百名山58座目:鳥海山リトライ


- GPS
- 13:45
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,478m
- 下り
- 1,460m
コースタイム
- 山行
- 11:02
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 13:40
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
窓から差し込んでくる朝日で目が覚める。
バックドアを開け朝の空気を取り込みながら準備開始。
これできるのがSUVの良い所だよなぁ🤤
さて、月山の翌日に向かったのは山頂から見えた次なる百名山・鳥海山!
ここも同じく7年ぶりに登る山。
鳥海山はなんといっても多種多様な景色を見せてくれることから
百名山で一番好きな山だったりする。
絶対にもう一度登りたいと思ってたし未踏の谷口さんを案内できるのはうれしい限り。
前回は鉾立山荘から湯ノ台口への贅沢な縦走をした。
今回は再び湯ノ台口からのスタート。
あの日の感動の続きを味わいに行こう!( ゜∀ ゜)σ
6時にスタートし滝ノ小屋を過ぎて八丁坂を登り始めるともう森林限界。
背後には青空!太陽!月山!そして日本海!
いきなりこんな絶景でいいのかよ・・・🤪
坂を登り切って崩壊した河原宿小屋跡に付くと鳥海山のピークが姿を見せる。
周囲には雪解け水の美しいせせらぎの音。
そして残雪の中でバックカントリーを楽しむ人々。
早くも夏と冬が入り交じった不可思議な世界が繰り広げられる。
これだよ・・・このハイブリッドな世界観こそ鳥海山だ!( ゜∀ ゜)
薊坂を上るにつれ広がっていゆく日本海。
海岸沿いには風車群が立ち並ぶ。
前回登った時は海側が雲に覆われて見えなかったのでこの時点で下山してもいいくらい満足w
山を構成する要素は青空・岩稜・残雪・草原の4層に綺麗に分かれていて山の多様さが一目で解る。
絶景に何度も振り返りながら急登を制し外輪山のひとつ伏拝岳に到着!
鉾立山荘方面の稜線から秋田側の海岸線、そしてピークである新山が圧倒的な迫力で迫る!
やっぱり最高すぎるな鳥海山は・・・
既に山頂を制したかのような満足感に包まれるが本当に楽しいのはここからだ!
ここからは外輪山の稜線歩き。右には庄内平野と日本海。
左に岩カルデラの谷と新山という全く異なる景色を眺められる至高の稜線が続く。
行者岳を経由し最高地点の七高山へ到達。
地平線の微か先に見えたのは・・・まさか岩手山⁈😳
そして鋭く斬れ落ちた断崖の先には続く日本海と新山。
もうどこ見ても絶景すぎて興奮が収まらない!!
七高山の後は一旦カルデラに降りて新山まで登り返す。
外輪山とピーク両方を取れる欲張りな鳥海山🤤
残雪混じりのカルデラを歩いた後は溶岩の殿堂ともいうべき最高峰の新山へ。
鎖の無いロッククライムや胎内くぐりなどのアクティビティの連続。
隆起した溶岩は登山者をなすすべなく飲み込んでゆく。
・・・ここは北アルプスかな?( ゜д゜)
溶岩の殿堂を超え7年ぶりの頂に立つ。
岩塊の海の向こうにはガチの海と外輪山。
前回は雲でここまで見えなかったんだ・・・岩山と海が同時に見れるなんてまるで剱岳のよう。
圧倒的な満足感に2人で酔いしれる😭
更にこの日は鳥海山シートゥーサミットなるトライアスロン的な大会が開催されており
偶然にもその最終ランナーと山頂で遭遇。
ピークにいた全員で拍手喝采で迎え入れ登頂の幸せにひとつの花を添えてくれたのだった😆
山頂は足場不安定で休憩不向きのため山小屋まで戻りヤマメシを愉しむ😋
確かここには美術館も併設されてた記憶あるがまさかの神社も山小屋も完全閉鎖・・・
もしや8月末までしか空いてないのか?
見れないのは残念だがまた此処に来れたことが嬉しいんだ。
全てに満足して14:30に下山開始。戻りはルートを変えカルデラの中を行く。
新山と七高山に挟まれたダイナミックな千蛇谷が見るものを圧倒。
下山時も鳥海山の魅力が尽きることはない!
