仙ノ倉谷 中ゼン〜西ゼン
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 987m
- 下り
- 974m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:40
天候 | 晴れ時折ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
中ゼンは文字通り、東ゼンと西ゼンの間にある広大なスラブを持つ沢だ。あまり水も流れていないので、沢登りというよりもスラブ登攀といった感じである。
昨年、東ゼンを遡行した際にそのスラブに魅了され、登ってみたいと思っていた。
終了点は尾根上で、踏み跡も無い。一般的には二俣で東ゼン側に進み、尾根を乗っ越して枝沢から東ゼンに下りた後に下降するという下山ルートを取るらしい。
そこで久しぶりに西ゼンにも行ってみたかったので、二俣で西ゼン側に進み、西ゼンを下降するというルート取りとした。
中ゼンのスラブは大きく分けると、1450mくらいまでの傾斜が緩い下部と斜度が上がる上部の2つに分けられる気がした。
上手くルーファイすれば、ロープは使わないでも済むらしい。確かにロープを使うほどではないが、高度感があるので慎重にならざるを得ない。ラバーだと快適に登っていけるが、ルーファイには気を使う。
私は、最初は左から取り付き、下部の途中で水流を横断して右に移動し、その後は右を登った。
登攀ルートは気を使うが、沢のルート選びとしては難しくない。基本的にスラブをグイグイ登って行くだけである。二俣では左が本流となるらしく水が流れていたが、右はほとんど流れていなかった。
右俣を詰めて行くとスラブが終わり、草付きの露岩帯といった感じになる。そのまま詰めて行くとやがて沢形も無くなり、尾根上に出る。尾根上は背丈以上の笹薮。それほど濃くないが、それなりに鬱陶しい。
西ゼン方向に斜めに下りて行き、1630m付近で西ゼンに出る。あとは下って行くだけ。いくつか出てくる滝は巻いて下りた。懸垂するなら支点は灌木から取ることになるが残置スリングは見かけなかったので残置しないといけないだろう。
スラブは乾いたところを選べは、ラバーだとスタスタ下りて行ける。驚異のグリップ力。かなり快適。こちらも気を抜くとハマるのでルーファイは慎重に。私は右に左にと細かく移動した。
今シーズンからラバーシューズを導入したので、上越のスラブでその力を試してみたいと思っていた。そこで昨年見かけて、気になっていた中ゼンに行ってみた。
感想としては、「すごい!」の一言。ものすごいグリップ力である。結構な斜度でもスタスタ登って(下って)行ける。フェルトでは考えられない。この快適さは病みつきになりそうである。
中ゼンは終了点に下山ルートが無いという難があるが、その広大なスラブはなかなか快適な登攀が楽しめる。下山を西ゼンに取れば、スラブ三昧の1日になることは間違いない。沢慣れしている人にはお勧めのルートである。
8月くらいだと日差しが強烈で暑く、熱中症の心配をするほどだった。9〜10月が適期かも知れない。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
yoshiさん、こんばんは〜
西ゼンに中ゼン、すばらしいルートですね!
例の靴でいかれたのですよね。登りも下りもフリクションがよく効いていそうですね〜。それにしてもスラブの上部は結構立ってますね!東のナメ沢を思い出しました。
青空と山の緑、スラブは映えますね! 目で見てみたい景色です^
まさに上越!という遡行、お疲れさまでした〜
stkさん、こんばんは。
お誘いを受けておきながら、先に行ってしまい、すみません
今回の山行は昨シーズンから考えていたもので。
2つの沢をつないだので、スラブ三昧となり、十分に上越を堪能してきました。
西ゼンは2回目でしたが、やっぱり銘渓でした。あのスラブは本当に素晴らしいです。楽しんで来て下さいね
結構高度感有るんですね、フリー登攀はワンミスが許されないので緊張感があるんでしょうねぇ…自分たちも行ってみようと思います。gankoyaさん一緒にどう?
(*Θ_Θ*)/
確かに斜度も高度感もあるのですが、順相の快適なスラブなのでそれほど緊張感はありませんよ。ただハマったらヤバいので、慎重にルーファイしました。
感想にも繰り返し書いたのですが、スラブとラバーの相性は抜群ですね。本当に吸い付くようで快適極まりないです。病みつきになりそうです
中ゼンは私くらいだと手頃で楽しいですが、クライマーのsawadonさんでは物足りないかも知れませんよ
さわどんさん こんにちは。
お誘いいただきありがとうございます。うれしいなぁ。
井さんに会えると思うと胸がザワつきますね(笑)。
中ゼンの登りは緊張すれば何とかなりそうですが、
西ゼンの下降は今は全くムリなんです。
まだ右くるぶしとヒザが負担になっていて、
スラブの下降は考えただけで恐怖です。
僕にもやれそうなプランを見かけたらお願いしますので、どうかよろしく!
おはようございます。
下界が暑い日に、ひとりで楽しんでましたね
中ゼンの上部はずいぶん立って、やっぱり怖そうですね。
中ゼンから東ゼンに出て稜線まで詰めあげるのは聞きますが、ちょっとかったるい。
西ゼンの下降はナイス!ですね。
でも、スラブの下降は危険度2倍にUPですから、沢慣れた人限定ですね。
平標新道をただ下るのも面白くないので工夫してみました
スラブを楽しめる良いルートですよ。
最初はちょっと恐いかなと思っていたのですが、ラバーで下ってみたらこれがなんと快適なことか 病みつきになりそうです。
2年前に苦労させられた金山沢にリベンジしに行くのも良いなあと思っています。
yoshi629 様こんにちは。実は来週、西ゼンに行こうと思っていたのですが素人に毛が生えた程度のメンバー3人で周りから反対され辞めましたが、やはり絶景ですね 是非行ってみたいですがこのスラブでNOロープは怖すぎです
そして西ゼン、東ゼンは知っていましたが中ゼンも有るのですね
あー羨ましいです。自分もこんな沢に行けるようになりたいです
Krkdxさん、こんにちは。
そうですね。上越、多雪地帯の沢の経験が無いメンバーだけで行くと聞いたら私も止めるかも知れません。この辺りの沢になるとクライミング技術のみではちょっと心許ないです。ルーファイや高巻技術が重要になってきます。特に草付きの高巻などは重要なポイントです。最初は経験者に同行してもらった方が良いでしょうね。2,3回ほど経験すれば、西ゼンくらいなら問題なく行けるようになるのではないでしょうか。
中ゼンは文字通り、西ゼンと東ゼンの間にある沢です。出合からも見えますよ。なかなか快適なクライミングが出来る沢です。その内、気が向いたらどうぞ。
西ゼンは本当に見応えのあるスラブが展開する銘渓ですよ。是非、行ってみて下さいね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する