男鹿岳 滝沢橋から大川峠 北西尾根下る 285/301座


- GPS
- 10:38
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 1,548m
- 下り
- 1,529m
コースタイム
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 10:38
5:20 弁天登山口発
5:40 滝沢橋ゲート前着
<復路>
16:30 滝沢橋発
18:30 二岐温泉着 宿泊
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
長い林道・登山道無し・藪・倒木 大沢峠からはテープ見つけながらの登り、 北西尾根は目印が中腹までなく、ナビを頼りに下る |
その他周辺情報 | 下郷町には宿泊所・コンビニあり 翌日登る二岐山麓 二岐温泉へ |
写真
感想
2022年(令和4年)10月3日(月)
男鹿岳 滝沢橋から大川峠 北西尾根下る 285/301座
長丁場になりそうな栃木・福島県境の男鹿岳へ。
5時半から6時の間には出発を考えていた。
夜が白み始めた5時過ぎ準備を整え南会津の弁天山登山口を出た。
栗生沢の集落を抜け滝沢橋を渡ると林道を塞ぐゲート前に着く。
一台倉敷ナンバーの車が止まっていた。
誰も登っていないだろうと思っていただけに心強く思った。
ここから長い林道が続く。
帰りを楽にと行けるところまで押しながら自転車で進もうと考えていた。
緩い上りを自転車を押して歩いていると、自転車に乗り追い越していった方がいる。
車3台目ですと応え先に進まれていった。
これで私を入れ少なくても3人入山していると思いさらに心強く感じた。
釜澤橋付近でその3人が一緒になった。
倉敷の75歳の方は歩き、自転車で快適に抜いていった方は栃木国体のトライアスロンの審判を昨日までやっていたという群馬県の方、そして私の3人で歩みをほぼ同じに林道を進んだ。
私は北西尾根を登ろうと考えていたが、群馬の方と話し込み気づくと登山口を300mほど通り過ぎてしまっていた。
2人の方は大川峠経由で登られるとのことで少し考えるが同調しようと急遽コース変更をした。
このコース変更、気づかずに登山道を通り過ぎたこと、そして2人との出合が登頂へと導いてくれたことは幸運だった。
難しい山では助け船の方が現われ、運良く登って来ている気がするのだった。カムエク、神威、そしてペテガリしかりだ。
下れそうになくなり自転車を置いてからの林道の荒れ方は酷い。
崖崩れが続き、危険箇所も何カ所か通ることとなった。
大川峠に着いたのは3時間30分以上林道を歩いてだった。
これから山頂へ、距離は短いが本格的な登りになる。
峠から尾根を登り始める。
踏跡はあるが膝元ぐらいの笹が登り始めて直ぐに覆ってくる。
その踏跡が分かる内は安心感もあり、クマザサの攻撃にも耐えて歩めた。
ところが徐々にその足跡が見られずテープだけが頼りとなってきた。
時に背丈以上の笹、そして灌木の枝がうるさい。
正に笹を漕ぎ分け笹の逆流をよじ登るのだった。
群馬の方は先に行くが黄色い帽子が見えない。
倉敷の方はゆっくりのようで私の遙か後方になっていたようだ。
それぞれペースがあるので一緒というわけには行かなかった。
先行する群馬の方が尾根を外すこともあり後方から声を掛けるなどしていた。
と言うことで近くに人のいる安心感が大きく、藪の難敵にも負けずに進むことができた。
栗石山に着くと一安心。
ここから1時間ほどで目指す男鹿岳山頂となる。
一端下り再び登り返し山頂を目指すのだが、急斜面の藪漕ぎが待っていた。
一歩一歩がなかなか進まない状態になっていた。
テープも見つからずに高みを目指し、時々見るテープで安心しながら登るしかなかった。
山頂だろうか明るい稜線が目に入り傾斜が緩くなる。
とその時藪の中に2畳ほどのスペースと枯れ木にかかる男鹿岳の山頂標示が目に入った。
ようやく山頂到着。
ほぼ林道歩きを入れて6時間ちょっとでの登頂となった。
山頂からの展望はほとんど無く、樹間から茶臼山など那須岳の山容がわずか窺えるのみだった。
背丈ほどの笹に囲まれた狭いスペースから動きが取れない状態。
薄曇りの山頂上空を撮影するのが精一杯だった。
登頂祝いに持ってきた赤飯のおにぎりをいただく。
ゆっくりはしていられないし、下山をどうするか迷う。
来た道を戻るのが正当だろうが、最初に計画した北西尾根で下るとかなりの時間短縮にはなりそうだった。
群馬の方が北西尾根で下っても良いとのことで、2人いれば大丈夫と北西尾根へ入った。
ところが迷わす金色のテープがもと来た道方面に誘っていた。
北西尾根には北に戻る必要がある。
藪を漕ぎ漕ぎ北側に進路を移すと今度は西側に行き過ぎ尾根を外れる。
右往左往する感じで広い尾根を下り始めた。
全く目印のテープはなくナビの地図だけが頼りとなり尾根の中央部と思われるところを歩んだ。
ここで思ったことは当初計画していた北西尾根でひとり登って来たとすると山頂にたどり着けなかっただろうとの思いだった。
間違いなく北西尾根に乗ったので一安心はするが、藪がうるさい。
下る方向を塞ぐ倒木、灌木の障害物。
真っ直ぐ尾根下りができずに障害物を回り回り通り越えるしかなかった。
向うずねに何度となく枝が打ち当たり悲鳴を上げるほど痛む。
だいぶ下って来たようで、踏跡はないもののピンクテープが時々見られるようになり、さらに安心感が生まれてきた。
沢の音が響く。
樹間から林道らしき道が見えたときには、思わず「やった」と声が漏れた。
登りの際に通り過ぎた北西尾根登山口もテープが木の枝にくくりつけられているのみで、注意していないと通り過ぎるのは当たり前のような所だった。
時間的にも余裕が生まれ、あとは林道を下るだけとなった。
群馬の方は足が速く林道をどんどん先に行って仕舞われた。
私も自転車置き場はどこだったか注意して行けば良いものの足下に気を取られていたのか、自転車置き場を知らぬ間に通り過ぎ、何と釜澤橋まで下ったところで気づいたのだ。
多分1.5kmほどは下ってしまっていた。再び1.5kmほど林道を上り返し自転車発見。
何と先に行かれた群馬の方も自転車が置きっぱなしになっているではないか!私同様見過ごしてしまったのか。
時間ロスをしてしまった後悔はあったものの明るい内に林道を自転車で走り無事滝沢橋のゲートへと着いた。
3台目の群馬の方の車はすでに無い。心配なのは置きっぱなしの自転車!
それと倉敷の方の車はまだある。
積雪時に登るのが常道とのこと、何とかなるだろうと登り始めた男鹿岳。
大変な藪漕ぎにもかかわらず、運に恵まれ登頂することができた。
三百名山東北最難関、男鹿岳を登らせてもらった満足感は大きい。
ふるちゃん
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