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Yamareco

記録ID: 4855067
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

有明山 (燕岳の隣り、静かな山。それから修験道の話。)

2022年10月29日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:01
距離
6.6km
登り
988m
下り
980m

コースタイム

日帰り
山行
5:20
休憩
0:40
合計
6:00
5:51
17
7:58
7:59
25
8:24
8:34
1
8:35
8:37
7
8:44
8:45
11
8:56
9:02
9
9:11
9:12
3
9:15
9:15
5
9:20
9:21
33
9:54
10:07
18
10:25
10:25
76
11:51
天候 曇り ときどき 晴れ
(山頂はガス内)
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中房温泉の登山者用第三駐車場を、早朝にギリギリ確保した。
コース状況/
危険箇所等
コースは全行程、よく整備されている。
高低差のある区間で注意をはらえば、特に問題はない。
急斜面が前半から始まり、継続する。その場でのスリップ、尻餅に注意。
その他周辺情報 有明荘の日帰り入浴。700円。
空が白んでくるまで車内でウトウト。5:30をまわったところで装備を整えはじめた。いざスタート。
2022年10月29日 05:50撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 5:50
空が白んでくるまで車内でウトウト。5:30をまわったところで装備を整えはじめた。いざスタート。
中房温泉・有明温泉の周囲はカラマツなどの紅葉があるようだ。下山時にあらためて目を楽しませてもらおう。
2022年10月29日 06:02撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 6:02
中房温泉・有明温泉の周囲はカラマツなどの紅葉があるようだ。下山時にあらためて目を楽しませてもらおう。
裏参道を進む。序盤からなかなかの斜度をもつコースだと感じさせる。
2022年10月29日 06:07撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 6:07
裏参道を進む。序盤からなかなかの斜度をもつコースだと感じさせる。
有明山は北アルプスの前衛峰。樹林帯が山頂まで継続するルートだが、アルプス本峰のモルゲンが垣間見えた。
2022年10月29日 06:09撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 6:09
有明山は北アルプスの前衛峰。樹林帯が山頂まで継続するルートだが、アルプス本峰のモルゲンが垣間見えた。
ロープが備えられている。ここはまだ大した斜度ではないのだが、下りでは前のめりにならないように、これを掴めばより安心ではあるだろう。
2022年10月29日 06:23撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 6:23
ロープが備えられている。ここはまだ大した斜度ではないのだが、下りでは前のめりにならないように、これを掴めばより安心ではあるだろう。
念のためのロープまで整備されているから、裏参道は安心して進める。登頂に至るまで、悩む場面はなかった。
2022年10月29日 06:32撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
1
10/29 6:32
念のためのロープまで整備されているから、裏参道は安心して進める。登頂に至るまで、悩む場面はなかった。
刻まれた文字がやや読みにくいが、四合目だ。
2022年10月29日 06:50撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
1
10/29 6:50
刻まれた文字がやや読みにくいが、四合目だ。
特に切れ落ちているわけではないが、斜めった路面をトラバースする場所には鎖もある。
2022年10月29日 07:03撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 7:03
特に切れ落ちているわけではないが、斜めった路面をトラバースする場所には鎖もある。
周囲の山肌はカラマツが黄色く染まる。
2022年10月29日 07:06撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 7:06
周囲の山肌はカラマツが黄色く染まる。
ひたすら腿上げ運動を繰り返すようなコースだ。パーティー登山する際など、小石の落石を起こさないように歩こう。
2022年10月29日 07:16撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 7:16
ひたすら腿上げ運動を繰り返すようなコースだ。パーティー登山する際など、小石の落石を起こさないように歩こう。
週の前半に来た寒波と降雪だが、有明山ではほぼ溶け消えた。日影にまばらに積雪が残るのみ。
2022年10月29日 07:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 7:18
週の前半に来た寒波と降雪だが、有明山ではほぼ溶け消えた。日影にまばらに積雪が残るのみ。
燕岳の山頂部が見えた。その下には雲が大量に湧いている。
2022年10月29日 07:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 7:18
燕岳の山頂部が見えた。その下には雲が大量に湧いている。
残雪がひときわ目立つ左手の高峰は、大天井岳であろう。
2022年10月29日 07:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 7:18
残雪がひときわ目立つ左手の高峰は、大天井岳であろう。
橋もしっかり整備。
2022年10月29日 07:19撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 7:19
橋もしっかり整備。
ロープ場は各所にある。
2022年10月29日 07:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 7:25
ロープ場は各所にある。
頭上はけっこう晴れていて木漏れ日が暖かいぐらいだが、麓は全面的に雲が湧いている状態だ。この後は山頂部も曇っていく天気予報。
2022年10月29日 07:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 7:25
頭上はけっこう晴れていて木漏れ日が暖かいぐらいだが、麓は全面的に雲が湧いている状態だ。この後は山頂部も曇っていく天気予報。
表銀座の稜線は現状、好天。
2022年10月29日 07:42撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 7:42
表銀座の稜線は現状、好天。
いちどダウンし、それからハシゴで再びアップしていく。
2022年10月29日 07:44撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 7:44
いちどダウンし、それからハシゴで再びアップしていく。
有明山裏参道の全体距離は短い。しかし標高差は大きく、短距離で高度を上げている急登続きの山だ。だいぶ高くなってきた。だが樹林帯は続く。
2022年10月29日 08:09撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 8:09
有明山裏参道の全体距離は短い。しかし標高差は大きく、短距離で高度を上げている急登続きの山だ。だいぶ高くなってきた。だが樹林帯は続く。
急登。ときどき蜘蛛の巣を突き破る。本日、裏参道の先陣をきっているのは我々のようだ。
2022年10月29日 08:09撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 8:09
急登。ときどき蜘蛛の巣を突き破る。本日、裏参道の先陣をきっているのは我々のようだ。
九合目だと思われる。
2022年10月29日 08:12撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 8:12
九合目だと思われる。
斜度がゆるやかになってきた。ラストスパートだ。
2022年10月29日 08:16撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 8:16
斜度がゆるやかになってきた。ラストスパートだ。
燕岳が格好いい。今日も中房温泉の駐車場は満杯の数百台。かなりの数の登山者が登っているはずだ。だいぶ雲が昇ってきてはいるが、今はセーフ。宿泊すれば明日は好天の予報だし、登山日和であろう。
2022年10月29日 08:23撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 8:23
燕岳が格好いい。今日も中房温泉の駐車場は満杯の数百台。かなりの数の登山者が登っているはずだ。だいぶ雲が昇ってきてはいるが、今はセーフ。宿泊すれば明日は好天の予報だし、登山日和であろう。
そして、有明山の北峰に登頂。
避雷針を兼ねた、ピッカピカな鳥居がユニークだ。
2022年10月29日 08:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 8:24
そして、有明山の北峰に登頂。
避雷針を兼ねた、ピッカピカな鳥居がユニークだ。
山頂の休憩ベンチにはまだ雪が残っている。

