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Yamareco

記録ID: 4649011
全員に公開
沢登り
中国山地西部

天上山 念仏谷川右谷〜左谷

2022年09月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:30
距離
5.5km
登り
704m
下り
676m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:30
休憩
0:00
合計
6:30
9:14
146
念仏谷橋
11:40
11:40
95
右谷第一堰堤
13:15
13:15
15
中間尾根
13:30
13:30
134
左谷本流
15:44
念仏谷橋
天候 晴れ時々くもり。前日までの雨で水量多め。
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
湯来方面からだと国道433号線を大前橋手前で左折し、太田川右岸沿いの一車線の県道に入り、念仏谷橋手前の路肩に駐車(2台)。念仏谷橋の北詰を西に入るとヤマメ釣り場と民家が数軒あり、その間を登っていくと谷沿いの道があり、右谷にかかる橋を渡ってから入渓。なお、県道は念仏谷橋より北は落石の注意警告あり。
コース状況/
危険箇所等
念仏谷右谷沿いの登山道は、木馬道名残の石垣が残っている部分もあるが、ほぼ消滅している。尾根筋も藪が酷く、従って、遡行後に駐車地に戻るルートは考える必要がある。今回は右谷の堰堤手前から南の尾根に上がったが、失敗だった。堰堤を越えて林道天上滝谷線に上がれば、楽だったかも知れない。そのまま辿れば湯来松原に下ることもできる。
その他周辺情報 国道433号線沿いに湯の山温泉
両岸立つが、倒木が煩わしい。
2022年09月04日 09:46撮影 by  503SH, SHARP
9/4 9:46
両岸立つが、倒木が煩わしい。
2条5mは左から巻いた。
2022年09月04日 10:14撮影 by  503SH, SHARP
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9/4 10:14
2条5mは左から巻いた。
渓畔林と植林の向こうに高い岩壁が見える。右岸に木馬道名残の石垣が残っている。
2022年09月04日 10:30撮影 by  503SH, SHARP
9/4 10:30
渓畔林と植林の向こうに高い岩壁が見える。右岸に木馬道名残の石垣が残っている。
右谷核心部「リュウズ」20mと手前の3m。
2022年09月04日 10:36撮影 by  503SH, SHARP
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9/4 10:36
右谷核心部「リュウズ」20mと手前の3m。
「リュウズ」20mは右岸に巻き道がある。
2022年09月04日 10:34撮影 by  503SH, SHARP
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「リュウズ」20mは右岸に巻き道がある。
長い淵の奥に3m。淵の右側を胸までつかってへつり、滝の右を登る。
2022年09月04日 10:43撮影 by  503SH, SHARP
9/4 10:43
長い淵の奥に3m。淵の右側を胸までつかってへつり、滝の右を登る。
Y字状3m。直登。
2022年09月04日 10:48撮影 by  503SH, SHARP
9/4 10:48
Y字状3m。直登。
5mチョックストンの奥には、ゴルジュを割る20m。チョックストンは左から、20mは下段まで登り、そこから灌木交じりの右壁に取り付き小さく巻くと、落ち口に出る。
2022年09月04日 10:52撮影 by  503SH, SHARP
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9/4 10:52
5mチョックストンの奥には、ゴルジュを割る20m。チョックストンは左から、20mは下段まで登り、そこから灌木交じりの右壁に取り付き小さく巻くと、落ち口に出る。
20m滝の高巻き途中から、落ち口上部ゴルジュ内の連瀑帯を俯瞰する。
2022年09月04日 11:19撮影 by  503SH, SHARP
9/4 11:19
20m滝の高巻き途中から、落ち口上部ゴルジュ内の連瀑帯を俯瞰する。
20m滝上部ゴルジュ内5m。淵に入り、右側を直登。
2022年09月04日 11:23撮影 by  503SH, SHARP
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9/4 11:23
20m滝上部ゴルジュ内5m。淵に入り、右側を直登。
2段5mと8m。5mは右から、8mは右岸の岩場を直登。
2022年09月04日 11:30撮影 by  503SH, SHARP
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9/4 11:30
2段5mと8m。5mは右から、8mは右岸の岩場を直登。
左に滝で落ち込む枝沢を分け、本流は右に曲がる。
2022年09月04日 11:34撮影 by  503SH, SHARP
9/4 11:34
左に滝で落ち込む枝沢を分け、本流は右に曲がる。
3m、2m連瀑。
2022年09月04日 11:37撮影 by  503SH, SHARP
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3m、2m連瀑。
ゴルジュ内に3m、5m。その奥に地図に無い第一堰堤。5mが越えられそうにないので、3mの上から南側の斜面に取り付き、根武谷山方面をめざす。
2022年09月04日 11:40撮影 by  503SH, SHARP
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9/4 11:40
ゴルジュ内に3m、5m。その奥に地図に無い第一堰堤。5mが越えられそうにないので、3mの上から南側の斜面に取り付き、根武谷山方面をめざす。
