北アルプス/槍ヶ岳・北鎌尾根

コースタイム
9/18(晴→曇)
上高地 5:20 〜 徳沢 6:35
徳沢 6:40 〜 横尾 7:25
横尾 7:30 〜 大曲手前 9:05
大曲手前 9:15 〜 水俣乗越 10:25
水俣乗越 10:45 〜 北鎌沢出合 12:10
北鎌沢出合 12:30 〜 北鎌のコル 14:20
*北鎌のコルにてビバーグ*
9/19(晴→曇→夜半雨)
北鎌コル 5:25 〜 天狗の腰掛 6:10 〜 独標コル 6:55
独標コル 7:05 〜 北鎌平 10:10
※その間、小休止2回(P12〜P14) 小休止ポイントが
不明瞭な為、敢えて記載せず。
北鎌平 10:20 〜 槍ヶ岳頂上 11:40
槍ヶ岳頂上 11:55 〜 槍ヶ岳山荘 12:25
槍ヶ岳山荘 12:45 〜 天狗原分岐 13:55
天狗原分岐 14:05 〜 槍沢小屋 15:10
槍沢小屋 15:25 〜 横尾 16:10
*横尾にてテント泊*
9/20(小雨→曇)
横尾→上高地→下山
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
ファイル |
非公開
4674.xls
計画書
(更新時刻:2010/09/02 05:00) |
写真
感想
いやぁ〜、今回も大変な山行になりました。
北鎌尾根…山、とりわけクライミングをやっていると何とも言えない響き。
今まで何度か企画しながら長らく実現しなかったけれど、
やっと今回カモの仲間と一緒に行くことができました。
一緒に行ってくれたのは、カモ2年生同期のKYぴーとMわちゃん。
共に体力には定評はあるけれど、クライミング歴は1年生。
二人とも少し不安だったようだけど、全く心配無用でした。
初日朝の5時過ぎに上高地に入り、横尾まで2時間で到着。
その後槍沢を大曲まで、そして水俣乗越を経て天上沢におり、
勢い北鎌のコルまで登りそこで幕営しました。
この日の行動時間は9時間…初日から飛ばしてくれます。
水俣乗越からの下降路そして天上沢は道のりははっきりしていたけど
ハッキリ言って歩きづらい!
でもまあ、仕方ないでしょう…なんせ、北鎌への道のりだから。
北鎌沢の出合いで水を補給したけれど、例年左俣と右俣の分岐までは
十分に水が流れていて問題なしとのことです。
今年など、さらに上の北鎌のコルのちょっと下までまで流れていて
最初に補給したのが馬鹿らしくなるほどでした。
北鎌のコルは噂通りテント2張り…無理すれば3張り張れるほどの広さでした。
二日目は北鎌のコルから歩くこと11時間…横尾まで歩かされました。
朝の5時半にはコルを出発し、途中ご来光を拝むこともできました。
独標まではほとんど樹林帯や岩場の尾根づたいでした。
その先は、踏み跡をたどると千天沢を巻くことが多く、
稜線をずいぶん上に仰いで歩くことが数度ありました。
正直なところ、もっと稜線を歩くのかと思っただけに拍子抜けの感ありでした。
たぶんオリジナルルートは違うんでしょうね。
機会を改め、そしてもう少しギアをもって完全稜線踏破したいと思います。
(KYぴー、Mわちゃんその時はまたよろしくね)
それでも北鎌平からはきちんと稜線をあるいて槍の穂先に至りました。
槍ヶ岳のピークは一変して登山者の大軍団。
写真をとるのも順番待ち、下るのも順番待ち…所要1時間近く。
でも、我々はまだ下るだけだからよかったけれど、
普通に登る場合は3時間ぐらいかかっていたかもしれません。
いやはや山の上も大変です。
そしてそれからが地獄編の始まりでした。
横尾までひたすら下ること、下ること…。
2度ほどあまりにつかれて投げやりに休憩してしまいました。
それでも横尾では冷たいビールで乾杯できたから良かったぁ〜。
歩きながら頭の中で響くビールマーチは疲れた体には良いようです。
最後の日は、軋む体をだましだまし上高地まで。
でも、下山してからの竜島温泉は最高!