この後、数組がここ有明山に登頂してくる。今日は登山者が多い日みたいだ。
2022年10月29日 08:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 8:24
山頂の休憩ベンチにはまだ雪が残っている。

この後、数組がここ有明山に登頂してくる。今日は登山者が多い日みたいだ。
祠にも残雪。
2022年10月29日 08:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 8:25
祠にも残雪。
眼下は膨大な雲で覆われていた。クリアな視界であれば、この鳥居を額縁のようにして、安曇野の田園が見渡せるらしい。今日は無理だが、青空に間に合っただけでも、上々な登山日和であろう。
2022年10月29日 08:27撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 8:27
眼下は膨大な雲で覆われていた。クリアな視界であれば、この鳥居を額縁のようにして、安曇野の田園が見渡せるらしい。今日は無理だが、青空に間に合っただけでも、上々な登山日和であろう。
北峰から南峰に向かう。その途中で、最高地点である中岳を通る。ここに三角点がある。山頂標識があるのも、ここ中岳だけだ。
2022年10月29日 08:37撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 8:37
北峰から南峰に向かう。その途中で、最高地点である中岳を通る。ここに三角点がある。山頂標識があるのも、ここ中岳だけだ。
南峰へ。
2022年10月29日 08:39撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 8:39
南峰へ。
途中で立派な祠を通過する。
2022年10月29日 08:43撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 8:43
途中で立派な祠を通過する。
大天井岳など表銀座の稜線は、もうそろそろ雲に覆われてしまいそうだ。
2022年10月29日 08:44撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 8:44
大天井岳など表銀座の稜線は、もうそろそろ雲に覆われてしまいそうだ。
南峰に登頂。ここにも祠が。北、中、南のすべてのピークに奥宮である祠が奉納されていることになる。江戸時代からの有明山修験の信仰深さを具体化していると思う。
2022年10月29日 08:56撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 8:56
南峰に登頂。ここにも祠が。北、中、南のすべてのピークに奥宮である祠が奉納されていることになる。江戸時代からの有明山修験の信仰深さを具体化していると思う。
さてさて、北峰に戻る。と、このタイミングで往路では見落とすアングルに石碑があるのに気付いた。この山の伝承にかかわるものだ。坂上田村麻呂が、八面大王という名の人物(8人いた?)を討伐したという伝説がある。ただし、ここに刻まれているのは八面大「神」の文字だ。悪役もまた、時代とともに神格化されていったというわけなのか?
2022年10月29日 09:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 9:20
さてさて、北峰に戻る。と、このタイミングで往路では見落とすアングルに石碑があるのに気付いた。この山の伝承にかかわるものだ。坂上田村麻呂が、八面大王という名の人物(8人いた?)を討伐したという伝説がある。ただし、ここに刻まれているのは八面大「神」の文字だ。悪役もまた、時代とともに神格化されていったというわけなのか?
北峰に帰還。ほとんどガスってしまった。

