【過去の記録】 寒風の佐多岬を巡る


- GPS
- --:--
- 距離
- 2.0km
- 登り
- 257m
- 下り
- 257m
コースタイム
12:29 佐多岬灯台
13:26 駐車場に戻る
天候 | 寒風吹きすさぶ中であった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
佐多岬公園駐車場 駐車料金500円 農家の方がいらっしゃって500円以上分のみかんを買えば無料で停めさせてくれる。それにしてもこんな年の瀬にやっているもんだなあ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的には歩道があり、そこを歩いていくハイキングである。 夏であればキラキラした光の中を歩くような歩行になるであろう。しかし、この年の瀬、寒風吹きすさぶ中で歩いているのは私一人という状況だった。 |
写真
感想
2007年12月21日、仕事が一段落してから私は車で九州の方に出かけて行った。しかし高速道路は一切乗らずフェリーで四国に渡り、小豆島へフェリーで往復し、さらに九州に渡り長島ー天草のフェリーにも乗り、四国に渡り、また本州に渡った。伊良湖ー鳥羽もフェリーを使ったので計8回もフェリーに乗る旅となった。
そんな中九州から国道九四フェリーに乗り佐多岬にある三崎という港に着いた。八幡浜方面に向かう前に佐多岬観光をしようと思い、ここにやってきた。
私は最初この国道九四フェリーは、国道94号線の会場区間とばかり思っていたのだが、どうも違うらしい。国道197号線の海上区間であるらしい。そして9は九州、4は四国なので国道九四フェリーといういうことらしい。まぎらわしい・・・。とはいえ、私は四国から九州に渡りたい時には値段の安さと1時間半に1本ある安心感からこのフェリーを使うことが多い、乗り遅れてしまっても最悪両方ともに道の駅が近くにあるので次の日まで安心して待つことができる。
それはさておき、本来ならば仕事始めは1月7日なので1月5日ぐらいまで旅に出ていてもよいのだが、寒波が来るということで夏タイヤの私は急いで帰ってきてしまったのである。次の日には和歌山で雪がちらちら、潮岬経由で帰ってきたわけだ・・・。
閑話休題
佐多岬展望公園にやってきた私は、おばちゃんからみかんを買い車を停めさせていただき歩き出す。岩と海、冬の陽光、空は黒い雲、いかにも年末のあわただしさと無常さを醸し出している。ほとんどの家庭では買い物や掃除など次の年を迎えるための準備に暇がない。私はひとり者なので、このような地球の息吹、森羅万象が織りなす世界の中に一人でどっぷりとつかりながらただただとぼとぼと先を目指す。冬の間は使われていないキャンプ場、海人体験施設、ただただ無常である。冬の日本を旅しているとさまざまな無常に出会う。この感覚がたまらないのだ。
ただただとぼとぼと歩いていると佐多岬灯台にたどり着く。非常に歴史ある灯台だ。豊予海峡・豊後水道、海運の大動脈である。豊予海峡は豊後水道の中で水路が最も狭い部分で、伊予灘との境界にあたる。海峡幅は約14km、最大水深は約195m。日本最大の断層である中央構造線が走る。
外海から瀬戸内海に入るためには、必ず海峡を通らなければならない。鳴門海峡のように渦潮ができたり関門海峡のようにまるで川のように流れている所よりは安全に航海しやすいと思われる。また、海峡なのでそれに逆らって魚が泳ぐため身がしまり、関アジ関サバのように美味になるものもある。
そのような場所だからこそ、灯台を早くから導入したと思われる。
灯台から四方を見渡す。沖に見えるのは高島、そして3時間前にいた佐賀関が見える。それ以外は岩と海、光、カモメ・・・。首にはEOS40Dをぶら下げ、コートの中に両手を入れ、ただただ佇んでいた。
何かのきっかけでふと歩きだし、来た道を戻り始める。そんな中、海で操業している漁船を発見、写真を撮る。ああっ、人の営みだ・・・。きっとあの魚は明日の市場に並べられたくさんの人の口に入るのであろう。私も次の目的地に向かおうと足を速め駐車場に戻ることにした。
車まで戻った私は残り2日の旅程のために気を引き締め、八幡浜から松山の方に車を走らせたのである。
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