天上山 念仏谷川右谷〜左谷
- GPS
- 06:30
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 704m
- 下り
- 676m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:30
天候 | 晴れ時々くもり。前日までの雨で水量多め。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
念仏谷右谷沿いの登山道は、木馬道名残の石垣が残っている部分もあるが、ほぼ消滅している。尾根筋も藪が酷く、従って、遡行後に駐車地に戻るルートは考える必要がある。今回は右谷の堰堤手前から南の尾根に上がったが、失敗だった。堰堤を越えて林道天上滝谷線に上がれば、楽だったかも知れない。そのまま辿れば湯来松原に下ることもできる。 |
その他周辺情報 | 国道433号線沿いに湯の山温泉 |
写真
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
コンパス
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
ロープ
ヘルメット
カラビナ
スリング
エイト環
渓流シューズ
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感想
念仏谷(ねぶだに)川は天上山の東山麓を源とし、安芸太田町坪野付近で太田川にそそいでおり、広島市佐伯区湯来との境界になっている。天上山は奥深い山だが、今は林道天上滝谷線が稜線を横切ってしまった。1980年刊の「リュックかついで 広島の山歩き」の天上山のガイドでは、念仏谷から天上山への登山道はほぼ消滅しているとある。また、広島山稜会誌「峠」創立35周年特集号の昭和58年(1983年)の記録では、念仏谷の下流部における核心部には、断崖に囲まれて落差20メートルの滝を初めとして、大きい滝が3つある。地元の人は一番目のそれを「リュウズ」と呼ぶが、他の呼称はないと言う。との記述がある。右谷では2番目の滝が迫力があるが、中流部には地図にない堰堤があり、そこで遡行を打ち切り、南側斜面の酷い藪を漕いで中間尾根にあがり、左谷を下降した。できれば、根武谷山689mに登頂したかったが、尾根の藪が酷くて断念した。左谷は1/2.5万図では最下部の合流点付近が等高線が詰まっているものの、上部はそれほどでもないと思っていたのだが、降りてびっくり、大滝4つを含む滝場が続くトンデモ谷であった。右谷、左谷とも緩傾斜部での流倒木が煩わしいのが残念であるが、滝の遡下行は、かなり悪く、特に左谷の遡行価値は高いと思われる。ただし、登山道がないので下降路をどう取るかが問題になる。谷をくだる場合は懸垂が必要になるだろう。右谷は堰堤上部は確認していないが、地図上では谷が広がり傾斜も緩くなっていることから悪場はないと思われ(「峠」の記録にもそのように書かれている)、詰めれば稜線の根武谷山林道から天上滝谷線に出る。
(追記)念仏谷では、広島県の準絶滅危惧種であるクラガリシダ(着生)の自生*が確認されている。
*https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/45549.pdf
根武谷山は国有林であり、植林内の道はその作業道だったようで、中間尾根の手前で終わっている**。また、右谷上部には平成30年〜令和5年伐採計画***があるようだ。
**https://www.rinya.maff.go.jp/kinki/keikaku/shinrin_keikaku/system_summary/hirosima/pdf_zumenn/ohtagawa12-3.pdf
***https://www.rinya.maff.go.jp/kinki/keikaku/shinrin_keikaku/planning_point/attach/pdf/31-5-4.pdf
芸藩通志の佐伯郡下村の絵図****には、念仏谷の名前はない(上殿河内村図に根武谷とある)が、根深山を源とする谷の左谷および右谷に大滝の絵が描かれている。
****https://livedoor.blogimg.jp/tombosou/imgs/f/0/f0c62ef9.jpg
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