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Yamareco

記録ID: 488423
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
鳥海山

思い出より色鮮やかだった鳥海山

2014年08月02日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 秋田県 山形県
 - 拍手
e351spAz その他1人
GPS
--:--
距離
15.0km
登り
1,288m
下り
1,269m

コースタイム

鉾立07:15
御浜小屋08:50/09:00
扇子森09:30
七五三掛10:10
文殊岳10:40
伏拝岳11:00
新山12:00/12:20
御室12:30/13:00
七五三掛13:40
扇子森14:10
御浜小屋14:30/14:40
鉾立16:00
天候 曇のち晴
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
象潟駅〜鉾立のバス(象潟合同タクシー)は要予約。片道¥3000

往路(前日):
新宿09:43(JR埼京線)
大宮10:15/10:42(上越新幹線Maxとき317号)
新潟12:21/12:29(JR羽越線特急いなほ5号)
象潟15:15
(当日)
象潟駅06:20(象潟合同タクシー)
鉾立06:55

復路:
鉾立16:25(象潟合同タクシー)
象潟駅17:05
象潟17:29(JR羽越線特急いなほ14号)
新潟20:10/20:19(上越新幹線Maxとき350号)
大宮20:02/22:10(JR湘南新宿ライン)
新宿22:42
鉾立からもう日本海が見えている。
2014年08月02日 07:10撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 7:10
鉾立からもう日本海が見えている。
薄曇りのなか出発
2014年08月02日 07:26撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 7:26
薄曇りのなか出発
登山道は石畳に整備されていて登りやすい。
2014年08月02日 07:43撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 7:43
登山道は石畳に整備されていて登りやすい。
足元にニッコウキスゲ
2014年08月02日 07:56撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
8/2 7:56
足元にニッコウキスゲ
山頂方面は雲の中
2014年08月02日 08:04撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 8:04
山頂方面は雲の中
賽ノ河原の手前で雪渓現る
2014年08月02日 08:05撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 8:05
賽ノ河原の手前で雪渓現る
チングルマ
2014年08月02日 08:06撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 8:06
チングルマ
イワイチョウ
2014年08月02日 08:07撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 8:07
イワイチョウ
賽ノ河原は花が多い。
2014年08月02日 08:14撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 8:14
賽ノ河原は花が多い。
極楽のような賽ノ河原
2014年08月02日 08:26撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 8:26
極楽のような賽ノ河原
目指す方向は相変わらず雲の中
2014年08月02日 08:39撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 8:39
目指す方向は相変わらず雲の中
御浜小屋に到着
2014年08月02日 08:47撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 8:47
御浜小屋に到着
ツリガネニンジン
2014年08月02日 08:48撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 8:48
ツリガネニンジン
クルマユリ
2014年08月02日 08:49撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 8:49
クルマユリ
花盛りだ。
2014年08月02日 08:54撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 8:54
花盛りだ。
霧に霞む鳥の海(鳥海湖)
2014年08月02日 09:01撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 9:01
霧に霞む鳥の海(鳥海湖)
前に来た時はあの雪渓を融かして飲んだものだ。
2014年08月02日 09:07撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 9:07
前に来た時はあの雪渓を融かして飲んだものだ。
上向きのツリガネニンジン
2014年08月02日 09:08撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
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8/2 9:08
上向きのツリガネニンジン
晴れないかなぁ
2014年08月02日 09:12撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 9:12
晴れないかなぁ
花を見ているだけでも楽しいのだけれど
2014年08月02日 09:14撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 9:14
花を見ているだけでも楽しいのだけれど
このあたりが一番好きだ。
2014年08月02日 09:21撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 9:21
このあたりが一番好きだ。
懐かしい扇子森に到着。
2014年08月02日 09:26撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 9:26
懐かしい扇子森に到着。
ワレモコウの花?と思ったのだが、どうやらトウチソウ。
2014年08月02日 09:28撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 9:28
ワレモコウの花?と思ったのだが、どうやらトウチソウ。
扇子森の階状植被
2014年08月02日 09:30撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 9:30
扇子森の階状植被
ハクサンイチゲ
2014年08月02日 09:31撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
3
8/2 9:31
ハクサンイチゲ
山頂方向。晴れないかなぁ。
2014年08月02日 09:35撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
8/2 9:35
山頂方向。晴れないかなぁ。
扇子森を振り返る。
2014年08月02日 09:39撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
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8/2 9:39
扇子森を振り返る。
チョウカイアザミの群落。
2014年08月02日 09:43撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
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8/2 9:43
チョウカイアザミの群落。
鳥の海の方向を振り返る。
2014年08月02日 09:43撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 9:43
鳥の海の方向を振り返る。
なんとなく晴れてきた。
2014年08月02日 09:57撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 9:57
なんとなく晴れてきた。
七五三掛の分岐までは外輪山を登る。
2014年08月02日 10:02撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
8/2 10:02
七五三掛の分岐までは外輪山を登る。
振り返るとけっこう晴れてきている。
2014年08月02日 10:02撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
2
8/2 10:02
振り返るとけっこう晴れてきている。
七五三掛の分岐。千蛇谷とどちらに行くかちょっと迷ったが、前と同じ外輪山を登ることにした。
2014年08月02日 10:09撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 10:09
七五三掛の分岐。千蛇谷とどちらに行くかちょっと迷ったが、前と同じ外輪山を登ることにした。
雲が上がってきた。
2014年08月02日 10:15撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
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8/2 10:15
雲が上がってきた。
山頂が見えそうだ。
2014年08月02日 10:22撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
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8/2 10:22
山頂が見えそうだ。
山頂が見えてきた。千蛇谷は雪が多いようだ。
2014年08月02日 10:19撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
