熊野古道：大辺路（和深〜新田平見道、富山平見道、飛渡谷道〜串本）【紀南、和歌山県】
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体力度について
- GPS
- 05:48
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 390m
- 下り
- 375m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 6:50
�ゞ�本；橋杭園地駐車場〜串本駅
橋杭園地駐車場 723 ―コンビニ 732/738 ―串本駅 745
�∀多識悄楚慧鎚晋�、富山平見、飛渡谷平見〜串本駅
和深駅 817 ― 国道42号 821 ― 旧道へ 823 ― 街中道へ 827 ― 街中道出口 830 ― 東平見大師堂 833 ― JR線と国道下を続けてくぐる 839 ― 国道42号横断 841 ― 新田平見道入口 846/849 ― 新田平見道出口 856 ― 国道42号へ 857 ― 安指の街へ 859 ― 階段下の舗装道へ 904 ― 国道42号へ 909 ― 田子駅 916 ― 国道42号から富山平見道へ 928 ― 富山平見道入口 931/939 ― 舗装路へ 945 ― JR線路脇を下降 953 ― 線路下をくぐる 955 ― 国道42号へ 958 ― 江田 1012/浦氏屋敷跡往復/1018 ― 田並Aコープ 1041/1047 ― 国道42号から飛渡谷道へ 1048 ― コンクリート坂道へ 1052 ― 舗装路へ 1055 ― 飛渡谷道入口 1056/1102 ― 舗装路横断 1110 ― 在田・田並境界石柱 1114 ― 展望所 1130 ― 戎の祠 1135 ― 休憩 1137/1147 ― 有田川の橋 1149 ― 逢坂山隧道入口を左折 1156 ― 北向地蔵 1158 ― 国道42号へ 1201 ― 串本海中公園 1205 ― 高濱隧道 1210 ― 東雨 1217/海門庵往復/1225 ― 高富川 1235 ― 二色川 1239 ― 国道42号へ 1243 ― 国道42号袋港（田原方面からの道と合流）1248 ― 昼食休憩 1256/1308 ― 国道42号から串本市街へ 1314 ― 潮岬方面トレースと分離 1315 ― 串本小学校角 1318 ― 無量寺 1319 ― 串本駅 1328
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橋杭岩 1359 ― 橋杭園地駐車場 1413
● 行動時間 ��0:22＋��5:11＋��0:14＝5:47
| 天候 | 快晴、晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス 自家用車
（和歌山市内＝串本；橋杭園地駐車場） 橋杭園地駐車場―串本駅 （串本駅＝＜JR紀勢本線＞＝和深駅） 和深駅―新田平見道、富山平見道、飛渡谷道―串本駅 （串本駅＝＜串本町コミュニティバス上田原線＞＝橋杭岩） 橋杭岩―橋杭園地駐車場 （串本；橋杭園地駐車場＝和歌山市内） ●登山口へのアクセス ○串本駅 ・JR紀勢本線で行く。特急「くろしお」が一日5、6往復。和歌山・紀伊田辺方面の普通列車は8往復 ・付近に長時間駐めることのできる駐車場はないようだ。やむなく駅から徒歩15分程度かかる今回の駐車場を利用した ・橋杭園地駐車場は、国道42号に面しているが、側道から出入りする。駐車無料。複数の駐車箇所があるため収容台数は不詳ながら100台程度は駐められそうだ ○和深駅 ・JR紀勢本線の駅。普通列車が停車する ・上下線ホームへの入口が異なる。串本、新宮方面行きのホーム前が元々の駅舎跡であり駅前が広い。紀伊田辺、和歌山方面ホームは一般道で線路下をくぐって反対側から階段を上がる （いずれの記述も2022.9現在） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○新田平見道、富山平見道 ・飛渡谷道とともに世界遺産に追加指定された区間。