【廃道化確認】木曽川源流・奥木曽大橋から鉢盛山木祖村コース登山口往復(鉢盛山敗退)
- GPS
- 06:32
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 1,226m
- 下り
- 1,230m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:32
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
「木曽川源流」碑の手前で林道が土砂崩れで寸断されており、その先の林道はクルマが入れないため荒れている。 登山道をメンテするための人員や機器類のアクセス困難のためか、木祖村コースは廃道状態。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
|
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感想
木曽川源流の山・鉢盛山は多くの登山者が朝日村側から登っているけど、「木曽川源流の山」と呼ばれるのに、木曽側から登った記録は殆ど無い。信濃毎日新聞社から出てる中嶋 豊氏の『信州山歩き地図IV里山編(中信南信)』には木祖村コースが紹介されている一方、昭文社の『山と高原地図』では「通行不能」と描かれている。木祖村コースの実態をみに、10月30日に現地に行って来た。
一般車が入れる最奥の地、味噌川ダムの奥木曽湖に架かる奥木曽大橋の西詰には5時半頃に到着。ナポリタン喰ってる間に空が白み始め、5:49に出発。林道歩きが長いので、ジョキングシューズを履き、トレッキングシューズはザックのなかに入れてる。奥木曽大橋を渡り、通行止めのゲートをくぐる。すぐに鷹廻りトンネルに出くわす。真っ直ぐなトンネルで出口から薄明かりが射し込んでるので、無灯火でトンネルを通過。トンネルを通過したら、夜が明けた…って感じ。トンネルを抜けたらしばらくは下りに転じる。味噌川ダム完成前からある林道と、ダム建設にあたり新設された林道をつなぐ必要があるから、この下りは仕方が無い。日曜の早朝だというのに、作業車が数台横を通過してく。勿論、「乗せてあげようか」といった声掛けは、無い(苦笑)。
「薮原林道」の標識が立ってるあたりで木曽川本流を短い橋で渡って、すぐに渡り返すけど、舗装があるのはこのあたりまで。あとは未舗装。木祖村コースを歩いた記録が少ないのは、林道歩きが片道12 km/3時間あるせいだ…と勝手に認識してる。村民登山大会や、NPO「木曽川水の始発駅」主催の登山会に参加しないとクルマでは林道を通れない。肝心のNPO「木曽川水の始発駅」もCOVID-19以降を活動停止してるようで、木祖村コースを歩きたい場合は自力で歩くしか無い…と思って今回挑んでる。親柱の銘版が欠損し、橋の名前が不明の橋で木曽川を渡る。上ゾコツ沢を廻りこんで橋で渡った先で伐採作業をやってるようで、作業員が5名ほど焚き火で暖を取ってた。
ずっと木曽川の流れに沿った緩やかな上りで、なかなか標高は上がっていかなかったけど、木曽川を渡ってから急に傾斜が付いて来て、いつしか標高が1,600 m台になってる。向かう先の山のてっぺんに鉢盛山頂上のアンテナ類ようなモノがみえ始める。木曽川水源地はもう少しだ!…と意気揚々になったのを挫くかのように、目の前に土砂崩れ現場が出現…(汗)。ジョギングシューズのまま現場を通過したけど、この現場はいつからこの状態なんだろう? 信州といえば新幹線基地が水没した2019年の台風19号被害がまず頭に浮かぶけど…。
土砂崩れで車両の往来が途絶え、林道に雑草が繁茂し始めてる。雑草に下りてた霜が陽に溶けてジョギングシューズを濡らす。8:44に木祖村コース登山口に到着。登山口の標柱の前でジョギングシューズからトレッキングシューズに履き替えて、さぁ登ろうか…と登山口に足を踏み入れようとする。そしたら、かつて階段状に整備されてただろう木片が目に入る。「この状態、ヤヴァくね?」 そしたら不安が的中し、かつてひとが歩いた痕跡が全く無いほどササが茂ってる。無理矢理ササヤブ漕いでもイイけど、計画してたとおり時間までの下山は困難で、そうなると弟子(妻)が騒ぐだろう。登山口に戻り、今度は林道で鉢盛峠を抜けて朝日村コースに行けないか試してみる。しかし、木祖村コース登山口より先の林道の状態はさらに酷く、セイタカアワダチソウ畑のような塩梅。長らくクルマが通った気配無し。「この道通って朝日村コースに出るくらいなら、最初から朝日村コースから登り直したほうがよくね?」と冷静に判断し、撤退を決断。9:10に木祖村コース登山口を出発し、また3時間かけて奥木曽大橋まで戻った。奥木曽湖には紅葉狩りの観光客がそれなりに居た。
現場検証の結果、鉢盛山木祖村コースは廃道状態だった。林道の土砂崩れでメンテのクルマが入れないまま背丈を越えるほどササが伸びてしまったことが原因、と推察。林道の土砂崩れをなんとかしないと肝心の「木曽川源流」の碑にもクルマではアクセス出来ないので、いずれ修復はすると思うけど、その頃には登山道は再生不能になってるだろうな…。
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