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Yamareco

記録ID: 489788
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山滑走
日高山脈

佐幌岳〜桜山〜狩勝峠〜新得山スキー

1993年03月22日(月) [日帰り]
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GPS
07:50
距離
16.5km
登り
612m
下り
1,406m

コースタイム

サホロスキー場ゴンドラ上(10:10)…佐幌岳(10:40/10:55)…桜山(11:15/11:25)…狩勝峠(12:35/12:50)…725.5m三角点(13:15)…480.3m三角点(16:00)…新得山頂(17:15/17:25)…新得駅(18:00)
天候 曇り一時小雪
アクセス
佐幌岳頂上から狩勝峠に続く尾根を望みます。右のピークが桜山です。
佐幌岳頂上から狩勝峠に続く尾根を望みます。右のピークが桜山です。
桜山への登りから佐幌岳を振り返ります。
桜山への登りから佐幌岳を振り返ります。
桜山南面より西に白い稜線を望みます。
桜山南面より西に白い稜線を望みます。

感想

 日高山脈は、北日高、中日高、南日高などに分けて呼ばれています。しかし、それより北で、いわゆる日高らしさはないものの、狩勝峠・日勝峠付近の山々も、この山脈の一部をなしています。
その日高山脈北端にあたる佐幌岳から狩勝峠を経て、新得に降りるというゆるやかなルートをスキーで辿ってみました。
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 サホロスキー場のゴンドラに乗ると約10分で頂上直下に着く事ができる。
右手にまわって頂上を目指す。頂上からは狩勝峠に続く国境稜線がはっきりわかる。しかしそれよりも、桜山から西に伸びる尾根の方が、白さが際だちボリュームもあって魅力的だ。天気が悪く、空が雪面よりも暗い。まさに、モノクロームの世界である。こんな風景を眺めていると、「山はいいなあ。それも雪山だ。」なんていう気が自然にしてくる。一人で何かを考えるのに単独行ほどいい空間というものは、世の中存在しないのではないかとも思ってしまう。気持ちのいい冷たい風も吹いて、気分は盛り上がる。
頂上から南西に向かって、クラストした斜面を滑り出す。枝が少し顔を出しているいやな斜面を滑ると、ゆるやかな雪稜となる。雪庇も多少張り出していて、積雪は十分である。右手の森は、黒い。ゆるやかな起伏を越え、桜山への登り返しになるとさっそく苦しい。しかし、その桜山から振り返った佐幌岳は、眺めるにはちょうどよい距離で、小休止をする。
 ここからの滑りは、ある程度の幅があり、実に楽しい。右手ダケカンバの純林越しに見える白い稜線は、本当にきれいだ。雪面は、クラストしていたり腐っていたりと、場所によって随分変わる。振り返ると、遠くなった佐幌岳に時々雪雲がかかるのがわかる。このルートは全般的に、東側の展望の方が西側よりもはるかに開けている。
 さて、その先の進みは速く、マイクロウェーブのアンテナが立っているところに出るとすぐに狩勝峠だ。国道38号線が通り、ドライブインもある。道路の向こう側には、夏の間賑わいそうな展望台もある。狩勝峠に着く頃、雪が強くなって、トイレの前で休憩するが、やる気が急速に失われていく。しかし、ここにいてもしょうがないと目の前の山を登り始めると天候が少し回復してきた。
 三角点を越えると、左手の雪庇が大きくなってくる。そのちょっとした間を降り、急斜面をトラバース気味に滑る。そのまま新得山に派生する尾根上に出る。ここからはせまい樹林の中の下りとなるが、適度な傾斜で滑りやすい。しかし、すぐに送電線の下に出て、そのまま車道を滑る。そこまではよかった。その後、低い裏山のようなヤブ山になってからは苦しい登りのほうが多く、予想外に時間がかかる。新得山頂から、新得山スキー場のゲレンデを滑って山を降りた頃には薄暗くなってきてしまった。そこからスキーを担いで15分程で、なつかしい新得駅に着いた。
 5年前の夏、クワウンナイ川を溯行した後、トムラウシ温泉に下り、そこから長い時間、バスに揺られて辿り着いたのが新得駅。駅舎は、リゾート地らしく姿を変えていたが、新得駅近くにあったそば屋も健在で、なつかしさを覚えた。
 そしてまた、雪が降りだした。












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