いずれも短いものではあるが、往事の石畳を残しており、かつての参詣道を偲ばせる ・前後は国道42号、街中の細い舗装路を行くことになるが、その部分には標示が多数あるので、街中を複雑に進む場合も含めてしっかりと見極めて進むことができた ○飛渡谷道 ・前2区間と同様に世界遺産に追加指定された。前2区間よりも長さはあるものの、見どころとなる石畳の規模は小さい。核心部の石畳の前後は木段整備が最近されたようだが、腐葉土の柔らかさもあり歩きにくさもある。前2区間よりもまだ整備が追いついていない感がある ・展望台への寄り道があるが、有田の港越しに潮岬、右には太平洋が広がっている ○有田〜串本 ・この間に限らず全般に国道歩きが多いのだが、有田から串本にかけてはずっと舗装道歩きとなる。日陰も少ない。それもあるため、あまり暑い季節に歩くことは勧められない （いずれの記述も2022.9現在） |
| その他周辺情報 | ●買う、食べる ・区間内では、田並にAコープ、有田駅〜串本駅間の高富にコンビニ、串本付近にはコンビニやスーパーマーケットがある ・飲食店としては、田子駅〜田並駅間の江田にお寿司屋さんがある。昼時に通る場合には利用できる。 ●日帰り温泉 ・見老津から江住に向かうと「望海の湯」がある。ほかにも日置川にはスパがある。また言わずと知れた温泉地白浜も近い （2022.9現在） |
写真
【橋杭園地駐車場にて】
【串本駅にて】
【和深駅にて】
【和深駅〜新田平見道入口】
【和深駅〜新田平見道入口】
【和深駅〜新田平見道入口】
【和深駅〜新田平見道入口】
【和深駅〜新田平見道入口】
【和深駅〜新田平見道入口】
【和深駅〜新田平見道入口】
【和深駅〜新田平見道入口】
【和深駅〜新田平見道入口】
【新田平見道入口にて】
【新田平見道入口〜安指バス停】
【新田平見道入口〜安指バス停】
【新田平見道入口〜安指バス停】
【新田平見道入口〜安指バス停】
【新田平見道入口〜安指バス停】
【新田平見道入口〜安指バス停】
【新田平見道入口〜安指バス停】
【新田平見道入口〜安指バス停】
【新田平見道入口〜安指バス停】
国道を歩いていきます。オーバーの道路があり、その先に田子駅への案内標示が現れます。ちなみに和歌山県の誘導では、これより手前で右に逸れてオーバーの道路経由で行くのが正当のようです【安指バス停〜富山平見道入口】
【安指バス停〜富山平見道入口】
【安指バス停〜富山平見道入口】
【安指バス停〜富山平見道入口】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
潮岬のほうが見えているようです
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【富山平見道入口〜田並Aコープ】
【田並Aコープにて】
【田並Aコープ〜飛渡谷道入口】
【田並Aコープ〜飛渡谷道入口】
【田並Aコープ〜飛渡谷道入口】
【田並Aコープ〜飛渡谷道入口】
【田並Aコープ〜飛渡谷道入口】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【飛渡谷道入口〜有田川の橋】
【有田川の橋にて】
【有田川の橋〜串本海中公園】
【串本海中公園にて】
対岸に、これから通る高濱隧道の辺りが見えます。穴の入口っぽいものは、旧道の素掘りトンネルの口ですが、ここから見ても抜けていないように見えます。なお、その下部には古の大辺路の通り穴もあるはずです【串本海中公園にて】
1
【串本海中公園にて】
高濱隧道まで来ました。右の海沿いを行けば旧道があるのですが、夏場の藪ではチャレンジできないことが判り、諦め【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