ほぼ無風だが、それでも山シャツでは寒い季節だ。ここで休憩するにあたっては、このあと防寒着をはおった。
2022年10月29日 09:26撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 9:26
北峰に帰還。ほとんどガスってしまった。

ほぼ無風だが、それでも山シャツでは寒い季節だ。ここで休憩するにあたっては、このあと防寒着をはおった。
羊羹をパクつきながら、しばらく北峰で休憩タイム。
ヤマノススメ、あおい&ひなたを撮影するなどして過ごす。新番組『ヤマノススメNest Summit』現在絶賛TV放送中で〜す。よろしく!(番宣)
2022年10月29日 09:56撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 9:56
羊羹をパクつきながら、しばらく北峰で休憩タイム。
ヤマノススメ、あおい&ひなたを撮影するなどして過ごす。新番組『ヤマノススメNest Summit』現在絶賛TV放送中で〜す。よろしく!(番宣)
下山中。予想はしていたわけだが、急降下が続く。体幹が試されてしまう。どうにかこうにか、転ばずに下山できた。
2022年10月29日 11:05撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 11:05
下山中。予想はしていたわけだが、急降下が続く。体幹が試されてしまう。どうにかこうにか、転ばずに下山できた。
下山口の中房温泉が近づくと、紅葉ゾーンだ。この日の日中は高い山に雲がかかってしまう天気予報ではあるが、ここ中房温泉あたりに関しては雲が薄くなっていくはずだ。そして予報通りになってきた。
2022年10月29日 11:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 11:35
下山口の中房温泉が近づくと、紅葉ゾーンだ。この日の日中は高い山に雲がかかってしまう天気予報ではあるが、ここ中房温泉あたりに関しては雲が薄くなっていくはずだ。そして予報通りになってきた。
足元に気をつけながらも、目線は上にいってしまう。
2022年10月29日 11:42撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 11:42
足元に気をつけながらも、目線は上にいってしまう。
すでに他の秋山を楽しんでいる他の二人はどんどん先に進んでいくが、私はカラマツの色づきに目を奪われて、遅れがち。多忙ゆえ今季の紅葉は諦めかけていたが、今日のこれでやっと秋らしさを味わっていたというわけ。
2022年10月29日 11:43撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 11:43
すでに他の秋山を楽しんでいる他の二人はどんどん先に進んでいくが、私はカラマツの色づきに目を奪われて、遅れがち。多忙ゆえ今季の紅葉は諦めかけていたが、今日のこれでやっと秋らしさを味わっていたというわけ。
正午前に下山できた。第三駐車場だというのに、いまだに満車状態だった。
さて、今日はまだ時間もたっぷりあるな。安曇野を愉しんでから帰れそうだ。
2022年10月29日 11:50撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 11:50
正午前に下山できた。第三駐車場だというのに、いまだに満車状態だった。
さて、今日はまだ時間もたっぷりあるな。安曇野を愉しんでから帰れそうだ。
紅葉を見上げながら、有明荘へ歩く。
2022年10月29日 12:01撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 12:01
紅葉を見上げながら、有明荘へ歩く。
日帰り温泉をやっている有明荘。露天の岩風呂で紅葉を楽しめた。中房温泉の方ならば入浴したことがあるが、それだって実に十年以上前の話だ。非常に泉質の良い、名湯だったことは覚えている。有明温泉の方ははじめてだが、中房と同等の名湯だった。贅沢な入浴だった。
2022年10月29日 12:02撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 12:02
日帰り温泉をやっている有明荘。露天の岩風呂で紅葉を楽しめた。中房温泉の方ならば入浴したことがあるが、それだって実に十年以上前の話だ。非常に泉質の良い、名湯だったことは覚えている。有明温泉の方ははじめてだが、中房と同等の名湯だった。贅沢な入浴だった。
ちょっとだけ肌寒いこの季節は、ちょっと熱めの源泉をもつ有明温泉に入るのに最高の気温だった。入浴後に微風に吹かれながら、駐車場に戻る散歩も最高に気持ち良いと言いたい。今年もどうにか秋を実感できて幸福だ。
2022年10月29日 12:02撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 12:02
ちょっとだけ肌寒いこの季節は、ちょっと熱めの源泉をもつ有明温泉に入るのに最高の気温だった。入浴後に微風に吹かれながら、駐車場に戻る散歩も最高に気持ち良いと言いたい。今年もどうにか秋を実感できて幸福だ。
駐車場を去る前に、最後に紅葉の山肌を撮る。このあとの安曇野への林道ドライブも色鮮やかだった。
2022年10月29日 12:48撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 12:48
駐車場を去る前に、最後に紅葉の山肌を撮る。このあとの安曇野への林道ドライブも色鮮やかだった。
さて。有明山登山後に必ず見学しておきたかったのが、有明山神社の里宮だ。山頂には複数の奥宮が、祠として建立されているのを間近に見た。その一方で、表参道登山口には、ここ里宮があって信仰を集めている。
2022年10月29日 13:28撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 13:28
さて。有明山登山後に必ず見学しておきたかったのが、有明山神社の里宮だ。山頂には複数の奥宮が、祠として建立されているのを間近に見た。その一方で、表参道登山口には、ここ里宮があって信仰を集めている。
想像していたよりも、ずっと広い境内地をもち、ずっと立派な意匠をもつ有明山神社の里宮。
2022年10月29日 13:30撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 13:30
