吾妻連峰 大倉川 巨岩と大滝の沢
- GPS
- 80:00
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,532m
- 下り
- 1,579m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:55
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:30
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:10
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:15
天候 | 1日目 くもり 2日目 くもり 3日目 晴れのちガス、晴れ 強風 4日目 ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
電車 郡山駅〜猪苗代駅 タクシー 猪苗代駅〜大倉川林道途中まで(約6600円) 路線バス 花月ハイランドホテル〜福島駅(860円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
〇大倉川林道の状態が非常に悪い。 〇巨岩帯が延々と続く。 〇謎のテープが沢の随所に付けられていた。 |
その他周辺情報 | 高湯温泉 花月ハイランドホテル 平日800円 シャンプー、石けん、ドライヤーあり 内湯、露天風呂あり。 |
写真
感想
2010年に一度遡行しており、今回が2回目となる。アプローチが山越えしなくて済み、比較的楽に沢に入ることが出来る。
今シーズン悪天候や都合がつかず、本格的な沢登りがこれが最初だ。
大倉川林道が悪路でタクシーが、スタックする事態になり、試行錯誤の末、脱出するのに1時間ほど掛かってしまい。テンション下げ下げになった。
もっと手前で、降ろしてもらえば良かったと反省。
1日目
入渓点〜1100mテン場
気を取り直して、入渓点を目指す。前日の雨のせいか10〜15cm増水しており、やや茶色い水で、渡渉するのも気を使い体力が削られてくる。次第に巨岩が多くなると遡行速度はぐんと落ちる。
中吾妻山の「日向岩」に続くガレ沢の対岸に良さげなテン場があったので、もう少し先に進みたかったが疲れたのでそこに泊まることにした。
ちょうど対岸から、小沢が滝状に流れており、本流の水は飲まなくて済んだ。自然の恵みにも何とか恵まれた。夕食は焼肉と枝豆、ご飯。
2日目
テン場〜大滝
朝食は昨夜の焼肉の残り。ご飯、味噌汁。
大滝まで、これまで以上に巨岩が続く。越えられず、右往左往したり時間かかる。自然の恵みはいないようだ。
大きな滝壺をもった大滝が姿を現した。直登は無理で右岸から高巻く。途中、モコモコさんにお助け紐を出したり、ルートに色々と厳しい注文を受けながら、急な斜面を登り支尾根に乗った。少しトラバースし下降点を探して行ったり来たりした。
ルンゼに行き先を阻まれた所でトラバースを止めて、ロープを出して急斜面を懸垂下降点まで降りた。
30mロープで少し心配だったが、何とか下までロープが届いた。垂直の岩場を懸垂下降した。
巻き始めから降り着くまで1時間30分ほど掛かってしまった。
大滝〜小滝
ゴルジュ状になり、滑状の滝が数個続く。全て深い釜を持つ滝でへつって取り付いて快適に登ることが出来た。一カ所泳いで突破するのに滝も出てきた。寒い時期は辛くなるだろうが、今日は寒くないので楽しい連瀑帯が続いた。
ゴルジュを過ぎると、小滝まではこれまで以上にうんざりするほどの巨岩帯が続き大滝までの巨岩帯からの疲労も蓄積されてつらい遡行になった。
ようやく小滝がデーンと現れた。落差約60mの迫力はすごい。2010年には修行と称して、泳いで取り付き滝に打たれた。
あの時は若かったなとしみじみ思いに更けた。ちなみにモコモコさんは、「私はここでいい」と高巻くポイントで待機。一人で見学した。
小滝の巻きは少し戻って尾根を取り付く。
しばらく強引に登るとピンクテープが右に見えた。少しトラバースして、あとは適宜現れるピンクテープなどの目印を辿って登山道へ抜けることが出来た。ヘバッテいたので大分時間が掛かった。
小滝〜谷地平避難小屋