現国道のトンネルを抜けます。今日の区間には複数のトンネルがありますが、大辺路歩きで通るのは、これが唯一です【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
国道に戻り高富川を渡り、また側道へ。次はこの二色川
【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
【串本海中公園〜袋港】
以前、紀伊田原駅から歩いた時は、鬮野川に沿って歩いて来てここに出てきました（写真左手より出てきた）ついに、トレースが一本になりました
【袋港にて】
ついに、トレースが一本になりました
【袋港にて】
相変わらず拡幅工事中の狭い歩道を進みます
【袋港〜串本駅】
【袋港〜串本駅】
無量寺前を通過。前回訪問しました。長沢芦雪の洒脱な襖絵や応挙の作品などを鑑賞できます。所要1時間ですが、宝蔵館を含めてぜひお立ち寄りをお勧めします
【袋港〜串本駅】
前回訪問しました。長沢芦雪の洒脱な襖絵や応挙の作品などを鑑賞できます。所要1時間ですが、宝蔵館を含めてぜひお立ち寄りをお勧めします
【袋港〜串本駅】
感想
大辺路のうち紀南の残り区間へ。残り区間を短くするために、前回見老津駅から和深駅までのショートウォークを挟んだことで、残るは串本〜和深間となった。天気予報も終日曇りで、夏場の低地歩きにはもってこいだ。
そう思って早朝和歌山を出発。ところが、串本まで来ると雲一つない快晴だ。通例天気予報がいいほうに外れることは歓迎するところだが、今日ばかりは苦々しい。歩くにあたっては、熱中症にならないように注意しなければ。
晴れ渡る和深で下車。ホームから和深海岸が望める絶景駅のひとつ。鑑賞ののち出発。
前回の全く逆に線路下をくぐり、そこから新たなルートへ。新田平見を目指し、まずは国道へ。国道からすぐに旧道へと進み、それを上っていくと東平見の集落がある。集落内を貫通する細道へと進み、抜けたところから東平見大師堂へと旧道を戻る。この旧道は串本町のコミュニティバスも通るようだが、道幅はバスを想起させるレベルではない。そもそも和深隧道貫通前、おそらく国道42号がまだ県道だった時代にはこの道が唯一の幹線道だったはずだが、ずいぶん頼りない道筋だったようだ。
その旧道を外れ、地の細道でショートカットするように進み、再び旧道で国道下を二度くぐり国道へ。すぐに国道を横断し、新田平見の集落を抜けて行くと世界遺産区間へ。確かにそこだけは未舗装の道が残っている。おそらく集落にとっては、舗装路経由で国道に出ることができるのでこちらの道はあるときから使われることもなく温存されたということなのであろうか。進んでいくと、これまであまり見かけない、後世の手入れが少なそうな石畳が現れた。
抜けて国道を少々歩き安指の集落へ。集落のあるところでは、そちらを歩くことになるのでありがたい。国道を走り抜けるクルマの脇を行くのはあまり気分のいいものではない。
集落を抜け最後は階段道でJRの線路めがけて下りると舗装路に出た。それを伝って国道へ。安指を過ぎると、田子駅へ。この辺りでは数少ない単線の駅だ。紀勢本線は列車本数こそ少ないが、駅と駅の間の距離が長いため殆どの駅で列車の行き違いができるようになっている。そんな中で田子駅にはそれがない。
ホーム一本のシンプルな駅を過ぎ、また国道へと戻る。しばらく進んで地味山平見道方面へと左折。JRの線路をくぐったところに世界遺産への入口があった。
入口でスタンプ押印がてら暫し休憩。ちょうど特急くろしおが通過していく。いつものように列車を撮影したいところだが、ここでは目の前の藪の中を列車が過ぎ去るシルエットを追うだけだ。
ここは入口からすぐに石畳が始まる。しかも先ほどよりも急な階段状になっており、次々に現れる。保存状態もここは良さそうだ。
石段のあとは低層灌木の林の細道、そして線路際から湿原へと下りていくダイナミックな道取りで国道へ復帰。途中湿原の中に下りていくように進むことになるなど、他にはない道取りが目立つ。
しばらくは国道を進み田並へ。途中には浦氏屋敷跡など旧跡があるのだが、どうやら自動車道工事に阻まれているようだった。
