秦野市遭対協合同訓練/小草平ノ沢


- GPS
- --:--
- 距離
- 2.0km
- 登り
- 305m
- 下り
- 290m
コースタイム
二俣−
小草平ノ沢−
標高735m二俣上7m滝−
次の3連瀑上から小草平尾根へ上がる−
小草平尾根下降−
13:50二俣
天候 | 晴れ一時曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※通常西山林道は閉鎖されていますが、今回は遭難対策行事のため開錠させてもらいました。 |
写真
感想
年2回定期的に実施される秦野市遭難対策協議会の合同訓練。
警察、消防、市職員、秦野山岳協会と我々民間救助隊で約20名の参加。
沢登りの基礎訓練と捜索救助の際に共に要救助者をいち早く救助するメンバーの
コミュニケーションが目的です。
今年の救助は減少しているものの、過去多くは一般ハイカーの滑落や道迷いの末の
転落のため、やはり沢を熟知しておく必要があります。
丹沢は首都圏全体から多くの登山者を迎えていますが
最近の山ブームに乗って初心者が多く、登山に必要な装備の不備や知識や技術等
スキル不足の方がやはり多い。
例えば・・・
・日帰り予定だからヘッドライトは持たない
(有事の際はビバークすることだってあるのに)
・地形図どころか登山地図、またはGPSも持たない
(持っていても地図の読み方を知らない)
・雨は降らない予報だから雨具を持たない
(雨具はビバーク等防寒具の役割を果たすのに)
・コースタイムを知らずに午後から登りだしている
(これは論外ですが、夕方私が下山するときに登ってくる登山者が案外多く
「どちらに?」と聞けば「○○山です」と答える。
それも日帰りでと。ここからでは山頂で日没になっちゃうよと言うと
そんなに時間かかるんですか、と。
ヘッドライトも持っていないので申し訳ありませんが反強制的に下りること
を奨めていますけどね)
・植林に巻かれた森林作業用ピンクテープを登山用と思ってそれに従って道迷いし
後日クレームを入れてくる
(これも開いた口が塞がりません。テープは登山用だけでなく、森林作業用、
電力会社用と様々な山の仕事従事者のランドマークとしてあるのに)
・本人は山小屋泊りの2日計画のつもりが、家族にそれを伝えてなくて
家族から捜索依頼が来た(この時は総出で捜索しましたよ。こちらは仕事を
休んで対応したのにね。捜索救助ではないからボランティアですよ。
最近も同じ事例がありましたが、コミュニケーション不足ですね)
・果ては自分が何という山に登るのかはっきり言えない
(実際複数こんな方がいるんです) etc
山は人知の及ばない要素が多分に含まれる自然が相手。
常に最悪のケースを想定し、それに対する「備え」をステップバイステップで
学習し習得していただきたいと思います。
学習する環境は様々あると思います。
山岳会に入ったり、ガイドや登山インストラクターの講習を受けたりetc
今年も捜索や救助依頼が入らないことを切に願っています。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する