斜面の途中にはイワカガミの群落があった。
2022年09月04日 12:12撮影 by  503SH, SHARP
9/4 12:12
斜面の途中にはイワカガミの群落があった。
途中の岩場より北側を望む。このルートを取ったのは失敗だった。尾根に出ても藪が酷くて進まず、途中から尾根を巻く植林内の赤テープを見つけたので、トラバースして南に向かうが最後は見失い、再び藪漕ぎで左谷との中間尾根に出た。
2022年09月04日 12:31撮影 by  503SH, SHARP
9/4 12:31
途中の岩場より北側を望む。このルートを取ったのは失敗だった。尾根に出ても藪が酷くて進まず、途中から尾根を巻く植林内の赤テープを見つけたので、トラバースして南に向かうが最後は見失い、再び藪漕ぎで左谷との中間尾根に出た。
左谷本流に降りると、いきなり30m。懸垂20mで中段まで降りる。
2022年09月04日 13:42撮影 by  503SH, SHARP
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9/4 13:42
左谷本流に降りると、いきなり30m。懸垂20mで中段まで降りる。
下段上より中段・上段を見る。
2022年09月04日 13:43撮影 by  503SH, SHARP
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下段上より中段・上段を見る。
下段7mは、枝沢側からクライムダウン。
2022年09月04日 13:47撮影 by  503SH, SHARP
9/4 13:47
下段7mは、枝沢側からクライムダウン。
下部はゴルジュとなり、3mは右岸から降りる。
2022年09月04日 13:49撮影 by  503SH, SHARP
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下部はゴルジュとなり、3mは右岸から降りる。
ゴルジュが続く。いずれもクライムダウンしたが、滑って胸まで浸かってしまった。
2022年09月04日 13:52撮影 by  503SH, SHARP
9/4 13:52
ゴルジュが続く。いずれもクライムダウンしたが、滑って胸まで浸かってしまった。
最後の5mは右岸より巻いておりた。
2022年09月04日 13:58撮影 by  503SH, SHARP
9/4 13:58
最後の5mは右岸より巻いておりた。
すばらしいナメの斜滝5m。
2022年09月04日 14:09撮影 by  503SH, SHARP
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すばらしいナメの斜滝5m。
えっ、また大滝17m。右岸より小さく悪い巻きで降りる。水量が多く2条になっている。
2022年09月04日 14:22撮影 by  503SH, SHARP
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えっ、また大滝17m。右岸より小さく悪い巻きで降りる。水量が多く2条になっている。
大滝下部ゴルジュの3mは右岸より。
2022年09月04日 14:24撮影 by  503SH, SHARP
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大滝下部ゴルジュの3mは右岸より。
美しいゴルジュ内連瀑。
2022年09月04日 14:26撮影 by  503SH, SHARP
9/4 14:26
美しいゴルジュ内連瀑。
連瀑を全て足すと40mの落差はある。
2022年09月04日 14:28撮影 by  503SH, SHARP
9/4 14:28
連瀑を全て足すと40mの落差はある。
7m。右岸巻き降り。
2022年09月04日 14:31撮影 by  503SH, SHARP
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7m。右岸巻き降り。
4m。多分右岸巻き降り。
2022年09月04日 14:33撮影 by  503SH, SHARP
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4m。多分右岸巻き降り。
格好良い15m。右岸の木を支点に使って懸垂下降した。
2022年09月04日 14:49撮影 by  503SH, SHARP
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格好良い15m。右岸の木を支点に使って懸垂下降した。
下部は、またゴルジュとなる。
2022年09月04日 14:56撮影 by  503SH, SHARP
9/4 14:56
下部は、またゴルジュとなる。
斜滝20mは、クライムダウンできた。
2022年09月04日 15:00撮影 by  503SH, SHARP
9/4 15:00
斜滝20mは、クライムダウンできた。
曲がり落ちる3段15m。
2022年09月04日 15:03撮影 by  503SH, SHARP
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曲がり落ちる3段15m。
最後に迫力ある30m大滝。右岸より悪い巻き降り。
2022年09月04日 15:10撮影 by  503SH, SHARP
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最後に迫力ある30m大滝。右岸より悪い巻き降り。
大滝下の2段10m。クライムダウンできた。
2022年09月04日 15:14撮影 by  503SH, SHARP
9/4 15:14
大滝下の2段10m。クライムダウンできた。
倒木下の2mで、左谷は終わり、左岸をたどると右谷にかかる橋に戻る。
2022年09月04日 15:20撮影 by  503SH, SHARP
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9/4 15:20
倒木下の2mで、左谷は終わり、左岸をたどると右谷にかかる橋に戻る。