想像していたよりも、ずっと広い境内地をもち、ずっと立派な意匠をもつ有明山神社の里宮。
狛犬。なかなか威厳のある表情が刻まれており、ヌミノーゼ的な畏怖さえ感じさせる作風センスの彫刻だ。
2022年10月29日 13:31撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 13:31
狛犬。なかなか威厳のある表情が刻まれており、ヌミノーゼ的な畏怖さえ感じさせる作風センスの彫刻だ。
本殿。紅葉の秋である。
2022年10月29日 13:33撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 13:33
本殿。紅葉の秋である。
修験道は、おもに神道と密教系仏教と、さらには民間信仰とが混淆されたものだと理解している。現世利益的な傾向のある民間信仰の痕跡はすこしだけ気づくことができたが、意外にも仏教色が希薄な境内地であると私は印象をもった。ほとんど古事記由来の神道の世界観に集中しようとしている外観だ。有明山信仰の言い伝え内容からして、そのような方向付けがなされてきたのか。
2022年10月29日 13:33撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 13:33
修験道は、おもに神道と密教系仏教と、さらには民間信仰とが混淆されたものだと理解している。現世利益的な傾向のある民間信仰の痕跡はすこしだけ気づくことができたが、意外にも仏教色が希薄な境内地であると私は印象をもった。ほとんど古事記由来の神道の世界観に集中しようとしている外観だ。有明山信仰の言い伝え内容からして、そのような方向付けがなされてきたのか。
目立つ石碑が奉られている。東京の現在で言うところの足立区と荒川区内に昔あった元スラム街の地名に、私は気づく。横山源之助『日本之下層社会』の記述以来、明治・大正・昭和それぞれのスラム街の歴史があったわけだが、その昭和前期の地域となる。その苦難のゆえに、現世利益的救済色や登拝という身体的手応えのある神力講の教えに、それらのエリアの信者は惹かれたのだろうか。東京と安曇野は、意外にも結びついていた。
2022年10月29日 13:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 13:38
目立つ石碑が奉られている。東京の現在で言うところの足立区と荒川区内に昔あった元スラム街の地名に、私は気づく。横山源之助『日本之下層社会』の記述以来、明治・大正・昭和それぞれのスラム街の歴史があったわけだが、その昭和前期の地域となる。その苦難のゆえに、現世利益的救済色や登拝という身体的手応えのある神力講の教えに、それらのエリアの信者は惹かれたのだろうか。東京と安曇野は、意外にも結びついていた。
里宮の鳥居の前に手打ちそばの行列店があった。「くるまや」という有名店だが、人気がある理由は食べてみて納得する。
まずは馬のモツ煮。新鮮で美味。
2022年10月29日 14:11撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 14:11
里宮の鳥居の前に手打ちそばの行列店があった。「くるまや」という有名店だが、人気がある理由は食べてみて納得する。
まずは馬のモツ煮。新鮮で美味。
ざるそばの大盛り。約1.5人前だが、イメージよりもずっと、たっぷりとした量だ。盛り良し、水良し、味良し。これが手打ちでなければ何が手打ちか、というほどの穀物の恵みを味わわせてくれた。
2022年10月29日 14:19撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 14:19
ざるそばの大盛り。約1.5人前だが、イメージよりもずっと、たっぷりとした量だ。盛り良し、水良し、味良し。これが手打ちでなければ何が手打ちか、というほどの穀物の恵みを味わわせてくれた。
天ぷらも妥協なし。ワサビは、下手に鼻にツンと来るやつではなく、芳香な野菜としての味わいをもつ安曇野産だ。食後の蕎麦湯も白濁のトロトロ。もう今後、半年間は蕎麦はいらないというぐらいに、蕎麦の醍醐味をいただけた。信州そばの名店。
2022年10月29日 14:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 14:20
天ぷらも妥協なし。ワサビは、下手に鼻にツンと来るやつではなく、芳香な野菜としての味わいをもつ安曇野産だ。食後の蕎麦湯も白濁のトロトロ。もう今後、半年間は蕎麦はいらないというぐらいに、蕎麦の醍醐味をいただけた。信州そばの名店。
その後も安曇野観光をして過ごす。市内の酒屋などに立ち寄る。私は地ビールや野沢菜を入手。
2022年10月29日 15:13撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 15:13
その後も安曇野観光をして過ごす。市内の酒屋などに立ち寄る。私は地ビールや野沢菜を入手。
キャンプ道具屋の安曇野店。
2022年10月29日 15:40撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 15:40
キャンプ道具屋の安曇野店。
ヘネシーやコクーンのハンモックが展示されていたので、店員と会話する。だが、ハンモック泊をするのは相当な人とのコメント。そんなに出る商品ではないといったニュアンスの説明を受ける。モッカ―のはしくれの一人としては、苦笑。
2022年10月29日 15:41撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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10/29 15:41
ヘネシーやコクーンのハンモックが展示されていたので、店員と会話する。だが、ハンモック泊をするのは相当な人とのコメント。そんなに出る商品ではないといったニュアンスの説明を受ける。モッカ―のはしくれの一人としては、苦笑。
キャンプ道具屋の隣には登山道具屋。長野エリア限定のTシャツなんかも扱っていた。さすが安曇野、アウトドア色の強い街並みだった。
2022年10月29日 15:53撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
10/29 15:53
キャンプ道具屋の隣には登山道具屋。長野エリア限定のTシャツなんかも扱っていた。さすが安曇野、アウトドア色の強い街並みだった。

