながら歩くのが虚しくなり、あっさり登山をキャンセルし、寸又峡にある案内看板でみたハイキングコースを歩くことにした。3コースありうまくつなげて3っつとも歩けそうだ。
最初は外森山という小さなピークを目指すコース。整備された登山道、かといって普通に上り道なので散策程度の装備では歩きづらいので登山装備・服装で来た価値はあった。山頂の先にアカヤシオの群生地があったのだが時期はとうに過ぎ去り花を楽しむことは出来なかった。因みに4月初旬から中旬が見頃のようだ。
下山、というには短距離なのだがその道中には「落ちない大石」という岩が祀られている。受験生に縁起のいい岩のようだ。登山者にも縁起がいいように思ったが一般的ではないのでここは私だけの心のうちに閉まっておこう。
次はいよいよ「夢の吊橋」へむかうプロムナードコース。観光地として整備を進めているようでコースはしっかり舗装道歩きだ。
トンネルを抜け小高い場所からいよいよ峡谷が見下ろせる場所が近づくと思わず走り寄る私。エメラルドグリーンの川を見ると写真で見たのと同じだと心踊り、実際小躍りしてしまう。無邪気なおじさんだ。
数年前に新聞で「死ぬまでに一度は渡りたい世界の吊り橋」という見出しで紹介されたこの夢の吊橋。年齢のことは置いといていつ死ぬかもわからない人生でここに来ることが出来たのは感激だ、と吊り橋より見出しに釣られる私。
周りに人はおらず定員10名そこそこのこの橋を一人占め。真ん中に引かれた板2枚分の足場は端を渡るべからず、真ん中しか歩けない。渡った先に説明板があり、なんとこの橋の真ん中で若い女性が願えば恋が成就すると、そして上からこの橋とエメラルドグリーンの渓谷に願えば夢が叶えられるというではないか!思わず引き返して真ん中で夢を願いに戻ってみたがよく考えれば看板の情報と自分の行動にいくつがズレがあることを後々気づいた。無邪気なおじさんだ。
尾崎坂展望台で軽く食事をして飛龍橋経由で戻る。この橋からやはり寸又三山の前黒法師岳の登山口へ続く道がある。険しい道のりだと記載されてるので登山気分0の今日はチャレンジ精神がくすぐられることはなかった。
飛龍橋は舗装道路の橋なので端でも真ん中でも危ないことはなくそのままグリーンシャワーロードへ向かうべく来た道を戻った。
その途中で環境整備で清掃をされてる方にお会いし、山ビルのことを聞いてみた。するとその方も昨日掃除中にやられた
といって吸われた足を見せてくれた。改めて山へ入らず良かったと思い知った。
グリーンシャワーロードから猿並橋に来てみた。橋は夢の吊り橋同様幅が狭い。しかも困ったことに糞だらけ。名前が表す通り猿のものらしい糞が沢山なのだ。端でも真ん中でも歩きにくいブービートラップをかわして渡った先が寸又三山最後の朝日岳登山口。今日は三山とも登山口だけをコンプリートして登らずハイクだ。
グリーンシャワーロードの終盤、鹿二頭と遭遇。山の上へ逃げられたが途中で私の様子を伺っている。写真が撮りたかったので非暴力を表す両腕を上に上げた降参ポーズで近づいてみる。次第に暑さのせいで頭が変になり両腕をユラユラ降りながら体もユラユラしながら踊って見せたら鹿のやつらも興味津々の様子。すかさずシャッターを切ったが遠すぎていまひとつな写真となった。
途中で温泉に入り島田市にある蓬莱橋を見に行った。ここは世界一長い木造橋だそうでギネス認定もされている。
1キロ近い長い橋を渡るがなんだか暴風。呼吸をするのが苦しくなるほどに吹きすさぶ風。端を歩いたら大井川にまっ逆さまな懸念もありこの端渡るべからずで真ん中を踏ん張りながら対岸までたどり着く。
対岸では七福神巡りという石像巡りができ、抜けた先の丘にそれらを遥かにしのぐ高さの石像が。
中條景昭というなんでも明治時代に牧之原台地に茶畑の開墾を行った人物であり、今の茶処静岡の礎となった立派な人だそうだ。たしかにこの丘から眺める景色は広大な茶畑と遠くに駿河湾を目にすることのできる維新の風を感じるような場所。
そし蓬莱橋に戻るために帰りに渡った島田大橋。ここでは蓬莱橋の風をしのく烈風にあおられ欄干をつかまなければ千鳥足の様相。維新の風どころか私の威信を吹き飛ばすかの風だった。
今回はハイクの端々に橋が登場し、面倒ながらも端折ることなく書き連ねた感想。
中にははしたないと思われる踊り子風景なども発したりしてヤマレコユーザーには箸にも棒にもかからない内容ではなかったかと思われる。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ようこそ静岡へ。
とは言っても全然地元でも無いですけどね。
あと寸又峡は温泉が素晴らしいですよ。
「日本一清楚な温泉保養地」がコンセプトですが山ヒルは全然清楚ではないのでこの一帯の山域に踏み入るのは少々勇気がいりますよね。あと南アルプス深南部という響きが心細くなります
蓬莱橋も行った事あります!本当長いですよね。
自分の地元にも蓬莱橋というのがあるのですがこちらの長さはメスナーとジョニー位の差があります。
また静岡へおいで下さい。
くれぐれもジョニーの蓬莱橋は渡るべからずです。
Johnnnyさん、こんばんは。
寸又峡はいいとこでした。温泉は美人の湯でしたっけ?町営の浴場があるんですよね?この日は私の車ともう一台しか止まっておらず、なかなか気が引けてしまい、入らずじまいでした。
山ビル対策にヒル下りのジョニーを買う暇がなかったので慌てて木酢液を買って行きました。でも完全防備ではないのでやはり山に立ち入ることがためらわれ、峡谷ハイキングと相成りました。
深南部というんですね。山深い地域で心細くなるのもよくわかります。
蓬莱橋はたまたま出発前にネットで知りまして行ってみたらこれまた良かったです。夢の吊り橋といい、今回は人工物の凄さを知る旅でいつもとまたひと味違ったハイキングができて、視野が広がり満足してます。
Johnnnyさんの文章の端々から郷土愛が伝わってきます。いいところですね、静岡。
是非その愛に溢れる言葉を大事にして、どこのおじさんに感化されたのか、オヤジギャグを散りばめたりするのは程々に( ´,_ゝ`)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する