そしてそこで食べたカツ丼など涙ものでした!!
これだから山はやめられません。
夢にまで見た、というか、夢でしかなかった北鎌尾根。
まさか本当に行かれるとは。
参加最低条件は「体力」。それだけはクリアしたいと頑張っちゃいましたよ。
ルートもいつも以上にチェック。…結局情報過多で逆に迷ってしまったところも
あったなぁ。
8月には登攀要素の多い谷川の沢、2週間前にはジャンダルムにも行かれ、うまい
具合に身も心も下準備万端。今回は心地よい緊張感と期待の方が勝っている。
とはいえ、全荷背負っての長時間の登攀はやはり不安。登攀時少しでも邪魔に
なりそうなストックは置いてきたけど、必要だったかも。
初日。横尾、槍沢までは問題なし。ハバ平、大曲までもまぁ。水俣乗越・・・、
これがなかなか厄介だったなぁ。腰痛の兆しに気付かないフリしながら乗り
越え・・・、たと思ったら、急斜を下る(やっぱり苦手です)。下ってからの
天上沢、岩を飛びながら歩くのはなかなか楽しかったけれど、あまり楽しんで
体力消耗してもいけないと反省。
結構歩いて出合着。ほんとだ、岩ごろごろ。まだテン場は確保できるだろうと
コルを目指すことに。水も補給し、覚悟していたとはいえすっかり重くなった
ザックを担いで、「まぁ一歩一歩歩けばいつかは着くさ」とあまり考えない
ようにして登り出す。しかし。。 次第に痛みを増す腰。参ったなぁ。結構
流れている水を避けようとして余計な体力も使う。いつもの腰ベルトがっちり
バージョンのザックでないせいか、肩と腰にずっしりくる。すっかり遅れを
とってしまい、テントを担いだKYピーに先に行ってもらい、リーダーに付き
添われての登りとなった。申し訳ない。。
最後はお婆ちゃんになった気分でコルに到着。明日までは回復するよう、
とにかくストレッチ、ペプチドに願いを込めて。。
翌朝。寝覚めはOK。支度を済ませて東の方を見ると、朝焼けの始まり。
きれい・・・。いい一日になりそうだ。
いよいよで緊張したけれど、歩いてみると、岩も割としっかりしている。常に
落石に気を遣っていたジャンダルムのような変な緊張感はない。展望も素晴ら
しく、歩いていて楽しい道が続く。噂通り踏跡はいろいろあったけれど、ルート
ファインディングはやっぱり課題だなぁ。
トラバースと稜線歩きを繰り返し、北鎌平に到着。穂先は目の前。大きな岩を
乗り越え乗り越え、チムニーの下に来る。ここで初のロープ。本チャン系デビュー
のmy新人ロープくんも何だか誇らしげです。
祠の裏に出たら、「拍手」の代わりに、記念撮影の長蛇の列。写真に写らない
ようこそこそと出て行きました。
改めて振り返る北鎌尾根はやっぱり何かオーラを漂わせ、それでいて何だか
温かく見送ってくれている気がした。またお邪魔させてね。今度はもっと自信を
持って余裕を持って歩きたい。
結局、水も行動食も結構余った。途中ではお腹的にも心的にもそんなに必要
なかった。次回の軽量化ポイントかな。それに、薄手のダウンジャケットあった
から、シュラフカバーだけで十分だったかも。でも、これらはコンディション
次第かとも思い悩ましい。
Tさん、連れて行ってくださってありがとうございました。
KYピーもお世話になりました。
今年の夏山の集大成として十分すぎるほど素晴らしい山行でした。
楽しかった〜。
またよろしくお願いしますね。
感想文長いじゃないですか!?
しかし、二日間で行動時間20時間ですか!?
自分にはちと無理です
来年、自分も挑戦しますよ!!
初めてだったのと思い入れがあったからね。
来年…当然のこと、尾根完全踏破だよね。
その時は陰ながら応援させてもらうよ。
ちなみに、槍の下山からは当然たくさんの
ヤマスカ&ヤマガールに会えたよ…。
そんなんは確認してるのね。
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