感想

信州百名山58座目、有明山だった。

以前より関心のあった山ではあったが、駐車場争奪戦問題があって、なかなか手を出せない山となっていた。
あの燕岳への登山口を兼ねる駐車場だ。前夜到着でのスペース確保は必至。
従って、夏〜紅葉期に有明山にアタックすることは敬遠してきた。アルプスの落葉が進んだところでどうにか早朝着でも滑りこめるか?と思ってきたところで、山仲間からの誘いも重なり、今回のタイミングでのゴーサインと相成った。

クラシックルートである表参道は石祠も点在するとのことで興味深かったが、ハシゴや鎖などの人工物の劣化が心配なので、初見では敬遠した次第だ。
まずは、今回の裏参道ルートをピストンすことに決めた。

裏参道は急登ながらも、よく整備されたハイキングコースで、問題なく歩けた。
腿上げ運動の繰り返しが難儀で、翌日に筋肉痛があったぐらいだ。

おそらく数百人が向かったであろう燕岳方面とは違って、有明山でスライドした登山者はわずかだった。
それでもクラシックルートから来た健脚者もふくめて数組もいたのだから、さすが秋の行楽シーズンである。ハッピーハロウィンである。

アルプスの山中はすでに落葉だったが、登山口あたりが色づいていたのも喜びだった。
こういう小さな秋の幸福を書き留めて、記憶の片隅に覚えておこうとすることも、ヤマレコ記録を残す意義なのだろうな。

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有明山
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技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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