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8/2 10:19
山頂が見えてきた。千蛇谷は雪が多いようだ。
イワブクロ
2014年08月02日 10:22撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 10:22
イワブクロ
雲は流れていく。
2014年08月02日 10:25撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 10:25
雲は流れていく。
外輪山コースは人が少なくいい感じ。
2014年08月02日 10:27撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 10:27
外輪山コースは人が少なくいい感じ。
チョウカイフスマ発見!
2014年08月02日 10:31撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 10:31
チョウカイフスマ発見!
東から雲が流れていく。
2014年08月02日 10:32撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
8/2 10:32
東から雲が流れていく。
ヤマハハコ
2014年08月02日 10:35撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
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8/2 10:35
ヤマハハコ
イワギキョウ
2014年08月02日 10:35撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 10:35
イワギキョウ
御室が見えた。
2014年08月02日 11:02撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
2
8/2 11:02
御室が見えた。
ずいぶん晴れてきた。
2014年08月02日 11:07撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
8/2 11:07
ずいぶん晴れてきた。
イワギキョウ
2014年08月02日 11:10撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 11:10
イワギキョウ
特産のチョウカイフスマ
2014年08月02日 11:35撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 11:35
特産のチョウカイフスマ
山頂直下は雪がすごい。
2014年08月02日 11:40撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 11:40
山頂直下は雪がすごい。
傾斜がけっこうあるので軽アイゼンを持ってくればよかった。
2014年08月02日 12:00撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 12:00
傾斜がけっこうあるので軽アイゼンを持ってくればよかった。
人が立っているところが山頂
2014年08月02日 12:00撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 12:00
人が立っているところが山頂
山頂からみるとすごい岩だ。
2014年08月02日 12:05撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 12:05
山頂からみるとすごい岩だ。
山頂から海も見えた。
2014年08月02日 12:14撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 12:14
山頂から海も見えた。
いい天気になったものだ。
2014年08月02日 12:23撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 12:23
いい天気になったものだ。
帰りは雪渓がない御室方向に直接下った。
2014年08月02日 12:29撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 12:29
帰りは雪渓がない御室方向に直接下った。
御室から見る山頂は低い。
2014年08月02日 12:38撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 12:38
御室から見る山頂は低い。
帰りは千蛇谷を下る。
2014年08月02日 13:01撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 13:01
帰りは千蛇谷を下る。
日本海もよく見える。
2014年08月02日 13:17撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 13:17
日本海もよく見える。
気持ちがいい晴天。
2014年08月02日 13:18撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
2
8/2 13:18
気持ちがいい晴天。
日本海に向かって下っていく。
2014年08月02日 13:23撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
8/2 13:23
日本海に向かって下っていく。
雪渓
2014年08月02日 13:26撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 13:26
雪渓
雪渓を下る。
2014年08月02日 13:27撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 13:27
雪渓を下る。
よく晴れた。
2014年08月02日 13:40撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 13:40
よく晴れた。
象潟に向かって山体崩壊した跡だろう。
2014年08月02日 13:43撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
3
8/2 13:43
象潟に向かって山体崩壊した跡だろう。
七五三掛辺りから。
2014年08月02日 13:44撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
3
8/2 13:44
七五三掛辺りから。
帰りは扇子森も晴れていた。
2014年08月02日 14:06撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 14:06
帰りは扇子森も晴れていた。
扇子森を登る途中から山頂を振り返る。
2014年08月02日 14:11撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 14:11
扇子森を登る途中から山頂を振り返る。
2001年の写真。同じ場所から写真を撮りたかったのだが、同じ場所まで戻ったころには山頂は雲に隠れてしまった。
2001年の写真。同じ場所から写真を撮りたかったのだが、同じ場所まで戻ったころには山頂は雲に隠れてしまった。
鳥の海もはっきり見える。
2014年08月02日 14:22撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
2
8/2 14:22
鳥の海もはっきり見える。
象潟も見えた。
2014年08月02日 14:26撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 14:26
象潟も見えた。
時間があれば鳥の海を一周したかった。
2014年08月02日 14:28撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
2
8/2 14:28
時間があれば鳥の海を一周したかった。
天気予報どおり晴れた。
2014年08月02日 14:31撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8/2 14:31
天気予報どおり晴れた。
でも山頂はまだ雲から出たり隠れたり。
2014年08月02日 14:32撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 14:32
でも山頂はまだ雲から出たり隠れたり。
海に向かって下っていく。
2014年08月02日 15:05撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 15:05
海に向かって下っていく。
飛島が浮いている。
2014年08月02日 15:23撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 15:23
飛島が浮いている。
鉾立展望台からも山頂が見えていた。
2014年08月02日 15:37撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
4
8/2 15:37
鉾立展望台からも山頂が見えていた。
あれは白神山地だろうか。
2014年08月02日 15:39撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
8/2 15:39
あれは白神山地だろうか。
帰りのバスから
2014年08月02日 16:41撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 16:41
帰りのバスから
象潟駅跨線橋から
2014年08月02日 17:20撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 17:20
象潟駅跨線橋から
特急いなほ
2014年08月02日 17:22撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
1
8/2 17:22
特急いなほ
酒田付近から
2014年08月02日 17:46撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
2
8/2 17:46
酒田付近から
出羽富士と呼ばれる美しい姿
2014年08月02日 17:59撮影 by  Canon PowerShot D20, Canon
2
8/2 17:59
出羽富士と呼ばれる美しい姿