登山道は広く歩きやすい。日没間際に小屋に到着。貸切かと思われたが、天元台からの縦走の男性が一人。
ガスバーナーの調子が悪く、夕食の準備に時間が掛かった。ちなみに夕食はしゃぶしゃぶと前日の残りご飯、自然の恵み。モコモコさんに持たされた、やたらと重い袋の中身は大量の生肉だった。
幸い保冷がしっかり効いていたのか無事だった。これらが、悪くなっていたら本格的なケンカが勃発したに違いない。
疲れたこともあり、早めに就寝。
3日目
谷地平避難小屋〜大倉深沢〜五色沼〜家形山避難小屋
ゆっくり起床。単独の男性と色々と情報交換。
朝食はそうめんを茹でて昨夜の残り汁をつけ汁にして食べた。
天候は晴れで清々しい。
谷地平は相変わらず気持ちが良い。
大倉深沢に入るとガスってきてしまった。
デート沢で単調。たまに小さな岩魚が走る。
延々とぬめった河原歩きとゴーロ歩きを進むと、最後の最後にようやく滝が出てくる。全て苔むした簡単に登れる滝だ。ここを過ぎると視界が広がり一切経山、家形山が間近だ。源頭の背の低い笹と針葉樹を抜けると登山道にでた。
五色沼からは、ガンちゃん落としの沢を下降した。
家形山避難小屋は貸切かと思われたが、先客の御夫婦がいた。美味しい料理やビールまでもご馳走になってしまった。最終日にして、いちばん豪華な一夜になり楽しい時間を過ごすことが出来た。ありがとうございました。
4日目
家形山避難小屋〜高湯
朝からガスガス。お昼頃から雨の予報。
お二人の好意に甘えて、小屋の掃除を任せて先の出発。何とか雨具を着ないで、花月ハイランドホテルに到着。
無事、温泉に浸かることが出来た。
あとがき
12年ぶりの訪問となった大倉川。自然は変わらずだった。当時のコースタイムと比べてみると大分遅くなっている。何時までも若くはないんだなとしみじみ思った。
もう巨岩帯はお腹いっぱい。3度目はありません。
モコモコさんは、あまりの久しぶりの本格的な沢で、全身筋肉痛、腰痛で膝がガクガク筋肉がプルプル震え、生まれたての子鹿(見たことないけど)状態になっていた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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二週間ぐらい前に、大倉深沢を渉って大倉新道を歩き、稜線を周ってきたばかりですが、全然知ることのなかった、大滝、小滝〜と大倉川の世界を垣間見させて頂きました。ありがとうございます。
因みに愚問ですが、大倉深沢は谷地平の渡渉点から上、長靴で行けますか?どっちみち沢不案内の私には無理かな?(笑)
吾妻山神社に行く時渉る唐松川とは、やはり、水の色が少し違いますね。
それにしても家形山避難小屋、この時期、使ってる人がいるんですね。驚きました。
どうぞ体を労わってあげて下さい。私も飯豊の保全で筋肉痛です。
のっぺりとした山容の吾妻連峰に大滝、小滝のような滝が存在することをとても嬉しく思います。
小滝に通じる道は、ピンクテープ等が点在しますがまだまだ不明瞭です。まだまだ人を寄せ付けない雰囲気です。
大倉深沢は長靴で行けるかの質問ですが、難しい質問です。
行けるには行けますが、渡渉を繰り返す毎に長靴をくぐってしまう水深がたくさん出てきます。ので沢靴がベストですよ。沢自体は、難しくないのでチャンスがあれば行っていただきたいです。
家形山避難小屋、我々もびっくりしました。皆さんきれいに使ってくださっているようなので安心しました。
飯豊の保全作業お疲れ様でした。本当に感謝します。良い仕事してますね。
ゆっくりお休みください。
今年大倉川に行こうと思っていましたので参考にさせていただきます。
大滝〜小滝間が巨石群があるとは思ってませんでした。
事前に知ることができて良かったです。
ありがとうございます。
これからも楽しい記録楽しみにしています。
コメントありがとうございます。この時は山行前からハプニングがありまして動揺してしまいました。
大滝小滝間の巨岩帯は、大滝下までのように右往左往することはありませんでしたが、とにかく大きな岩が続いたのでやられた感が大きかったです。
レポ参考になるか分かりませんが、雰囲気が伝われば幸いです。
レポ楽しみにしております。
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