千蛇谷を下り切った後は面倒だがまた外輪山に上がらねばならない😩
残雪を渡り急登階段を登り切って再び稜線へ。
新山と七高山と千蛇谷が一望できる壮大な景色を
西日が照らし山の形状がはっきり分かる。
そして新山の真上には雲龍降臨🐉
奇跡的な絶景の連続に息を飲み続ける😳
ここからはちょっと欲張りして外輪山は登り返さず稜線を下りつづけることに。
ふと道中に座り込んでいた登山者に声をかけるとまた水切れを起こしていることが判明。
「谷口さん!出番です!( ゜д゜)←」
トレーニングウェイトの水は月山に続き人命救助に貢献したのだったw
新山付近の険しさとはうって変わり登山道はなだらかな石畳となる。
太陽に向かって歩き続けると左手に鳥海湖が出現。
緑の中にある鮮烈な青さが見るものを魅力する。
そして稜線の分岐点である御浜小屋へお邪魔。
やはりこちらも閉鎖中ではあったが入口で水だけ無人販売している状態だった。
ここから突然雲が流れ始め太陽の残光に照らされ周囲は幻想的な空間に包まれる😳
急にこんな色鮮やかな山容になるなんて・・・ここは南アルプスかな?( ゜д゜)
あとは湯ノ台口へと戻るだけ。
この時点で17時を過ぎていたためもう日没は免れないだろう😱
鳥海湖から一気に下っていくとなんとも美しい湿原が広がっているではないか😳
ここは千畳ヶ原と言うらしい。緑の草原を伸びる木道、青の絶空を伸びる雲道。
二つの鮮やかな道が俺たちを帰路へ導く。
まったく・・・また鳥海山の新たな魅力を見つけちまったじゃねぇか😆
湿原を抜けた月山森あたりで日没し同時に月が昇ってくる。
・・・ん?なんかでかくね?( ゜д゜)
なんとこの日は中秋の名月。
最大最輝度となっている月とそれに照らされた鶴岡の夜景が
最後まで我々を見送ってくれた😍
下山まであと少しという所で小休止していると
突如草むらが動く!まさか・・・🐻?(((°Д°)))
ビクビクしていると飛び出してきたのは可愛いオコジョ。
「俺のナワバリでなにしとんねん」
と言わんばかりにガンガン距離を詰めてきて
足まで登ってくるサービス精神旺盛ぶり😍
暫く戯れさせてもらい疲労が一気に吹き飛んだ🤤
回復した体力でラストスパートをかけ20時下山!
遊びすぎて大分時間使ってしまったけど2回目も最高すぎたわ・・・
改めて山の全ての要素を内包していて
ナンバーワンの百名山であることは揺るがないな。
次は違うルートで宿泊なんてのも面白そう。
また何度でも会いに来ようと誓った。
下山後は近くの温泉に入って時刻は21時。
同行者の谷口さんは明日仕事。
東京まで約550キロ。
・・・よーし、久々に本気出すかぁ( ゜д゜)
谷口さんは睡眠時間確保に専念してもらい
俺独りで徹夜の激走を敢行🤪
魂の走りで出社間近の翌朝5時に帰還し
エクストリーム出社させることに成功!!
・・・しんど。
もう2度とやりたく無いわ('A`)
まぁ一緒に登るのは年に数回だし山で愉しむ時間はプライスレス。
最後は俺が帳尻合わせすればいいのさ。
谷口さんを百名山完踏まで導くのが、夢を貰った恩返しになるのだから。
百名山58座目・再踏破!
★ルートレビュー★
難易度:C
歩きやすい登山道から山頂に向かうにつれ火山へと変化し岩場が増えていきます。
新山直下はかなり荒々しく短いですが手を使う岩登りがあるので
程よくスリリングな登山を楽しめます。
体力度:C
標高2236m 標高差1031m 平均斜度10.6° 登り4:55(5.6km) 下り6:15(9.8km)
標高差、歩行距離は日帰りの範囲ですが外輪山、新山、千畳ヶ原に
登り返しが多く思いのほか時間を消費し丸1日歩き通しになるためそこそこの体力が必要。
日陰が無く日差しを浴び続けるため水分も多めに用意する必要ありです。
展望:S
滝ノ小屋から先は展望の宝庫。
複雑な山容が構成する自然の造形美。
季節感の分からなくなる山麓。
地平と水平の彼方を同時に見渡す大眺望。
ハイブリッドな世界が登るものを魅了するでしょう。
総評:S
常に興奮し続けていられる登山道の構成と景色。
更に今回は新たに湿原の要素もあることを発見。
登る度に良さを発見・再確認でき、鳥海山の魅力は留まること知りません。
改めて百名山一の山と自信をもって推せます!
★ルートレビューリスト(百名山)
https://wp.me/PcUql6-q6
★Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCLUg39_QesgFceFL_ECKLUw
★百名山登山記ブログ
http://furaiki.xsrv.jp/
★Instagram
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