感想

鳥海山には13年前に登っている。
大学の研究室で登ったので麓でテント2泊、山中で小屋1泊したのだが、初めてテント泊した山なので思い出深い山だ。
秋田駒ヶ岳と鳥海山と昔行った山ばかり登って思い出に浸っているのは現状の生活に満足していない証拠かもしれない。

鳥海山自体の山頂往復のコースでは日帰りで充分なのだが、行くのに時間がかかるので前日に象潟で1泊した。
象潟は鳥海山の山体崩壊でできた小島群であったが、その後の地震で陸化してしまったという面白いところだ。

象潟駅から登山口となる鉾立までのバスは象潟合同タクシーのバスになるが、これは時刻表はあるものの乗客がいないと運行しないようで、完全予約制である。
しかも片道¥3000もするので、人数が多ければ普通のタクシーの方が安くなるかもしれない。
6:20象潟駅前のバス乗るとほぼ満席。
これだけ乗れば普通のバスでも成り立ちそうだが、乗客がいないときはまったくいないのかもしれない。

この日の天気予報は曇のち晴。
鉾立から登り始めた時は陽射しも弱く山頂も見えなかった。
ただ、霧にまかれてしまうというわけではないので、この山は花を見に来たのだからいいやという気持ちで登っていく。
途中賽ノ河原はその名に似合わず花のきれいなところで、残雪とともにはっきりと記憶している所だったが、こんなにも近かったかなというくらいに近く感じた。
当時は登山ではなく自然観察が主だった(しょっしゅうそんなに速く歩くなと言われた。)ので、ここまでけっこう時間がかかったのかもしれない。
あと、当時はもっと人が連なっていたように思う。
2001年というと中高年の百名山ブームの真っ最中だったはずだ。