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 コンパス 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ ロープ ヘルメット カラビナ スリング エイト環 渓流シューズ

感想

念仏谷(ねぶだに)川は天上山の東山麓を源とし、安芸太田町坪野付近で太田川にそそいでおり、広島市佐伯区湯来との境界になっている。天上山は奥深い山だが、今は林道天上滝谷線が稜線を横切ってしまった。1980年刊の「リュックかついで 広島の山歩き」の天上山のガイドでは、念仏谷から天上山への登山道はほぼ消滅しているとある。また、広島山稜会誌「峠」創立35周年特集号の昭和58年(1983年)の記録では、念仏谷の下流部における核心部には、断崖に囲まれて落差20メートルの滝を初めとして、大きい滝が3つある。地元の人は一番目のそれを「リュウズ」と呼ぶが、他の呼称はないと言う。との記述がある。右谷では2番目の滝が迫力があるが、中流部には地図にない堰堤があり、そこで遡行を打ち切り、南側斜面の酷い藪を漕いで中間尾根にあがり、左谷を下降した。できれば、根武谷山689mに登頂したかったが、尾根の藪が酷くて断念した。左谷は1/2.5万図では最下部の合流点付近が等高線が詰まっているものの、上部はそれほどでもないと思っていたのだが、降りてびっくり、大滝4つを含む滝場が続くトンデモ谷であった。右谷、左谷とも緩傾斜部での流倒木が煩わしいのが残念であるが、滝の遡下行は、かなり悪く、特に左谷の遡行価値は高いと思われる。ただし、登山道がないので下降路をどう取るかが問題になる。谷をくだる場合は懸垂が必要になるだろう。右谷は堰堤上部は確認していないが、地図上では谷が広がり傾斜も緩くなっていることから悪場はないと思われ(「峠」の記録にもそのように書かれている)、詰めれば稜線の根武谷山林道から天上滝谷線に出る。
(追記)念仏谷では、広島県の準絶滅危惧種であるクラガリシダ(着生)の自生*が確認されている。
*https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/45549.pdf
根武谷山は国有林であり、植林内の道はその作業道だったようで、中間尾根の手前で終わっている**。また、右谷上部には平成30年〜令和5年伐採計画***があるようだ。
**https://www.rinya.maff.go.jp/kinki/keikaku/shinrin_keikaku/system_summary/hirosima/pdf_zumenn/ohtagawa12-3.pdf
***https://www.rinya.maff.go.jp/kinki/keikaku/shinrin_keikaku/planning_point/attach/pdf/31-5-4.pdf
芸藩通志の佐伯郡下村の絵図****には、念仏谷の名前はない(上殿河内村図に根武谷とある)が、根深山を源とする谷の左谷および右谷に大滝の絵が描かれている。
****https://livedoor.blogimg.jp/tombosou/imgs/f/0/f0c62ef9.jpg

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