田並のAコープはかねて存在を意識していたもので、そこへ入って休憩がてらに飲料を調達。と思ったら、空調不調のようで、店内が生暖かいだけならばともかくも、飲料も冷えていない状態。当てが外れてしまった。
店を出てすぐ先の押しボタン信号を渡ると飛渡谷道へ。真新しい「熊野古道」標示が曲がり角ごとに導いてくれて、集落奥のコンクリート坂道へと進む。コンクリート舗装の急坂は、雨あとの今日のような碑には滑りやすい。手すりや段切りがあったりもするが、何度か滑り転びそうになった。
上りきると舗装路に戻る。舗装路をしばらく進むと、ようやく飛渡谷道の入口。この漢字で“とびやたに”というのも難読だ。急坂を下りて進むと石畳。ただしここは全区間の長さの割には残存する石畳の区間が短いように思う。
その後も細い山道を進み、指示に従い脇道へと進むと展望台へ。新宮で見た鯨山見のように太平洋の眺望が得られる。加えて有田の港が見下ろせる。その港越しには潮岬の平べったい塊も見ることができる。
展望台から引き返し、有田へと下降。下りきり国道を暫く進んで有田川を迂回気味に渡る手前角で休憩。自動車道工事に従事する建設会社現場事務所が置いてくれている休憩所だ。ご自由にとあるので一休みさせてもらった。今日のような天気の下では、陰のある場所が何よりもありがたい。
「有田川」を名乗る川は、和歌山県ではより大きな有田川が紀中にあり、文字通りの“有田川町”もある。ただしそちらは“ありだ”と濁るのに対し、こちら串本町の有田は“ありた”と呼ぶようだ。あちらは大河だが、こちらは小河川に過ぎない。
有田集落を過ぎ、逢坂山トンネルに入らんばかりに迫っていく。入口手前で左手へと逸れていく。その辺りにあったはずの「いせみち道標」は見逃してしまった。
大きく切りかけた峠を越え、トンネルの反対側へ。下りていくと串本海中公園。海中公園自体は割愛するが、入口付近からこの先を遠望する。湾の反対側にトンネルの口が見えている。本日通過する唯一のトンネル高濱隧道の旧道トンネルだ。しかも見るからにトンネルが閉塞していることが判る。
別の記事に詳しいのでここでは略記に止めるが、原告道の高濱隧道の海側には旧道のトンネルがあり、しかもその下部には、大辺路の素掘りの穴（通称、通り穴）も存在しているのだ。残念ながら、旧道や通り穴は、2015年の上部斜面の崩落が起因となって閉塞してしまったようだが、入口自体は今でも見ることができる。
高濱隧道まで来て旧道側へと向かおうとしたが、夏場の雑草の中では容易に近づけないようだ。早々に退却し、先へ。トンネルを抜けて東側から見ると、崩落した斜面や旧道トンネルを塞いでいると思われる大岩の背面が見えていた。
湾を一巡りし、古座川町へと続く国道311号との交差点「高富」へ。その先で短く旧道へと進み二色川を渡る。久々に紀勢線が寄りついてくるがほんの一瞬ののちには離れて行ってしまう。こちらはトンネルもなく山を巻き、向かい袋のバス停の先で、袋の湾口へ。ここは、以前紀伊田原〜歩いてきたときに顔を出した所だ。つまりは、新宮から歩いてきたトレースと紀伊富田からのトレースがここで一本になったと言うことだ。
日陰でお昼を食べ、国道沿いをヨレヨレと歩きながら串本の街中へ。前回立ち寄った無量寺の前を過ぎ、閑かな街中を進んで串本駅へ。
最後はコミュニティバスで橋杭岩まで行き、歩いて園地駐車場へと戻った。
これで前回の中辺路に続き、大辺路の押印帳も完成した。コースとしてはまだ紀伊富田〜田辺の鬪雞神社間が残っているが、神社に先に行った関係で押印は揃ってしまった。
大辺路はまだ未解明の部分が多く、一般向けには紹介されていない部分が多いと聞く。仮にそれらをすべて歩けば、ずいぶん険しいルートになってしまうことであろう。国道歩きばかりでつまらないなんて言ってはいられない道なのだ。また機会があれば、そういった“本当の大辺路”を少しでも歩いてみたいものだ。
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