岩木山 百沢コース
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,446m
- 下り
- 1,444m
コースタイム
天候 | 曇り、のち晴れ(1400頃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
岩木山神社前1635⇒弘前バスターミナル1718 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登りで、焼止を出発して直ぐの所に沢沿いを歩く道が現れる。その道はまだ硬い雪が残っていて滑りやすかった。また、雪の層が薄い箇所も序盤にあったので、踏み抜く恐れがった ・下山後、神社の目の前にある温泉旅館中野で温泉につかった。 |
写真
感想
岩木山は去年の5月からたくさん登っているが、百沢コースから山頂にたどり着けることは一度もなかった。この山行は、百沢コースからの登頂を初めて成し遂げる、素晴らしいものになった。
ただ、祝いの気持ちとは逆に、一緒に登ったyamamoto2013さんには謝りたい気持ちがある。歩くペースが速く、特に鳳鳴ヒュッテから山頂への登りで、彼には不快な思いをさせてしまった。今後、山行グループ全体の様子を窺いながら、もう少し気配りをして登っていきたい。
彼からいろいろと学んだ。中でも、山道沿いやそこから少し離れた場所にポツンと佇んでいる高山植物について教えてもらった。最も印象的だったのは岩木山の固有種であるミチノクコザクラである。錫杖清水の辺りで見かけた。それを目当てに彼は今日登ってきたそうだ。緑の草が一面に生い茂るなか、その紫色の花びらは実に鮮やかな色合いであった。
時間が前後するが、錫杖清水までの沢沿いの道はまだまだ雪がたくさん積もっていて、雪自体硬かった。そして、その硬い雪で構成された雪渓が何10メートルも急な坂として続いていたのだ。そこを登っているほとんどの間、辺りは濃い雲で覆われていた。つまり僕らは、地面が硬く滑りやすい急な坂を周りが見えずに登っていたのだ。それはまさに恐怖であった。いつ足を滑らして斜面をものすごいスピードで止まらずに転がっていくか分からない。持ってきたピッケルとコンパスと先人の足あとを頼りにたどり着けることを信じて登った。
そしてついに念願であった登頂を成し遂げたが、喜ぶのは束の間であった。山頂ではいままでに見たことがない光景が僕らを待っていた。たくさんの虫が羽音を鳴らして縦横無尽に飛び交っていたのだ。せっかく山頂に着いたのだし、岩の上でも座りながらのんびりと弘前を見下ろしたかったのだが、このような状況下では到底無理だ。虫自体嫌いではないが、その羽音がダメなのだ。あの高い周波数の音が耳の鼓膜を振動させた途端、鳥肌が立つ。しかたなく山頂の避難小屋に入り、昼食をとった。その後記念写真をとり、最後の温泉で十分ゆっくりできるよう、急いで且つ気を付けて下山した。
山では何が起こるか何に出会うか分からない。だからこそ楽しい。これからも岩木山を登って、岩木山のいろいろな顔を見ていきたい。
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