人もそんなに連ならず、心地よい鳥のさえずりとともに高度を上げると、御浜小屋に到着。
やはりこんなに近かったのかなと感じる。
この御浜小屋は身動き取れないくらいに混んで、眠る時息苦しかった思い出のある小屋だ。
今見ると、こんなに小さかったのだなという印象だ。
鳥の海(鳥海湖)の周辺にある水を作るために採った雪渓は記憶にあるとおりだった。
そしてこの鳥の海の周辺の高山植物はすごかった。
当時はこんなに花が咲いていたかなというくらいに咲いていて、思い出よりも色鮮やかだった。

階状植被の観察のため何時間か費やした扇子森から見た鳥海山の姿をまた見たいと思っていたのだが、残念ながら雲の中。
ただ周囲の残雪とハクサンイチゲの群落が織りなす景観はすごかった。

七五三掛辺りまで来ると天気予報どおり雲がとれ始めた。
七五三掛の分岐からは前と同じルートで外輪山経由で山頂を目指すことにした。
外輪山を歩いていると東側から雲が流れてくるが、徐々に晴れてきたようだ。
そして外輪山から千蛇谷ルートを見ると雪渓がかなり残っていてそこを登っていく人が見える。
軽アイゼンを持ってきていなかったので、登りはこちらにして正解だったかなと思った。

外輪山を七高山方面へ向かい、山頂を左回りに回り込んでいくと、山頂直下にものすごい残雪がある。
前に来た時もほぼ同じ時期だったが、その時はこんな残雪はなかったので今回は軽アイゼンを持ってこなかったのだが、やはり4本爪ならコンパクトだし持ってくるべきだったなと思った。
外輪山から一度カルデラ内に下りるが、そこも雪渓。
そこから火口丘の新山の登りにかかるわけだが、そこも残雪。
しかもそこは傾斜がそれなりにあるので滑りやすい。

新山に登る頃にはかなり雲も切れ、日本海までときおり見晴らすこともできた。
山頂からの下りは残雪の所を通りたくなかったので、登りとは別の真っ直ぐに御室方面に下る道を通った。
この道は今までとは打って変わって人が多い。
千蛇谷を通り山頂まで真っ直ぐに登る人が多いのだろう。
大物忌神社前は今までの静かな山の雰囲気とは違い大賑わいだった。

下りは千蛇谷を通ることにする。
おそらく13年前もこの道を下ったのだろうが、まるっきり記憶にない。
当時はまだデジカメが普及し始めた頃だったので、持ってきたカメラはフィルム式の一眼レフカメラだった。
今は1回の山行で300枚位は写真を撮るのに、フィルム式の場合これが24枚撮り、38枚撮りとかだったので、桁が違う。
なのでほとんど写真も残っていないのだ。
記憶に残っていないのは、その時はそんなに雪渓が残っていなかったのかもしれない。
さすがにこれだけ雪渓が残っていたら、記憶にも残っていそうなものだ。

七五三掛まで戻ると、さっきまでよく見えていた山頂がまたときおり雲に隠れるようになった。
13年前に扇子森から山頂の写真を撮ったので、同じ場所から写真を撮りたかったのだが、扇子森まで戻るころには山頂は雲に隠れてしまった。
思えばあの時も同じような天気で、扇子森に何時間もいて山頂が見えたのはその瞬間だけだった。
扇子森は風が吹き抜ける場所になっているので雲の流れも速い。
階状植被も一種の風食地形なのかもしれない。

御浜まで戻る頃には天気予報どおりどんどん晴れてきて、日本海まで見渡せる。
目の前に飛島が浮いている。
その海へ向かって下っていくような爽快な道を行くと、傾き始めた陽射しはまだ強烈だが、どこか秋の気配も感じた。

同じ山でもまた登ってみるとこんなにも印象が違うのだなと思った。
天気予報どおりその後は雲も消え、帰りの電車内の酒田付近では「出羽富士」と称される美しい姿で鳥海山が見送ってくれた。

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